<公務員試験>論文の文字数が足りないときの対処法!時間配分のポイントも解説!

一般的な公務員試験において、論文試験は合否に大きく関わる非常に重要な試験であり、論理的かつ説得力のある文章を制限時間内に書き上げることが求められます。

しかし受験生の中には、

・論文が苦手でうまく書けない…
・制限時間に間に合わないことが多い…
・文字数はどのくらい埋まっていればいいの?

と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

今回はこれから公務員試験を受験する皆さんに向けて、論文試験で求められる文字数や時間配分、文字数が足りない場合の対処法について紹介していきます。

特に論文が苦手な人はぜひ参考にしてみてください。

論文で必要な文字数は?

まずは論文の指定文字数についてですが、これは大きく分けて3通りあります。
それぞれに必要な文字数とその指示の意味を見ていきましょう。

「○○字以内」の場合

「〇〇字以内」と指定された場合、文字数は最低でも8割は埋めるようにしましょう。
例えば「1000字以内」ならば、800字以上書くことを目標にします。

論文の内容としても、8割くらいを超えないとどうしても薄い内容しか書けないため、これ以下の文字数だと自然と内容面で減点事項が増えていきます。
意欲面でも疑いを持たれやすく、大幅に減点される恐れがあります。

またあまりにも文字数が少ない場合は、採点する際に足切り(○○字以下の論文は採点しない)のようなものを設けている可能性もあるため、やはり8割以上を目指すのが得策です。

反対に、解答用紙によっては指定文字数以上を書ける場合もありますが、超えるのも望ましくありません。
そのため上限の文字数を遵守しつつ、8割以上を目指すというのがここでのポイントです。

ちなみに「800字以内」の場合、800字詰めの原稿用紙1枚が配られることが多いため、物理的にそれ以上の文字数を書くことができないことも多いです。

「○○字程度」の場合

「○○字程度」という指定の場合は、一般的にはプラスマイナス10%以内で収めるのが目安とされています。
そのため、例えば「1000字程度」であれば、900字~1100字の範囲で書くことを目指します。

解答用紙によっては指定の範囲を大きく超えて書ける場合もありますが、試験時間は指定文字数に合わせた時間になっているため、現実的に書ける量には限界がある点には注意しましょう。

また、単なる文字数稼ぎで記述していると判断されるような内容では減点は免れません。

論文で大切なのは制限時間内に論理的かつ説得力のある文章を書くことなので、やはり文字数は指定文字数の±10%で書ききるのが理想です。

「○○字以上□□字以内」の場合

これは一般的な公務員試験の形式として多くはありませんが、市役所などでたまに見かける論文形式です。

「○○字以上□□以内」の場合は、上限の9割程度を目標とします。
例えば「1000字以上1200字以内」と指定されたら、最低でも1100字を目指すイメージです。

この形式は「900字以上1200字以内」「1000字以上1500字以内」など、200~500字程度の間が空いていることが多いです。
下限に合わせてしまうと意欲面で疑問を持たれる可能性があるため、上限を目標に記述していきましょう。

また「〇〇字以上」を超えていないと条件を満たしていないとされ、採点対象外となる可能性があるので注意してください。

【論文の基本】論文を書くときのポイント

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論文において文字数を満たすことは最低限のルールであり、最も重要なのは言うまでもなく内容面の完成度の高さです。

論文の内容面については、下記の記事で論文の書き方や注意点の基本について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ここでは、内容面に入る前段階として、特に論文が苦手な人が意識すべき3つのポイントを紹介します。

構成の型を意識する

論文の構成は、序論・本論・結論の3部構成が基本です。
序論ではテーマの提示と背景説明、本論では具体的な論点の展開と分析、結論では意見をまとめるというのが論文の全体の流れです。

こう言うと「それは知っている」と思う人が多いかもしれませんが、実際の論文は意外とこの型どおりになっていないことが多いものです。

そのため、問題文を読んだらいきなり書き始めるのではなく、まずは型をしっかりイメージしてから書き始めるようにしましょう。

論点と自分の意見を明確にする

論文は「書く」力以前に、受験生の「考える」力を見るものであるため、論文を書く前に論点を整理しておくことが重要です。

そしてテーマに対する自分の意見を明確にした上で、それを裏付ける具体例やデータを用いて論を展開するというのが論文の基本です。

さらに、自分の意見と対立する意見やそれに対する反論まで展開すると、視野の広さをアピールし、説得力を高めることができます。

こうしたことができるためには、日頃から時事問題などに関心を持ち、様々な問題や論点を知って、それについての自分の意見を持っておくことが非常に大切です。

論文試験というと書く練習ばかりをしてしまう人もいますが、まずはベースとなる知識を身につけ、それについての思考力を鍛えることを大切にしてください。

具体例を引用する

論を展開する際には、具体例を引用したり関連するデータを示したりすることで、論の信憑性を高めることができます。
また具体例を活用することで、ある程度の文字数を増やすことも可能です。

例えば、「○○県ではこの課題に対し××という政策を実施しており~」というように、具体的な施策等に触れながら記述すると、論文の内容に厚みが出てきます。

ただし、具体例が多すぎると論旨がぼやけたり、知識を述べているだけ(自身の考えを述べていない)になってしまいやすいため、何を主張するための具体例なのかを明確に示し、結論と結びつけることが重要です。

時間配分の管理方法

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論文試験では限られた時間内で論文を完成させる必要があり、どんなにすばらしい文章でも時間内に完結していなければ評価はされません。

論文を制限時間内に完成させるためには適切な時間配分が必要不可欠のため、目安となる時間配分を身につけておきましょう。

目安となる時間配分を紹介!

今回は「試験時間90分」の試験を例に、時間配分の目安を紹介していきます。

90分の試験の場合は、下記のような時間を割り当てを行います。

①問題文を読解する(10分)
②構成を作成する(20分)
③実際に書く(50分)
④見直しをする(10分)

具体的に見ていきましょう。

①問題文を読解する(10分)

まずは問題文を熟読し、テーマや求められていることを把握します。

ここで読み間違うと、どんなに素晴らしい文章を書いても合格答案にはならないので、慌てずしっかり読解・分析しましょう。

分析というと難しく感じるかもしれませんが、長文の問題であれば「何について回答しなくてはならないのか」の一点を捉えるだけで十分です。

②構成を作成する(20分)

序論・本論・結論の構成を考え、各段落にどんな内容を書くか、どんな具体例を入れるかなどを決めます。
指定文字数が多い場合には、本論の部分がさらに2~3つの段落に分かれることもあります。

頭で考えるだけでなく箇条書き等で書いておくと、思考を整理しやすくなるのでおすすめです。

また実際に書き進める際の目安となるよう、この段階で各論の文字数まで大まかに設定しておきましょう。

③実際に書く(50分)

ここでようやく書く段階に入ります。
構成に基づいて文章に肉付けをしながら記述し、各論が構成の際に設定した文字数になるよう書き進めます。

予定よりも短くなりそうなことに途中で気づいたら、一旦立ちどまって、何を書き足すべきか考えながら修正を図りましょう。

④見直しをする(10分)

最後に、誤字脱字のチェックや論理の整合性の確認をします。

制限時間のギリギリまで書く時間を確保したいと思う人もいるかもしれませんが、見直しを一切しないというのはやや危険です。

本番は緊張もあり見落としが発生する可能性が高いため、10分程度の余裕を持っておきましょう。

簡単に直せる誤字脱字や雑で読みにくい字などがあれば修正も加えた方がよいため、最低でも5分は確保しておきたいところです。

【重要】必ず時間を図って練習すること

論文を練習するときには、内容をよく検討しながら全文を書いていくことが多いと思います。
論文を練習したての頃はそれでも問題ありません。

しかし、本番でこのような時間管理をしながら書くためには、練習のときから時間を計って、試験形式で書いておくことが非常に大切です。
やはり当日だけ時間管理をするというのは無謀と言わざるを得ません。

何分で何文字程度書けるのか、自分のペースを把握しておくと、本番でも落ち着いて分析や構成の時間を取れます。

本番で焦って書けなかったということがないように、必ず時間を計って練習するようにしてください。

文字数が足りない!切り抜けるための2つの方法

文字数や時間配分について理解し気を付けていても、本番で予期せず「文字数が足りない!」となってしまうこともあるでしょう。

そこで最後に、文字数が足りないときの切り抜け方について紹介します。

構成を見直す

これは論文試験の序盤で有効な方法ですが、「構成を見直す」というものです。

まず一度構成を立ててみて「文字数が足りなくなりそうだ」と感じた場合は、書き始める前に再度構成を見直し、各段落についてより詳しく記述することが必要になります。

一番やりやすい方法としては、例えば具体例をつけ加えたり、比喩を入れて説明したりすることが挙げられます。
この方法であれば、手っ取り早く文字数を増やすことができます。

ただし、この方法は論文を最後まで書いてしまってから書き直すのは困難なので、できるだけ最初の構成の段階か、本論の途中で立ちどまって修正するようにしてください。

表現を工夫する

同じ内容でも、表現によって文章量を調整することが可能です。

論文は本来できるだけ簡潔に書くのが理想ですが、指定文字数に達しない場合はそうも言っていられません。
少し長めの説明文や文言に変換することで、とりあえずその場を乗り切ることはできると思います。

ただし本質的な解決方法ではないため、あくまでも対処療法に過ぎないことは念頭に置いておいてください。

緊急時にはこうした対応ができるように、練習の段階でできるだけ多くの模範論文などに目を通し、様々な語彙や表現に触れて、自分の語彙・表現の引き出しを増やしておきましょう。

まとめ

論文試験においては、今回お伝えした文字数の管理や構成の把握、時間配分の工夫が重要となります。

特に構成の立て方や、文字数をどう増やすかが苦手な人が多いかもしれませんが、その場合は書く練習だけでなく、まずは関連知識を増やし、読解力や思考力の強化を図る必要があります。

大学や予備校の指導者等のアドバイスも仰ぎながら、書く前のベースづくりを意識して行いましょう。

論文対策は一朝一夕にはできません。
できるだけ早い時期からの練習と準備を重ね、自分の意見を論理的かつ明確に伝えるスキルを磨くことで、合格への道が開けます。

試験本番で落ち着いて自分の力を最大限発揮できるよう、今日から早速準備を始めましょう。
この記事を読んだみなさんのご健闘をお祈りしています!

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