福島県庁の論文過去問と模範解答例を公開しています。
なお、下記の記事では公務員試験の論文頻出テーマをまとめています。
公務員試験受験生はぜひ参考にしてください。
試験概要
【大学卒程度、職務経験者】
・形式:論文
・試験時間:60分
・文字数:800字以内
※2025年度より職務経験者の論文廃止
模範解答例
福島県庁の論文過去問について、模範解答例の一部を公開しております。
なお、予想テーマの模範解答については下記テキストにて提供中です。
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自治体ごとの過去問の傾向や方針、全国的な出題傾向等を分析し、その傾向を踏まえた上で予想テーマ全てに模範解答を収録しました。 公務員試験の論文を知り尽くした講師が執筆した究極の対策セットをあなたに。
福島県は現在、観光需要を喚起するための宿泊キャンペーンや、「ふくしまプライド。」のキャッチコピーを軸とした情報発信、観光情報ポータルサイトの運営、さらには「ローカルアンバサダー」制度による魅力発信の担い手の育成など、多様な施策に取り組んできた。
こうした努力により、国内からの観光客数は回復基調にあるが、一方で滞在時間の短さやリピーター定着の難しさといった課題も残されている。観光振興において重要なのは、一時的な来訪者を増やすことだけではない。「また来たい」と思ってもらえる関係性の構築が、これからの観光には欠かせない。そのためには、地域と継続的なつながりを持つ人を増やすことが必要である。
そこで私は、福島県職員として「観光地におけるワーケーション推進による関係人口の創出」に取り組みたいと考えた。コロナ禍以降、働き方は多様化し、都市部ではテレワークを前提としたライフスタイルが定着しつつある。これを観光振興に活かすことで、単なる一過性の旅行にとどまらず、「仕事と観光」を組み合わせた長期滞在を実現し、地域との持続的な関係づくりにつなげることができる。特に福島県内には、温泉地や自然に恵まれた静かな環境が数多くあり、ワーケーションの場として大きな可能性を秘めている。既存の旅館やホテルと連携して、県が「ふくしまワーケーション推進モデル地域」を指定すれば、県内の観光地に新たな価値を与えることができるだろう。
例えば、県が主導してWi-Fi環境やワークスペースを整備し、旅館やホテル周辺、あるいは館内で地域の歴史や食文化を体験できるプログラムを用意すれば、質の高いワーケーション施設が増える。さらにそれらの施設についてSNSを通じてワーケーションの魅力が発信されれば、新たな層への認知拡大や情報拡散にもつながるだろう。こうした取組は観光地と人とを結ぶ関係人口の創出につながるうえ、何よりリピーター増加の一助となる。県内各地にモデル地域が広がれば、地域間の交流も活性化し、広域的な観光連携にもつながっていくはずだ。
ワーケーションは、まさに観光と定住の中間にある選択肢であり、福島の魅力を実感してもらう入口にもなる。県としてこうした仕組みを育て、人と人との交流が根づいた息の長い観光のかたちを目指していきたい。現場の声に耳を傾けながら、県民と一体となって持続可能な観光振興に取り組んでいく所存である。
大学卒程度(行政事務)
【2024年】
人口減少が進む中で今後課題となることを挙げ、県としてどのような取組ができるか、あなたの考えを述べなさい。
【2023年】
アフターコロナにおいて人の流れが戻る中、福島県の観光地がより一層賑わいを取り戻していくために、県が取り組むべきことについて、あなたの考えを述べなさい。
【2022年】
働く女性が個性と能力を十分に発揮し、活躍できる社会を実現するために、行政としてどのような取組ができるか、あなたの考えを述べなさい。
【2021年】
東日本大震災から10年が経過した本県の現状を踏まえ、復興をより進展させるた めに解決すべき課題を挙げ、行政としてどのような取組ができるか、あなたの考えを 述べなさい。
【2020年】
近年、大型台風や豪雨による災害が多発しているが、これらの災害に対する備えと災害が発生した後の対応について、行政としてどのような取組ができるか、あなたの考えを述べなさい。
【2019年】
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を好機と捉え、開催後も見据えた本県の活性化策について、あなたの考えを述べなさい。
【2018年】
15歳以上の労働力人口の減少が課題となる中、住民がいきいきと暮らせる社会を実現するために、行政としてどのような取組が必要か、あなたの考えを述べなさい。
【2017年】
東日本大震災から6年が経過する本県の現状を踏まえ、復興に向けて最も取り組むべき課題を挙げ、その理由と対応策について、あなたの考えを述べなさい。
【2016年】
高齢化や過疎化の進展が地域社会に及ぼす影響とその対応策について、あなたの考えを述べなさい。
【2015年】
地方の人口減少と首都圏への人口集中に対応するため、全国各地で「地方創生」の取組がなされているが、現在の本県が実施すべき「地方創生」への施策について、あなたの考えを述べなさい。
【2014年】
少子化問題に対し、今後、行政としてどのような取組が必要か、あなたの考えを述べなさい。
【2013年】
東日本大震災後の本県の現状を踏まえ、復興に向けて優先的に取り組むべき課題とその対応策について、あなたの考えを述べなさい。
【2012年】
東日本大震災や原子力発電所事故の影響により福島県外への人口流出が見られるが、この問題に対し今後どのように取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。
【2011年】
あなたが思い描く理想の福島県の姿と、その実現のため今後どのように取り組んでいけばよいか、あなたの考えを述べなさい。
【2010年】
企業や観光客の誘致など、自治体間の競争を勝ち抜いていくためにはどうすればよいか、本県の特色を踏まえ、あなたの考えを述べなさい。
【2009年】
昨今の世界同時不況がつづくなか、行政としてどのように雇用対策に取り組むべきか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
【2008年】
地球温暖化防止のために、今後どのように取り組んでいけばよいか、あなたが実践していることを踏まえ、考えを述べなさい。
職務経験者(行政事務)
【2023年】
原発事故による風評被害を払拭し、福島県の魅力を県外に発信するために、県としてどのような取組が必要か、あなたの考えを述べなさい。
【2022年】
働き方改革が叫ばれる中、多様で柔軟な働き方を実現するためにはどのような取組が必要か、あなたの経験等を踏まえて考えを述べなさい。
【2021年】
新型コロナウイルス感染症の拡大防止と経済活動を両立するためにどのような取組が必要か、あなたの考えを述べなさい。
【2020年】
本県の人口は、平成9年をピークに減少傾向が続いており、その対策として子育て支援や若者の県内就労等の取組を行っているが、人口減少を緩やかにしていくために効果的と考える取組について、あなたの考えを述べなさい。
【2019年】
福島県へのUターン・Iターンを推進するためには、行政として、どのような取組が効果的か、あなたの考えを述べなさい。
【2018年】
公務員の不祥事が相次いで発生している状況を踏まえ、それらを未然に防止するためには、どのような取組が必要か、あなたの考えを述べなさい。
【2017年】
本県の復興・再生を進める上での課題を1つ挙げ、それを解決するために、あなたの民間企業等における経験、実績等をどのようにいかしていきたいか述べなさい。
【2016年】
あなたが考える福島県政上の課題を1つ挙げ、それを解決するために、あなたの民間企業等における経験、実績等をどのようにいかしていきたいか述べなさい。
【2015年】
本県の復興・再生を進める上での課題を1つ挙げ、あなたの民間企業等における経験、実績等を踏まえて、それをどのように解決していくべきか述べなさい。
【2014-2013年】
あなたがPRしたい民間企業等における経験・実績を具体的に述べ、それを福島県行政にどのようにいかしていきたいか述べなさい。
【2012年】
東日本大震災や原子力発電所事故の影響により福島県外への人口流出が見られるが、この問題に対し今後どのように取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。
【2011年】
あなたが考える福島県政上の課題を1つ挙げ、それを解決するためにはどうすればよいか、民間企業等で培った知識・経験等を踏まえ、あなたの考えを述べなさい。
【福島県庁】論文予想テーマ模範解答セット
これまでの福島県庁の過去問を徹底分析し、出題傾向を完全網羅しています。
また、総合計画である「福島県総合計画」において示されている「みんなで創り上げるふくしまの将来の姿」を解析し、出題可能性が高い予想テーマについても内容に組み込んでいます。
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