公務員試験の試験科目の一つである「論文」。
論文に苦手意識を持っている方は「対策が難しい…」と思ってしまうものです。
ですが、模範論文を「暗記」という形でインプットしていけば、驚くほど攻略できるようになります。
「論文を暗記!?この長文を!?」と思った方、ご安心ください。
この記事を最後まで読めば、効率よく暗記するコツを押さえることができます。
今回は今まさに公務員の論文試験対策をしている方に向けて、短期間でどのように模範論文を暗記すればいいのか、その具体的な方法とコツについて解説していきます。
ちなみに、下記の記事では公務員試験の論文頻出テーマをまとめています。
全国の市役所・県庁の出題傾向を徹底的に分析しているので、ぜひ併せて読んでみてください。
暗記の種類と特徴

そもそも「暗記」とは何を指すのか?まずはこの点について紐解いてみます。
「暗記って覚えることでしょ?」と思うかもしれませんが、この”覚える”という作業には実は3種類あるのをご存じでしょうか。
見聞きしたこと、感じたことを瞬間的に覚えている記憶のこと。覚えた情報の保持期間が短いのが特徴。
見聞きした情報を大体数十秒から数十分覚えている記憶のこと。後に脳が不要だと判断した場合は徐々に忘れていく。
短期記憶で入ってきた情報を脳が必要だと判断した場合に、長期間インプットすることができる記憶のこと。
これら3つのうち、論文対策で目指すのは「長期記憶」へのインプットです。
次項では、この長期記憶にインプットするために何をすればいいのか、より深掘りしながら解説していきます。
論文対策に最適な暗記方法とは?

「暗記」と聞くと、いきなり内容をまるまる覚えるようなイメージを持つ方が多いと思いますが、実は論文対策における暗記のコツというのは重要なキーワードを覚えることにあります。
つまり文章の中で重要な要素や語句だけを抜き出して記憶し、その他の細かい文章はすべてそぎ落としてしまう方法です。
具体例で紹介するため、下記の「防災(災害)対策」の模範解答例を参照します。
この模範解答の一部を抜粋したものについて、下線の部分にご注目ください。
第1に、個人や家族単位での行動や防災意識向上を促すことである。災害への危機意識は慣れにより、年々風化していく傾向がある。そこで行政は、防災意識向上の取組を継続的に行うことが求められる。具体的には、学校や家庭における防災学習を促し、習得した知識を実際に使えるように、居住する地域の状況に応じて実地訓練を行う。
この文章の中には、
・年々風化していく傾向
・学校や家庭における防災学習
・実地訓練
という言葉が並んでおり、こうした論文の主訴となる重要語句だけをピックアップして記憶します。
キーワードさえ覚えておけば、あとはそのキーワードを文章として成り立つように繋げていけばいいので、全文を覚えようとするよりも圧倒的に負担が小さいです。
今回は例として「防災」をテーマに挙げましたが、このキーワード暗記法でいけばあらゆるテーマに応用することができます。
これを踏まえた上で、より効果的に暗記をしていくための2つのポイントを紹介します。
①区切った文章を暗記する
まずしてはいけないのは、長文をいきなりそのまま丸暗記しようとすることです。
先ほども紹介した通り、記憶には3種類あります。
長期記憶として定着させるためには、感覚記憶から段階を踏むことが必要であり、いきなり丸暗記しようとしても脳が追いついていきません。
そこで、長期記憶としてしっかりと脳にインプットさせるために、以下のような段階を踏んでいくことをおすすめします。
②一区切りした文章の中で、特に重要な一文(キーセンテンス)をピックアップする
③キーセンテンスからさらに重要なキーワードを抜き出す
④「③」で抜き出したキーワードの順番を暗記する
⑤キーワードを暗記したら「③」→「②」→「①」と小さな区切りから大きな区切りとなるよう論述していく
キーワードを暗記したら【キーワード→キーセンテンス→重要だと思う文章】と広げていき、最終的に元の模範解答に近いような形で論述できれば完成です。
この方法で暗記・論述をしていけば、少ない労力で着実に論文スキルを高めていくことができます。
②五感をフル活用する
見聞きしたことや感じたことを瞬間的に記憶するのは「感覚記憶」でしたね。
感覚記憶として脳に入ってきた情報は、何もしないとすぐに消えてしまいますが、五感をフル活用することでしっかり情報を脳にインプットすることができます。
おすすめの方法は、論文を音読することです。
声に出すと自分の耳に情報が入るので、視覚と聴覚に刺激が加わり、より内容がインプットされやすくなります。
また暗記する箇所ごとに、体を動かしたり周辺環境を変えたりするのもおすすめです。
例えば腹筋をしながら、足踏みをしながら、音楽を流しながら暗記をするなどです。
「ここは足踏みしながら暗記したところだ」「ここは○○の曲を流しているときに覚えたところだな」という風に、行動と紐づいて暗記箇所がアウトプットしやすくなります。
ただ机に向かって闇雲に暗記するのも良いですが、その方法だと退屈ですし、次第に暗記そのものが苦痛になってしまいます。
インプットとアウトプットがしやすくなるように、自分なりにしっくりくるやり方を見つけてみてください。
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本記事をここまで読み進めていただく中で、
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まとめ
最後に、公務員試験の論文対策に最適な暗記方法のまとめです。
・小さな区切り→大きな区切りと思考を逆転させ、元の原文に近い形で論述する
・五感をフル活用して暗記する
・情報を反復し、より記憶に定着させる
長い論文をいきなり丸暗記するのはかなり大変ですが、情報を細分化してキーワードから順に覚えていけばそこまで難しくはありません。
はじめは慣れなくて大変に感じるかもしれませんが、このキーワード暗記法に慣れれば論文対策が万全な状態で本番の試験に臨めるはずです。
また、情報は繰り返しインプット・アウトプットすることで脳が「重要」だと判断し、短期記憶が長期記憶に定着しやすくなります。
一度「覚えた!」「書けた!」と思えたと思ってもそのまま放置をするのではなく、覚える作業を重ねることで記憶に定着させていきましょう。
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