<神奈川県庁 論文試験対策>過去問と模範解答例 予想テーマセットも提供中

神奈川県庁の論文過去問と模範解答例を公開しています。

なお、下記の記事では公務員試験の論文頻出テーマをまとめています。
公務員試験受験生はぜひ参考にしてください。

試験概要

【大学卒業程度】
・形式:論文
・試験時間:90分
・文字数:1200字程度

【中途採用試験(キャリアフリー採用)】
・形式:経験小論文
・試験時間:電子申請システムにより提出
・文字数:800字程度

模範解答例

神奈川県庁の論文過去問について、模範解答例の一部を公開しております。

なお、予想テーマの模範解答については下記テキストにて提供中です。

神奈川県庁の論文予想テーマ模範解答セットはこちら↓

自治体ごとの過去問の傾向や方針、全国的な出題傾向等を分析し、その傾向を踏まえた上で予想テーマ全てに模範解答を収録しました。

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政府の掲げる「新しい資本主義」において、「人への投資」は重要な改革要素である。これまで企業にとって「人への投資」とは「人件費」すなわちコストとしてできる限り削減していくべき項目と考えられてきた。しかし、日本全体の人口構造が大きく変化し労働力人口が減少している中で、人材を投資の対象として捉え直すべきだと考えられてきている。

このような改革が重要視されるようになった背景には、単純な生産年齢人口比率の課題に加え、人材のミスマッチが生じていることもある。たとえば、事務的職業の有効求職者数が過剰であるのに対し、専門的・技術的職業やサービス職、介護職などは深刻な人材不足に悩んでいること等が大きな課題となっている。また、デジタル技術の発達により、ITに関する知識の豊富な人材が多方面で求められる傾向が強まっている。この影響から2030年にはIT人材不足が最大で79万人にものぼると考えられていることも、見過ごすことができない。

人材の能力開発や労働市場の柔軟性が求められている今、社会全体としてそれぞれの世代に合った支援をおこなうことで、将来の労働力供給の安定化に結びつけていくべきだと考える。若年層には特に語学スキルの向上を促すことで、グローバル化社会へ柔軟に対応できる人材を育成する。また、中高年層には主にITスキルの底上げをはかるような支援策を講じることで、デジタル社会に取り残される人材を失くすことを目指す必要があると考える。そして、スキルアップした人材を適切に活用するためにも、柔軟な働き方やキャリアパスの多様化を促進し、雇用機会そのものを増やすことで、労働力の流動性と適応性を高めるべきだ。

神奈川県庁もこのような社会の要請に応じて施策を講じる必要がある。現在、神奈川県では中小企業に向けたリスキリング相談窓口が開設されているが、まだ認知度が高いとは言えない。特に働きながらのリスキリングは、初めの一歩を踏み出すことに敷居の高さを感じる人が多いため、手軽にリスキリングの情報に触れられるようHPを改良し、より多くの人々の目に留まるよう工夫が必要であると考える。

また、雇用機会の創出においては、人材のミスマッチが起こりにくいよう、リスキリングの情報発信とともに並行して企業とマッチングできるような機会を増やしたり、地域の産業構造や特性に応じたプロジェクトや投資を通じて、地域住民の雇用機会を増やしたりすべきだと考える。特に神奈川県は首都圏の産業の一角を担う工業地帯であることから、IT関連の人材をリスキリングで創出することで、労働市場の活性化が見込めるのではないだろうか。

以上のように「人への投資」は神奈川県庁においても重要な施策であり、これらの施策を継続的に推進することで、地域社会の持続可能な発展と市民の生活の質の向上に貢献できると考える。

大学卒業程度

Ⅰ種試験(行政)

【2023年】
政府は、令和4年10月28日に「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」を閣議決定した。そこでは、リスキリング※への支援強化など、「人への投資」の施策の拡充を掲げている。 このように「人への投資」が必要である社会的な背景や課題に触れながら、社会全体としてどのような取組が必要であるか、あなたの考えを論じなさい。
※新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること(経済産業省HPより抜粋)

【2022年】
新型コロナウイルス感染拡大の長期化により、孤独・孤立の問題が一層深刻な社会問題となっていることを受け、政府は令和3年2月、内閣官房に孤独・孤立対策担当室を立ち上げ、政府一丸となって対策に取り組んでいる。今後、孤独・孤立対策を効果的に推進するため、社会全体としてどのような取組が必要か、目指すべき方向性を示した上であなたの考えを論じなさい。

【2021年】
我が国で格差社会が論じられるようになって久しく、今日ではますます格差が広がっていると言われている。どのような場面で格差社会が最も強く感じられるか、また、それに対してどのように対処すればよいか、あなたの考えを述べなさい。

【2020年】
行政(政府)の仕事は、一般的に拡大の一途をたどりがちであるが、わが国では近年、国・地方ともに財政難に陥り、行政が担う役割について見直しを求める声もあがっている。そこで、現在、わが国の地方公共団体が提供しているサービスのうち、「行政が提供しなくてもよいのではないか」又は「行政の提供している割合を減らしてもよいのではないか」と考えるものの例を挙げ、そう考える理由と、当該サービスの新たな担い手として考えられる提供主体及び提供手法について、あなたの考えを述べなさい。

【2019年】
平成31年4月1日に施行された「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」により、人材確保が困難な状況にある産業上の分野を対象に新たな在留資格が創設され、外国人労働者の受入れが拡大されることとなった。このことに対するあなたの考えを論じなさい。

【2018年】
厚生労働省が実施した「2016年国民生活基礎調査」によると、我が国の子どもの貧困率※は13.9%(約7人に1人)となっており、先進国の中でも高い水準にある。特に子どもがいる現役世帯(世帯主が18歳以上65歳未満の世帯)のうち、大人が一人の世帯の貧困率は50%を超えている。こうした状況の要因について考察し、それに対するあなたの考えを論じなさい。
※子どもの貧困率:17歳以下の子ども全体に占める、貧困線(等価可処分所得の中央値の半分の額)に満たない17歳以下の子どもの割合。

【2017年】
「2016年版情報通信白書」(総務省)では、「近年の人工知能(AI)技術やロボティクスの急速な進歩によって、非定型的な知能業務や複雑な手仕事業務も将来的には機械によって代替されるとの見方が強まりつつある」と述べられている。人工知能技術やロボット工学の急速な進歩が、人々の雇用や生活に与える影響についてあなたの考えを論じなさい。

【2016年】
ここ数年、日本を訪れる外国人観光客が急増している。我が国に多くの外国人が訪れることによる最も大きな「変化」と思うものを1つ挙げ、神奈川県は、地方自治体としてその「変化」にどう取り組んでいくべきか、あなたの考えを論じなさい。

【2015年】
神奈川県域のように都市部又は都市周辺部に位置するところで、今後、農業(畜産業を含む)の振興に力を入れることについて、どのように考えるか。また、農業振興を行う場合に、県に求められる政策としてはどのようなものが考えられるか、あなたの考えを論じなさい。

【2014年】
日本は「人口減少社会」に入ったといわれています。本県でも、数年後には人口減少に転じることが予測されていますが、人口減少社会における課題を一つ挙げ、その解決に向けて地方自治体が果たすべき役割についてあなたの考えを論じなさい。

【2013年】
地域の魅力発信方法の1つとして、「地域ブランド」に係る取組みが全国の自治体で盛んになっており、数多くの「地域ブランド」が存在するようになってきている。このような状況の中、ブランドとしての価値をより高めるにはどのようにしたらよいか、あなたの考えを論じなさい。

【2012年】
理想とする神奈川の将来像を念頭に置きながら、自治体としての神奈川県が将来どのような役割を果たしていくべきと考えるか、あなたの考えを論じなさい。

【2011年】
東日本大震災の影響による大規模な計画停電の経験などをきっかけに、電力の需要・供給をはじめとするエネルギー問題全体の見直しが論じられている。わが国のエネルギー政策が抱える課題、及び、当該課題に対し行政はどのような取り組みをすべきかについて、あなたの考えを論じなさい。

【2010年】
平成10年以降、全国の自殺者数は毎年3万人を超える状況が続いており、自殺対策の充実が求められているが、現状における課題と今後の対応について、あなたの考えを論じなさい。

【2009年】
神奈川の特性を活かした観光政策を進めるうえでの課題と、県として必要な取組についてあなたの考えを論じなさい。

【2008年】
まちづくりや福祉など多くの分野において、多様化する課題を解決していくために、県民、企業、NPO等様々な主体と行政との協働がますます盛んに行われるようになってきている。このような協働により施策が進められている具体的事例をあげるとともに、その推進において想定される問題点や考えられる対策について、あなたの考えを論じなさい。

秋季Ⅰ種試験(行政)

【2023年】
優れた行政サービスとはどのようなものか、あなたの考えを説明しなさい。

【2022-2019年】
※詳細不明

【2018年】
2017年の日本人の平均寿命は過去最高を更新し、今後も延びることが見込まれているが、人々が生きがいを持って高齢期を過ごすことができる社会を実現するにはどうすればよいか、あなたの考えを論じなさい。

【2017年】
情報や動画の共有サイト、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互にやりとりができるソーシャルメディアの普及による影響について、あなたの考えを論じなさい。

【2016年】
地震や集中豪雨などの自然災害から県民の命を守り、安心、安全な街づくりを行うために、行政としてどのような取組みを優先的に進めていくべきか、あなたの考えを論じなさい。

【2015年】
暮らしやすい社会とはどのようなものか、また、それを実現するために行政がどのような役割を果たすべきか、あなたの考えを述べなさい。

早期Ⅰ種試験(行政)

【2013年】
近年、「健康寿命」という言葉が話題になるなど、人々の健康に対する関心は高まり、その考え方も様々です。そこで、あなたが考える「健康」とは何か、また、人々が「健康」であるためには、住民や行政はどのようなことに取り組めばよいか、あなたの考えを論じなさい。

【2012年】
近年、社会的に孤立してしまう者が増加し、地域社会の人間関係の希薄化が一層進んでいるといわれていますが、2011 年3月11 日に発生した東日本大震災後には人間関係の大切さに、あらためてスポットライトが当たっています。このような状況の中で、本来「あるべき地域社会」とは、どのようなものか、また、どうすれば「あるべき地域社会」を作ることができるか、あなたの考えを論じなさい。

中途採用試験(キャリアフリー採用)

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行政

【2023年】
(問1)これまでの職務や社会活動の中で、あなたの持つ強み(専門性、経験、スキル・資格等)を発揮して、成果をあげた経験について述べなさい。
(問2)あなたが問1で述べた強みを、本県の施策にどのように生かすことができるか、具体的に述べなさい。

【2022年】
(問1)これまでの職務や社会活動の中で、あなたの持つ強み(専門性、経験、スキル、スキル・資格等)を発揮して、組織又は社会に貢献したと考える経験について述べなさい。
(問2)あなたが問1で述べた強みを神奈川県職員としてどのような業務に生かすことができるか述べなさい。

【2021年】
(問1)あなたの持つ強み(職務経験、社会活動経験、スキル、資格等)を1つ挙げ、その強みを発揮して周囲の人から評価された経験について述べなさい。
(問2)あなたが問1で述べた強みを神奈川県職員としてどのような業務に生かすことができるか述べなさい。

【神奈川県庁】論文予想テーマ模範解答セット

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これまでの神奈川県庁の過去問を徹底分析し、出題傾向を完全網羅しています。

また、総合計画である「かながわグランドデザイン」において示されている「神奈川の将来像」を解析し、出題可能性が高い予想テーマについても内容に組み込んでいます。

その上で、全ての予想テーマについて模範解答を作成した、充実のセットとなっております。

組織概要
公務員試験論文道場

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