突然ですが、
仮に県庁の論文がこのテーマだったとき、あなたは即座に解答できますか?
市役所受験生に向けて、もう1つ提示してみましょう。
先ほどの課題と比べてどうでしょうか?
難しい問題のように感じるかもしれませんが、どちらもいつ試験本番で出題されてもおかしくない課題です。
なぜならどちらのテーマも、現在の日本や行政において実際に問題とされていることだからです。
厳しいようですが、こうした基本的なテーマについて自信を持って「解答できます!」と言えない場合には、今すぐに対策が必要です。
今回ご紹介するのは、論文に自信のない人でも安定して高得点を出せる対策方法です。
本記事は、実際に県庁や市役所で上位合格者した人たちの勉強方法をまとめた内容となっています。
・論文を暗記することのメリット・デメリット
・論文を暗記する方法
・論文の模範解答を準備する3つの方法
この方法を参考にすれば、どのような課題が出題されても十分な結果を出せるはずですから、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、下記の記事では公務員試験の論文頻出テーマをまとめています。
全国の市役所・県庁の出題傾向を徹底的に分析しているので、ぜひ併せて読んでみてください。
上位合格者の論文対策とは?

結論を先に言ってしまうと、上位合格者の多くは論文を暗記科目と捉えています。
とある合格者は、「30ほどの予想テーマを研究し、作成した論文を覚えた」と言っていました。
複数テーマの模範解答を何度も読み返し、頭に叩き込んで本番を迎えたそうです。
しかもこれは1人2人の話ではなく、多数の合格者が同じようなやり方を実践しています。
このように上位で合格するような人たちは、択一試験と同じように論文を暗記科目として処理している点に共通点がありました。
そして意外なのが、多くの合格者たちは一から考える作業をせずに本番の論文を仕上げているという事実です。
本番でテーマを確認したら、あとは事前にインプットしていた内容を書くだけという状態にしているのです。
論文試験というと、「その日出された課題についてその場で考え、分かりやすく表現するもの」と思っている人も多いと思います。
しかし、このような固定概念を持たず暗記に力を入れることで、試験当日は落ち着いたいつも通りの調子で書き進めることができたのでしょう。
文章を書くという作業は、その日のコンディションに左右されます。
また、テーマの内容によっては得意・不得意によって点数が大きく変わることもあるでしょう。
このような特性があるからこそ、いくつもの解答を事前に準備しておき、問題文に応じて頭の中から取り出す作業をする方が点数は安定するというのが合格者の論文対策の考え方です。
つまり、論文も立派な暗記科目であるということなのです。
しかし、受験生の中には暗記が苦手な人もいるでしょう。
下記の記事では論文を暗記するコツについて紹介しているので、本記事と併せてぜひ参考にしてください。
論文を暗記することにデメリットはないのか?
先ほど説明した通り、合格者たちは暗記を通して論文で高得点を叩き出しているわけですが、模範解答を暗記することにはデメリットもあります。
それは、予想と異なるテーマが出題されときに対応しきれないことです。
たしかに準備したものとは異なるテーマが出てしまっては、せっかくの記憶も無意味になってしまいそうです。
しかしこのデメリットについては、実はそこまで大きなデメリットにはなり得ません。
異なる課題であっても、模範解答を応用することはできるからです。
つまりこういうことです。
→模範解答をそのまま利用できる
→模範解答で覚えた課題や解決策、論の展開方法を応用する
仮に準備していないテーマだったとしても、他のテーマで得た知識や考え方を流用すれば十分合格点に達することは可能なのです。
実際、いくつも模範解答を覚えている受験生には、どのような構成で書くべきか、どのような課題があるのか、どのような解決策が望ましいのか等、論述すべき方向性が自然と身についていることが多いです。
また、県庁や市役所など似たような過去問が繰り返し出題されるような組織では、予想テーマから大きく外れること自体があまりありません。
このようなことから、論文を暗記することについて致命傷となるようなデメリットはほとんどないというのがここで強調しておきたいことです。
論文を暗記科目化するメリット

本来、論文は暗記科目ではありませんが、公務員試験においては暗記科目化することが合格への最短ルートです。
特に論文は公務員試験の中でも負担の大きい科目の一つです。
出題された課題で問われていることを適切に把握し、論理的に解答を組み立て、1時間~1時間半程度の時間で書くことが求められます。
例えば択一試験の問題は、パッと見て反射的に解ける問題も多くあると思います。
論文も反射的に書けるようになったら、かなり負担が軽くなると思いませんか?
合格者たちは予想されるテーマへの解答を一通り覚え、「このテーマならこれを書く」というように、考えるのではなく思い出すことで反射的に解答しているというわけなのです。
そして模範解答を暗記することには、高得点を出すためのメリットが詰まっているので、そのメリット3つについて紹介します。
①時間に余裕を持って書ける
公務員試験の論文は、解答時間にそこまで余裕がないことが一般的です。
例えば特別区のⅠ類採用試験では、試験時間80分で1000字以上1500字程度で解答しなければなりません。
時間と字数だけを聞いてもイメージが湧かない人は、次のように具体的に考えてみてください。
通常、論文試験は以下の流れで行います。
②論文の構成を考える
③本文を書く
④文章の微調整や見直しをする
まとめると簡素に見えますが、実際には最初の①と②で10~15分、④で5~10分程度は確保しておくことを考えると、実質的には1000字以上を60分程度で書き上げなければなりません。
しかも、論理の飛躍や矛盾、誤字脱字、文字の丁寧さ等に注意を払いながら書かなくてはならず、神経を使いながらの60分なので非常にギリギリです。
実際、制限試験に間に合わず、思うような論文が書けなかったと後悔する受験生が毎年のようにいます。
また、科目数が多い組織だと論文試験は最後に実施されることが多く疲れが出やすいため、論文作成の工程は少なければ少ないほど良いです。
そして一番悔しいのは、本文に落とし込んでみたら字数が足りなかったときや、逆にオーバーしてしまったときです。
修正はかなりの時間ロスになってしまうため、序盤の時点で大きな修正が必要ないような構成にしておくことが論文攻略のポイントとなります。
このように、ギリギリの時間で、疲労した状態で、修正の必要がない論文を構成していくためには、事前にどれだけ準備できていたかがとても大事になってきます。
論文試験で大切なのは短い時間で論理を構築することなので、この点時間をショートカットできる模範解答の暗記は大いに役立つと言えます。
②正しい方向性で解答できる
論文試験は課題への理解度が見られることから、予想されるテーマに対して研究を重ねる人もいるかもしれません。
しかしテーマ研究をしたからといって、必ずしもそのテーマの論文が書けるようになるとは限りません。
そのテーマに対して十分に研究を行い、問題点や解決策が浮き彫りになっても、文章化できるかどうかはまた別の話だからです。
多くの人は課題を探究する方にばかり力を入れ、肝心の「文章を書く」という部分を疎かにしてしまいます。
また、試験当日の緊張感の中では、溜め込んだ知識を上手くアウトプットできない可能性も高いでしょう。
そして、そのときは上手く書けたつもりでも、時間を置いて読み返してみると「なんじゃこりゃ!」となることはよくあります。
そういった意味でも、模範解答を暗記して正しくアウトプットすることが論文で高得点を出すポイントになります。
模範解答を活用すれば既に完成している論文をアウトプットするだけなので、あれこれ頭を悩ませる必要がないのが大きな利点です。
②本番の疲れや緊張を物ともしない
多くの受験生にとって、公務員試験当日は人生の正念場で大きなプレッシャーがかかることと思います。
論文が苦手で緊張していたり、択一試験等の後で心身ともに疲れていたり…
それまでの試験内容があまり良くない場合には、余計「挽回しなきゃ」と力んでしまうこともあります。
この決して良いとはいえない精神状態の中で、素早く正確に書くというのは非常に困難なことです。
論文対策の一般的な方法として、論理的に考える力を身につける、思考力を養うなどの方法がありますが、限られた勉強時間で目に見えない「力」を身につけるのはとても難しいことです。
仮に身についたとしても、極限の状況で正しく発揮できるかどうかは定かではありません。
合格者たちはこのような不安定さを解消するためにも、論文を暗記科目化して安定を図っているのです。
人間の思考力というのは、その日の体調や精神状態によって大きく左右されます。
より確実な方法で合格を目指すという意味でも、暗記は大きなメリットと言えるでしょう。
模範解答を暗記する方法

模範解答を暗記する方法は様々ありますが、中でもおすすめなのは重要なキーワードを覚える方法です。
丸々覚えてしまうのが一番確実ではありますが、いくつものテーマを全て丸暗記するというのは現実的に難しいと思うので、重要語句に絞ることが多くの人にとって再現しやすい方法だと思います。
詳しくは下記の記事で紹介しているので、本記事と併せてぜひ参考にしてください。
しっかりとインプットした後は、アウトプットとして写経するのがおすすめです。
一言一句合っている必要はありませんが、そのテーマについて正しい展開で論述できているかどうか確認をするには良い方法です。
実際にやってみると分かりますが、実際に書いてみると意外と文章がうまく書けないことも多いものです。
特に論文ではインプットだけではなく、アウトプットの作業も大切にしていきましょう。
そして、最終的には様々な予想テーマの模範解答を覚えることを目標にしましょう。
一つの模範解答を暗記してみると、論文のルールや構成、テーマへの知識等がしっかりと網羅できることが分かると思います。
余談ですが、今回ご紹介した「模範解答を暗記する」という方法は非常に画期的な方法ではあるものの、論文対策として教えている人は実はあまりいません。
論文の参考書が部分的に不要になってしまい、売上が低下してしまうからです。
たしかに良い論文を書くためには論理的思考能力も必要ですが、あなたの最大の目的は公務員試験に合格することです。
必死に論文対策をしているのと同じように、あなたも必死に勉強する必要があるわけで、効率の良い方法を選ぶのは必然です。
限られた勉強時間の中で、合格者たちのような圧倒的な成果を上げるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
模範解答を準備する3つの方法

最後に、模範解答はどのように準備すれば良いのかについて紹介していきます。
この方法は既に完成された論文がないと成り立ちませんので、以下の方法で用意してみてください。
①自分で作成する
冒頭で紹介した合格者は時間をかけてテーマの研究を行い、自ら”完成論文”を作ってそれをインプットしていました。
正直骨の折れる作業ではありますが、自分の考えが主体になっているので、インプットとアウトプットがしやすいメリットがあります。
ただし対策すべきテーマはいくつもあるので、時間がかかることだけは注意しておきましょう。
また、書店に置いてある論文対策の本は特定の自治体を念頭に置いていないため、皆さんの志望先に特化した対策を行うことは事実上不可能という点も頭に入れておきましょう。
②【無料公開中!】模範解答例を参考にする
当サイトでは、頻出テーマの模範解答例を多数紹介しています。
こちらを参照するだけでも、各テーマの基礎的な知識を入れられると思いますので、ぜひチェックしてみてください。。
それ以外にも、当サイトでは「東京都庁」「特別区」「国家一般職」「裁判所」などの主要組織の模範解答例を無料で公開中です。
これらを参考にすることで、さらに論文の実力を高めることができるでしょう。
ただし、これらの解答例は過去問に対応したものとなっているため、県庁や市役所で同様のテーマが出題されるとは限らない点に留意してください。
特に自治体の出題テーマは数年ごとに傾向が変わることがあるため注意が必要です。
③予想テーマセットを活用する
県庁や市役所を受験する人にとっておすすめなのが、予想テーマセットの活用です。
市役所などの自治体を志望する人は併願することが多いと思いますが、それぞれの自治体について予想テーマを自作するのはかなりの時間と労力を消費してしまいます。
そのため、特に論文対策を効率的に進めたい人や独学で対策に手間取っている人、試験まで時間がない人は、この予想テーマを含んだ模範解答集を利用してみてください。
この論文予想テーマセットは、各自治体の過去テーマを分析し、予想されるテーマに対する模範解答をまとめたセットです。
自治体別に対応しているため、あなたの志望先に特化して対策することができます。
模範解答集を活用すれば、テーマ研究や模範解答となる論文を書く時間を別のことに使うこともできるため、時間をお金で買うつもりで準備していくことをおすすめします。
まとめ
今回は、論文試験の対策方法について紹介しました。
論文を暗記科目として捉えるという発想は、人によっては目から鱗の考え方だったのではないかと思います。
ぜひ論文対策の参考にしてください。



