【Ⅰ類試験(大学卒業程度)、社会人経験者】
・形式:論文
・試験時間:90分
・文字数:1200字
※2022年よりⅠ類試験(大学卒業程度)の「行政事務」を「行政事務A」に名称変更
模範解答例
群馬県庁の論文過去問について、模範解答例の一部を公開しております。
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群馬県はこれまでに、「ぐんま暮らし支援センター」による移住相談やU・Iターン合同企業説明会、奨学金返還支援制度など、転出超過の課題に向き合いさまざまな施策を導入してきた。
しかし、相談件数は増えるものの就業決定率は4割台にとどまる。一時金型支援は『県内就職で三年勤続』という条件が壁になり、利用者を絞り込んでいるという声が多い。このように施策が呼び水にとどまる原因は、若者のキャリア不安を払拭できていないことにあるだろう。肝心の希望職種が少なく賃金水準も東京圏に比べ低い現状を打開しなければならない。
構造的課題を打開するヒントとして、長野県飯山市のサテライトオフィス誘致戦略に着目した。同市は北陸新幹線飯山駅周辺の空き店舗を改修し、高速通信と家具付き「おためし住宅」をセットで提供、拠点を開設する企業に最大400万円、転入社員に一人50万円を補助した。加えて、IT・デザイン系企業の需要を掘り起こす「働く場ファースト」の誘致を徹底した結果、2019〜2022年度に8社22人を呼び込み、その7割が20〜30歳代となった。さらに平均年収は地元相場を15%押し上げ、人口目標も上回った。短期滞在から定住へ至る転換率34%という実績は、キャリアと生活水準を地方で同時に実現できれば移住は確かな選択肢になることを示している。
群馬県は東京駅から最短50分、住宅費は都内の3分の1以下というロケーションとコスト優位を持つ。この地の利を最大限に生かし、県は飯山市のモデルを発展させたサテライトオフィス誘致戦略を立ち上げるべきだと考えた。
具体的には、空き家の改修費・賃料補助、法人県民税減免、転入社員への住宅補助や子育て支援として保育料補助を提供し、高速通信と託児機能を備えた拠点を地域に広く配置する。補助の拡大は一時的に予算を逼迫するが、高付加価値雇用の創出と税収増によって中長期的には十分に回収可能である。
また、同時に県立大・高専・誘致企業が共同でリスキリング講座とプロジェクト枠を設けることも提案したい。「学ぶ」「働く」「住む」の連鎖を生み出すことで、誘致した子育て世帯社員の子どもが成長した際に「地元に残る」という選択をしてもらいたい。成果は誘致企業数、20〜30歳代転入者数、三年定着率を評価指標とし、県が毎年度公表することで施策のPDCAを迅速化する。
従来策が県外に出た若者を呼び戻す後追い型だったのに対し、本プロジェクトは仕事そのものを呼び込み若者が地元で最先端のキャリアを構築できる環境を先行整備する点で質的に異なる。これまで以上にさまざまな仕事を呼び込むこの戦略を実現し、若者が群馬で最先端のキャリアを築けるよう、支援していきたい。
Ⅰ類試験(大学卒業程度):行政事務
【2024年度公表例題】
総務省の「住民基本台帳人口移動報告(2023年結果)」によると、群馬県は転出超過となっており、年代別で見ると、20~30歳代の転出者が特に多い。この現状を踏まえ、県としてどのようなことに取り組むべきか、あなたの考えを述べよ。
【2023年度公表例題】
群馬県は「リトリートの聖地」のイメージの定着を目指しているが、県としてどのような施策に取り組んでいくべきか、あなたの考えを述べよ。
※「リトリート」とは、数日間、普段過ごしている場所を離れて、日常生活の煩わしさから解放され、ゆったりと休暇を楽しむ過ごし方をいう
【2022年度公表例題】
本県は他県に先駆け、昨年3月に「群馬県多文化共生・共創推進条例」を策定したが、多文化共生・共創社会の一層の推進のために、今後群馬県としてどのようなことに取り組めばよいと考えるか。
※多文化共生・共創社会…国籍、民族等の異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きるとともに、多様性を生かしつつ、文化及び経済において新たな価値を創造し、又は地域に活力をもたらす社会
【2021年度公表例題】
群馬県では、「群馬県庁DXアクションプラン」を策定し、令和5年度(2023)までに日本最先端クラスのデジタル県の達成を目指している。行政のデジタル化の推進のために、県ではどのような施策に取り組めばよいか、あなたの考えを述べよ。
【2020年度公表例題】
2015年9月の国連サミットでSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)が採択されるなど、近年、持続可能な社会を実現するための機運が高まっている。本県においても、次期総合計画にSDGsの理念を反映させるなど、県全体でSDGsを推進する体制を構築しているところである。SDGsを達成し、持続可能な社会を実現するために、群馬県はどのようなことに取り組んだらよいか。あなたの考えを述べよ。
【2019年度公表例題】
長寿化が進み、「人生100年時代」が訪れようとしている。人生100年時代に向けて、群馬県はどのような施策に取り組めばよいか、あなたの考えを述べよ。
※人生100年時代:ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。(人生100年時代構想会議中間報告より引用)
【2018年度公表例題】
人口減少社会を迎える中、「人・モノ・情報」を呼び込むため、群馬県はどのような施策に取り組めばよいか、あなたの考えを述べよ。
【2017年度公表例題】
すべての子どもが夢と希望を持って成長していける社会の実現のため、どのような子どもの貧困対策が必要か、あなたの考えを述べよ。
【2016年度公表例題】
平成28年3月に群馬県が策定した総合計画「はばたけ群馬プラン2」の基本理念の中で「群馬で暮らし始めたくなる」、「群馬で家族を増やしたくなる」、「群馬に住み続けたくなる」の3つの視点を掲げている。これらの視点のうち1つを選び、「魅力あふれる群馬」を実現するために、どのような施策に取り組んでいけばよいか、あなたの考えを述べよ。
【2015年度公表例題】
人口減少社会が抱える課題とあなたが考えるものを挙げ、その課題に対し、群馬県職員としてどのように対応したいか述べよ。
【2014年度公表例題】
女性の雇用促進を図るための方策について、あなたの考えを述べよ。
【2013年度公表例題】
地方分権の推進により、地方自治体はそれぞれの課題に対して、より地域の実情に応じた柔軟な対応が行えることとなる。これを踏まえ、あなたが群馬県職員になったら、本県のどのような課題に対し、どのように対応したいか。あなたの考えを述べよ。
【2012年度公表例題】
本県では、「国際戦略の推進」を平成24年度重点施策の一つに掲げ、A 観光誘客の促進、B 農畜産物等の販路拡大、C 企業のビジネス展開の支援の三つを柱としている。
この三つの柱の中から一つ選び、あなたの考える施策推進のための方策を述べよ。
【2011年度公表例題】
仕事と生活の調和、いわゆる「ワーク・ライフ・バランス」の推進が求められているが、この施策に対する所感と、この施策を推進するためにどのような取組が必要か、あなたの考えを述べよ。
【2010年度公表例題】
平成23年夏に群馬デスティネーションキャンペーンが開催されます。これを機に、群馬県の魅力を高め、また、県のイメージアップを図る方法について、あなたの考えを述べよ。
【2009年度公表例題】
(1)最近のあるアンケートによると、全都道府県の中で群馬県の知名度は全国で下位に位置している状況である。あなたはこのことをどのように思うか、また、この状況を改善するためにどのような方法で群馬県の魅力を全国に発信すればよいか、あなたの考えを述べよ。
(2)20年後の群馬県は、どのような社会になっていると思うか。また、その時、あなたは県職員として、どのような役割を果たしたいか述べよ。
【2008年度公表例題】
(1)今、群馬県民が県政にもっとも期待しているものは何か。また、それを実現するためにどうすればよいか、あなたの考えを具体的に述べよ。
(2)いわゆる「団塊の世代」の大量退職は、社会にどのような影響を及ぼすか。また、それに対し、行政として取り組むべき施策について、あなたの考えを述べよ。
社会人経験者(行政事務)
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社会人経験者受験生の大半が用いていると言われており、最早バイブルと言っても過言ではない教材です。
【2024年度公表例題】
少子高齢化等により生産年齢人口が減少するなか、様々な業種において、採用難や後継者不足などの人材不足の問題が深刻化しているが、県としてどのような施策に取り組めばよいか、あなたの考えを述べよ。
【2023年度公表例題】
これまでの自身の経験を踏まえ、働く人の置かれた個々の事情に応じた多様な働き方を実現するために、県としてどのような施策に取り組むべきか、あなたの考えを述べよ。
【2022年度公表例題】
群馬県の魅力度を高めるために本県が取り組むべき施策について、また、その施策を実施する上であなたのこれまでの経験をどう活用できるかについて述べよ。
【2021年度公表例題】
群馬県では、新・総合計画において、多様な県民、企業、研究機関、NPO等が集まり、課題解決のアイデアやイノベーションを共に創り出し実行する「官民共創コミュニティ」の育成を目指している。あなたのこれまでの職務経験を踏まえ、「官民共創コミュニティ」を育成するために必要な施策は何か、理由も含めて述べよ。
【2020年度公表例題】
県では、20年後を見据えた長期のビジョンと、今後重点的に取り組む具体的な政策を体系化した基本計画からなる「総合計画」の策定に取り組んでいる。2040年の群馬県はどうあるべきか。また、それを実現するためには、県としてどのような取組を行うことが必要か。あなたの考えを述べよ。
【2019年度公表例題】
人口流出を防ぎ、群馬への移住・定住を促すために、今後県はどのような取り組みが必要であるか、あなたの考えを述べよ。
【2018年度公表例題】
今までの仕事の中で、業務改善のために取り組んだ経験を挙げ、その経験を今後県職員としてどのように活かすことができるのか、あなたの考えを述べよ。
【2017年度公表例題】
あなたのこれまでの職務経験を踏まえ、群馬県が取り組むべき課題は何か、また、その課題解決に向けてどのような施策が必要か、述べよ。
【2016年度公表例題】
これまでの仕事の中で、チームワークや協力により成功した体験を挙げ、その体験を今後県職員として仕事をする上でどのように活かせるか、述べよ。
【2015年度公表例題】
今までの仕事の中で印象深かった体験を挙げ、その経験を今後県職員として仕事をする上でどのように生かすことができるかについて述べよ。
【群馬県庁】論文予想テーマ模範解答セット
これまでの群馬県庁の過去問を徹底分析し、出題傾向を完全網羅しています。
また、総合計画である「新・群馬県総合計画」において示されている「目指す姿」を解析し、出題可能性が高い予想テーマについても内容に組み込んでいます。
その上で、全ての予想テーマについて模範解答を作成した、充実のセットとなっております。