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	<title>国家公務員 &#8211; 公務員試験論文道場</title>
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	<title>国家公務員 &#8211; 公務員試験論文道場</title>
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		<title>＜国家総合職＞論文過去問（1997~2025）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[公務員試験論文道場]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 25 Mar 2023 10:27:06 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[国家公務員]]></category>
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					<description><![CDATA[国家総合職の論文過去問をまとめています。 なお、下記の記事では全国の公務員試験の論文過去問をまとめています。 公務員試験受験生はぜひ参考にしてください。 公務員試験論文過去問全国の公務員試験の論文過去問（地方・国家の事務 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>国家総合職の論文過去問をまとめています。</p>
<p>なお、下記の記事では<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/kakomon/">全国の公務員試験の論文過去問</a>をまとめています。</p>
<p>公務員試験受験生はぜひ参考にしてください。</p>
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</div>

  <div id="toc" class="toc tnt-none toc-center tnt-none border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ul class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">試験概要</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">大卒程度試験</a></li></ul>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">試験概要</span></h2>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-2844" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokuso-kakomon.jpg" alt="kokuso-kakomon" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokuso-kakomon.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokuso-kakomon-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokuso-kakomon-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<p>【大卒程度試験】<br />
・形式：政策論文<br />
・試験時間：120分<br />
・文字数：指定なし</p>
<h2><span id="toc2">大卒程度試験</span></h2>
<p>【2025年】<br />
地球温暖化への対応は地球規模で取り組むべき喫緊の課題であるが、日常生活ではその危機感を持ちにくく国民の行動変容が起こりにくいと考えられる。次の資料１と２の内容をそれぞれ簡潔にまとめた上で、資料３の内容を参照しつつ、地球温暖化に対する政策を効果的に進めるために、行政は国民の行動変容をどのように促していくべきか、あなたの考えを論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2024年】<br />
我が国における少子化の傾向に対して、行政は、どのような長期的ビジョンの上にいかなる役割を果たすべきか。資料1～3の内容をそれぞれ簡潔にまとめた上で、具体的な政策を挙げながら、行政の果たすべき役割についてあなたの考えを論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2023年】<br />
情報社会を迎え、あらゆる行動が監視の対象となり得ている。自分に対する監視を許容することは、相手を信頼して自らに関する情報を提供することでもある。行政官として国民との信頼関係を築きながら情報提供を求めるために必要なことは何か。以下の資料１～３の内容を踏まえ、具体的な政策を挙げて、あなたの考えを論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2022年】<br />
<em>※データなし</em></p>
<p>【2021年】<br />
1999年に男女共同参画社会基本法が制定されてから20年以上が経過した。男女共同参画とは男女が性別を問わず、意欲に応じて、あらゆる分野での活躍を可能とする社会を目指すものである。我が国の国家公務員及び企業における女性の参画状況については、以下の図のとおりである。このような状況を踏まえ、今後、男女共同参画を進めていくためには、政策立案に当たる者は、我が国の行政機関を対象としてどのような施策や対応策を講ずるべきか。資料を読んだ上で、あなたの考えを論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2020年】<br />
デジタル社会がその可能性を損なうことなく健全な発展を遂げるために、政策の立案に当たる者は、どのような施策を講じるべきか。資料を読んだ上で、あなたの考えを論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2019年】<br />
社会的にコンプライアンスの在り方が問われている。組織の自律性がどのようにコンプライアンスの向上に貢献し得るかについて論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2018年】<br />
解決に専門的知識を必要とする公共的な課題を取り上げ、それを踏まえた上で、政策形成の観点から行政官に求められる専門性や役割について論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2017年】<br />
政策立案には根拠が重要といわれる。一方で、客観的なデータ等を根拠に政策立案を行う際にはいくつかの留意点があると考えられる。客観的なデータ等の根拠に基づく政策立案はなぜ必要とされるのか。また、その際に留意すべきことは何か。あなたの考えを論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2016年】<br />
現代社会における個人情報をめぐる諸問題を挙げた上で、これらに対して、あなたが必要と考える政策について論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2015年】<br />
2050年において日本政府が優先的に取り組むべき政策はどのようなものか、あなたの見解を述べなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2014年】<br />
受益と負担を公平にするために、税の果たす役割は何か、あなたの意見を述べなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2013年】<br />
現代世界における国境のもつ意味について論じなさい。<br />
<em>※資料は省略</em></p>
<p>【2012年】<br />
国民の「安全」と「安心」に関し、資料１～３を参考にしながら、次の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）専門家の役割とは何か。<br />
（２）政府の役割とは何か。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2011年】<br />
資料１～３を参考にしながら、次の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）現代日本における人々の「幸福」とはどのようなものか。具体例を挙げつつ、あなたの考えを述べなさい。<br />
（２）現代日本における人々の「幸福」に対する政府の役割についてあなたの考えを述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2010年】<br />
（１）資料１から３は、何らかの意味で、日本社会のコミュニティの特色について触れている。あなた自身は現代日本のコミュニティの特色について、どう考えるか、具体的な事例を挙げながら、述べなさい。</p>
<p>（２）これからの日本社会にとって、どのようなコミュニティが重要になっていくか、また、そういったコミュニティと、個人、NPO、企業、行政などとのかかわりはどうあるべきか、あなたの考えるところを述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2009年】<br />
（１）資料１～３では、行政にかかわる者の在り方について、それぞれどのような主張をしていると考えられるか。「合意形成」、「三位一体」、「専門的職業人」というキーワードに留意しつつ述べなさい。</p>
<p>（２）資料１～３の主張の各々を参考にしつつ、２１世紀の日本を取り巻く変化に対応していく上で、何が行政に求められているのか、また、それに対応していくためには、どのような官僚像が望ましいと考えられるか述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2008年】<br />
戦後に新しい公務員制度が生まれてから、早くも６０年の歳月が経過しようとしている。この間、行政の果たすべき役割、政治と行政の関係、国民の行政に対する意識など、国家行政の中核を担う公務員を取り巻く社会環境は大きく変化してきた。特に近年、政策の立案・執行・評価における公務員の仕事への取り組み方が、改めて問われるケースが多くなった。こうした状況の中で、公務員は時代の変化の方向性をできる限り正確に把握し、変化に対して適切に対応していくことがますます求められるようになっている。次のページ以降の資料１、２を参照して、設問（１）、（２）に答えなさい。</p>
<p>（１）公務員を取り巻く状況の変化について、それが具体的にどのようなものか、その原因や理由も含めて、あなた自身の考えを述べなさい。<br />
（２）あなたが将来かかわりたい公務の仕事の種類を明確にし、（１）を踏まえて、仕事への取り組み方について、その背景となる理念を明らかにした上で、具体的にあなたの考えを述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2007年】<br />
国家政策においても、地方行政においても、企業活動においても、そしてNPOをはじめとする市民の活動においても、「公共性」の担保が何よりも重要視されるようになっている。ところが、「公共性」をめぐる現在の議論にはさまざまな意味が錯綜しており、それによって議論が不必要に混乱する場合も見受けられる。齋藤純一は、著書『公共性』の中で、「公共性」という言葉が使用される場合には、通常そこに三つの異なる意味が見受けられるとしている。</p>
<p>1 official：国家に関係する公的なもの（国家が法や政策などを通じて国民に対して行う活動）<br />
2 common：特定の誰かにではなく、すべての人びとに関係する共通のもの（共通の利益・財産、共通に妥当すべき規範、共通の関心事など）<br />
3 open：誰に対しても開かれているもの（誰もがアクセスすることを拒まれない空間や情報など）</p>
<p>これら三つの意味での「公共性」は、いうまでもなく相互に深く関連しているが、同時に、互いに対立するケースもしばしばある。さて、1、2、3のどの意味において議論するにしても、「公共性」は、広く国民一般、あるいは「すべての人びと」にかかわる事柄であることは疑いをいれない。とすると、「公共性」をめぐる議論それ自体が、「公共的」な方式や手続きの下でなされなければならないことになる。「公共的議論」、それはかつて「公論」と呼ばれた。資料1は、明治期における「公論」の形成について述べたものである。ここにうかがえるのは、明治期には、「公論」が一貫して「統治」の視点から問題にされたということである。「統治」の視点というのは、統治者主導で「公共的議論」の場が設定されたということである。これに対して現在では、（政府・議会に限らず）社会のさまざまな構成員の相互協力や合意による社会形成のプロセスを「ガバナンス」と呼んで、「統治」と区別することがある。例えば、資料2では、科学技術を「政治的討議」の対象から免除する従来の「統治」型の発想に対し、現在、科学技術をめぐる議論に求められているのは「ガバナンス」型の発想であるとしている。「公共的議論」について、以上の概説、資料1、2を踏まえた上で、設問（１）、（２）に答えなさい。</p>
<p>（１）現代日本社会における「公共的議論」の問題点について、その歴史的経緯を視野に入れつつ、あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>（２）「公共的議論」の方式に関しては、資料2の参加型テクノロジーアセスメントのほか、パブリックコメント、タウンミーティングなどが現に導入されている。また、導入が予定されている裁判員制度も司法の場における新たな公共的議論の方式であるといえる。あなたが国家公務員として将来就きたい実務において特定の政策を立ち上げるとき、どのような「公共的議論」の方式を編み出すのがよいか、（１）を踏まえて具体的な提案を予想される問題点とともに示しなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2006年】<br />
「豊かな社会」であれ「安心して暮らせる社会」であれ、国民にとって「より良い社会」、つまりは「ひとりでも多くの人がここで暮らせて幸福であると思える社会」を築き、支えること、ここに行政の使命はある。とすれば、行政に携わることを目指そうとする人は、人々にとって「幸福」とは何であるかについて、確かな考えを持たねばならない。それなしに行政を動かしていくことは、海図を持たずに航行するに等しいからである。さて、西洋社会では古代ギリシャ以来、幸福論は常に社会思想の基本にあった。幸福とは「良い生活」のことであり、その「良さ」について考えること、そして「良い生活」を送るために人はどのように振る舞ったらよいかを考えることが、道徳や社会を考えるときの基本にあった。それゆえに、アリストテレスやカントにおいても、Ｊ．Ｓ．ミルやマルクスにおいても、それぞれ社会思想としての主張は異にしても、幸福論というものを外してその社会思想は有り得なかった。とりわけ、１９世紀は、幸福を主題とした思想や文学があふれ、幸福論絶頂の時代という感があった。ところが、２０世紀に入ると、二度にわたる世界戦争が人間性に与えたダメージが致命的なものであったからだろうか、幸福になるためのハウ・ツー本は巷にあふれても、そして不幸論や苦悩論はあっても、幸福についての思想というのはぱたりと姿を消してしまう。２０世紀社会には、確かに様々な革命があった。政治革命、文化革命、科学革命、情報革命、性革命、そしてグローバリゼーション。しかしその中に、幸福論の革命は見当たらない。２１世紀に入った今、私たちは、「幸福」とは何か、そして「幸福」を考えるときの規準は何かと、改めて問い直してみるべきではないか。そこで、次の資料1、2をよく読んだ上で、設問1、2に答えなさい。</p>
<p>（１）「幸福」とは何であるかについて、資料1、2の両方を活用して、あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>（２）医療、福祉、教育、労働、科学技術、財政のいずれかの領域における具体的問題を一つ取り上げ、その問題に対する政策的取組を議論するとき、1の「幸福」についての考えをどのように反映させるか、今後３０年間の日本の将来を見据えながら論じなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2005年】<br />
＜１＞現代社会において、科学の研究成果は社会全体やその構成員である市民の運命を左右する形で表れる。例えば、ライフサイエンスの場合、それが医療に応用されると、人の生死にかかわることがあり、また、情報技術の場合、その技術が広く使われることで、セキュリティやプライバシーの点でリスクや安全にかかわってくる。核兵器や環境汚染、遺伝子組換え食品などのように安全や安心にかかわる重大な社会的・政治的問題は、市民一人ひとりにとっての問題である。そのため近年、リスクコミュニケーションが重要視されている。これは化学物質や食品などが人の健康や環境に重大かつ不可逆な影響を及ぼすリスクについて、関係者間で情報や意見を相互に交換することであり、これによって関係者全体でリスク情報が共有される。そして評価すべきリスクやその評価方法について議論するリスク評価を関係者全体で進めることが可能になる。このリスクコミュニケーションにおいて注目を集めてきているのが科学技術リテラシーである。専門家が決定した意思決定を市民は受容しなければならないという考えが中心であった頃、市民が新しい科学技術を受容できないのは、専門知識が欠如しているためであるという主張があった。そのため市民は、科学技術リテラシーを身につけることが必要であり、そうなれば専門家との知識のギャップが少なくなり、市民一人ひとりが正しい判断を下すことができるだろうと考えられていた。しかし、それを否定する調査結果がある。欧州で行われたバイオテクノロジーに関する意識調査によれば、市民がたくさん情報に触れていることと、正確な知識を所有していることとの間に相関がみられなかった。また、正確な知識を所有していることと、バイオテクノロジーに対して肯定的な態度をとることとの間にも相関がなく、さらに肯定的・否定的な態度を決定する要因は科学技術に関する情報量ではなく、別の要因であると説明されている。では、リスクコミュニケーションが活発に行われる将来に向けて市民に求められる科学技術リテラシーとはどういうものであろうか。我々はそれを整理する必要に迫られている。そこで以下の設問に答えなさい。</p>
<p>（１）リスクコミュニケーションを市民と専門家との間で双方向に成立させ、その目的を達成するためには、あらゆる市民に科学技術リテラシーが必要であるか。また、必要ならばそれはどのくらいの水準だろうか。すなわち、上記の調査結果を踏まえると、科学技術リテラシーを持つことで問題は十分に解決できるだろうか。多くの市民の生活にかかわっている具体的な科学技術を例として挙げ、科学技術リテラシーの現状やその在り方を考慮しながら、あなたの考えを分かりやすく説明しなさい。</p>
<p>（２）科学技術リテラシーの必要性について1のあなたの考えに基づいたとき、行政機関はどのような対策を講じるべきか。リスクコミュニケーションで発生しうる問題点を想定し、具体的な対策を挙げ、その対策の目的と効果について述べなさい。</p>
<p>＜２＞古くから多くの哲学者や思想家が理想的な社会や国家について論じているが、プラトンの「国家」では、理想国家を実現する最小限の変革について次のような記述がある。</p>
<p><em>「哲学者たちが国々において王となって統治するのでないかぎり」とぼくは言った、「あるいは、現在王と呼ばれ、権力者と呼ばれている人たちが、真実にかつじゅうぶんに哲学するのでないかぎり、すなわち、政治的権力と哲学的精神とが一体化されて、多くの人々の素質が、現在のようにこの二つのどちらかの方向へ別々に進むのを強制的に禁止されるのでないかぎり、親愛なるグラウコンよ、国々にとって不幸のやむときはないし、また人類にとっても同様だとぼくは思う。さらに、われわれが議論のうえで述べてきたような国制のあり方にしても、このことが果されないうちは、可能なかぎり実現されて日の光を見るということは、けっしてないだろう。」</em>（「国家」プラトン著、藤沢令夫訳）</p>
<p>プラトンが国家の在り方を追求した背景には、師であるソクラテスの刑死に強い衝撃を受けたことや利己的な蘭争や無秩序が蔓延し、都市国家の衰退と大堺僣主国家の発生に直面していたという当時のギリシアの情勢などがあった。この著作で論じられている国家の在り方という課題は、後世の思想家に大きな影響を与えただけでなく、現在の私たちにも避けては通れない問題の一つとなっている。例えば欧州連合（ＥＵ）は、単一通貨ユーロによる経済統合を進め、共通外交安全保障政策、司法・内務協力などの幅広い協力を加盟国間で目指してきた。人や資本などの移動が域内において自由となることで国家国家の意味や役割が変わってきたことを意識させられる一方、そのような措置によって各加盟国の国家としての存在価値が失われていない事実も国家の在り方を議論するうえで考慮しなければならない。第二次世界大戦の終結から今年で６０年目を迎え、従来想定してきた国家の在り方が現在の社会情勢に合わなくなっているという意見もあり、これまで国家の在り方について特に意識してこなかった人々を含めて、我が国の将来像にかかわる重要な議論が活発になってきている。憲法改正にかかわる議論、経済財政諮問会議における日本２１世紀ビジョンの検討、医療・年金等の社会保障の議論などがその具体例として挙げられる。また、安全保障理事会の常任理事国入りを目指す活動、自由貿易協定の締結、地球規模の問題への対応など国際社会における振る舞いについてもその在り方が問われているといえる。そこで以下の設問に答えなさい。</p>
<p>（１）戦後の日本の社会を振り返りつつ、我が国の在り方を考えたとき、国家の意味や役割とそれに対する国民の意識についてどのような変化が生じているか。その変化を踏まえながら、我が国がこれから向かうべき方向について、あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>（２）（１）の方向を達成するために取り組むべき施策や、改善又は廃止すべき制度は何か。全体を簡潔に言い表す標題を先頭につけ、適切な具体例を加えながら、それについて分かりやすく説明しなさい。</p>
<p>【2004年】<br />
＜１＞民主主義（democracy）とは、語源が「ギリシア語のdemokratiaで、demos（人民）とkratia（権力）とを結合したもの」であり、その意味は「人民が権力を所有し、権力を自ら行使する立場」というもので、この立場は「人民が主権を持ち、自らの手で、自らのために政治を行う立場」といえる。また、民主的とは「民主主義にかなっているさま」であり、「どんな事でも一人ひとりの意見を平等に尊重しながらみんなで相談して決め、だれでも納得の行くようにする様子」ともいえる。民主主義はすべての人に平等に判断が開かれるべきものであるのだが、ある科学技術に関連した知識が妥当性を持つという判断、すなわち、科学技術に関連した知識の妥当性に保証を与える際、その保証は民主的な意思決定の結果といえるだろうか。科学技術の各分野は科学者が主権を持ち、科学者の手で、（公共のために）知的生産を行う場と考えられるが、この場は科学者集団によって閉じられる傾向にあり、広く市民に開かれているものではない。したがって、その場に属する科学者にとっては意思決定が民主的であったとしても、日常生活を通じて科学技術の影響を受ける市民は無知なる市民（素人）と呼ばれ、その場において主権を持っておらず、市民にとっては民主的とはいえないかもしれない。では、専門家である科学者と専門家でない市民とにこのような差が生じることは当然なのであろうか。科学技術に関連した社会的な問題への対応策を検討する際、これまで少数の専門家と関連する行政機関の部署だけで意思決定が行われる傾向があった。だが、市民が専門家とは違う視点、例えば経験的に得られた知識や影響の受け手としての価値観を提起することで社会における合意形成や意思決定の結果に変化が生じるのではないだろうか。そういう考えに基づいて、市民が参加する形態として様々なものが行政機関で模索されている。そこで以下の設問に答えなさい。</p>
<p>（１）いま、科学技術に関連した社会的な問題に対して行政機関が対応策を検討しようとしている。そこに市民が意思決定に参加する仕組みを取り入れるとしたら、その形態としてどのようなものが考えられるか。考えうる形態を二つ挙げ、それらの長所と短所を分かりやすく説明しなさい。</p>
<p>（２）あなたが将来仕事をしたい分野で発生しうる科学技術に関連した社会的な問題を一つ想定しなさい。その問題に対して、あなたが1で挙げた形態（一つでも可）で対応策の検討にあたったとき、それが十分に機能するためには、どのようなことが市民、専門家、行政機関にそれぞれ求められるか。問題の発生から問題への対処までの一連の過程を想定し、具体例を交えてあなたの考えを述べなさい。</p>
<p>＜２＞１９世紀から２０世紀にかけて活躍したドイツの思想家・社会学者マックス＝ウェーバーは、著書の中で官僚制について次のように論じている。</p>
<p><em>的確、迅速、一義性、文書にたいする精通、持続性、慎重、統一性、厳格な服従、摩擦の除去、物的および人的な費用の節約――これらは、厳密に官僚制的な、とくに訓練を受けた個々の官吏による単一支配的な行政においては、あらゆる合議的なまたは名誉職的、兼職的な形態に比べて、最適度にまで高められている。</em></p>
<p><em>完全に発達した官僚制は、特有な意味で、「憤激も偏見もなく」（Sineiraacstudio）という原則にもしたがうものである。官僚制が「非人間化」されればされるほど、また、公務の処理にあたって愛憎や、あらゆる純個人的な、一般に計算できない、いっさいの非合理的な感情的要素を排除すること―これは官僚制固有の特性で、官僚制の徳性として称讃されているものであるが―が完全にできればできるほど、それだけ官僚制は資本主義に好都合な特有の性格をいっそう完全に発達させることになる。近代文化は、それが複雑化されまた専門化されればされるほど、それを支える外的機構のために、個人的な同情や好意や恩恵や感謝によって動くかつての旧秩序の首長に代って、いっさいの私情を交えず、したがって厳密に「即物的な」専門家（Fachmann）をますます必要とする。ところで、こうしたいっさいのものをもっとも好ましい組合せで提供するのが官僚制的構造である。</em></p>
<p>この著書が出版された２０世紀初頭、我が国では原内閣や加藤内閣の成立とともに本格的な政党政治が行われるようになり、国外では国際連盟が恒久的な国際的平和機関として発足した。そして第二次世界大戦後の社会経済体制の大きな変容を経て半世紀以上経過し、世界の状況はさらに新しいものになった。とくに近年、我が国をめぐる環境は国内外で大きく変化している。国外では冷戦が終了したものの、各地で頻発する紛争などを背景に我が国の国際貢献の在り方が問われている。そして経済面では世界貿易機関（WTO）の自由化交渉が難航しているものの、特定の国や地域どうしが貿易障壁を撤廃する自由貿易協定を結ぼうとしている。一方、国内における政治状況をみると、衆議院議員選挙に小選挙区比例代表並立制が導入されたことで二大政党制を目指す動きがみられ、昨年の選挙においては、各政党が政権公約（マニフェスト）を掲げて具体的な政策を有権者に伝えるなどの変化が起こった。こうした中、我が国では、行政の果たすべき役割と責任、国家公務員の在り方も時代の要請に応えて大きく変化しようしている。そこで以下の設問に答えなさい。</p>
<p>（１）どのような要因が国家公務員の在り方を変化させてきているか、あるいは今後変化させると考えられるか。最も影響を与えると思われる要因を一つ挙げ、その理由を、今までの国家公務員の在り方と今後の国家公務員の在り方とを対比させながら、分かりやすく説明しなさい。</p>
<p>（２）（１）であなたが述べた今までの在り方から今後の在り方への変化を理想的な形で実現するには、行政組織の内部に加え、内部と外部との関係においても、新たな仕組みや制度などが必要となると思われる。これらについて具体例を交えてあなたの考えを述べなさい。</p>
<p>【2003年】<br />
＜１＞科学技術と社会との接点では、多くの「公共的」な課題、すなわち科学技術に関連する社会的意思決定をいかに行うかという課題が発生する。このような課題に対して現時点で最良の決定を行うのは当然のことであるが、最良の決定と思われたものが予測できなかった事態を引き起こすことがある。予測できなかった事態に陥る原因の一つは、決定をした際にその根拠となっていた「科学的な証拠」が完全ではなかったことが考えられる。例えば、人体への影響を避けるために排出される煤塵の大きさを何ミクロン以下に規制するかという問題を考える。この問題に対してＸミクロン以下の煤塵の摂取群とＸミクロンより大きい煤塵の摂取群を用意し、それぞれで疾病が発生した割合を調べることにより、Ｘミクロンという値で規制することに意味があるかどうかを判断することができるかもしれない。しかし、現実には人間を使った実験はできない。また、早期の対応が求められている場合は長期間にわたる観測が行えない。したがって、対応を決定する際に根拠となる「科学的な証拠」は、人間への影響を動物実験で得られたデータから推定したものであったり、数年のオーダーでの影響を数か月程度の観察によって得られたデーターから推定したものであったりするだろう。そのため、規制の基準を決める「境界引き」の作業には、不確実性を含んだ証拠をもとに議論しなくてはならない。このように「科学的な証拠」というものは、いつでも厳密で確実なものが用意されているわけではなく、不確実性を含んでいる。科学的知見は、時々刻々と作られつつあるものであり、国が対応を決定しなくてはてはならないときには、まだ不完全な情報しか得られない状況もありうるのである。また、経済活動が大規模になり、人や物、情報といったものが世界的に流通する現在、我が国で起こった問題が国外でも発生することがある。逆に国外で起こった問題が我が国でも発生するかもしれない。こうした中では我が国の決定が国外に大きな影響を与えるだろう。そこで、次の二問に答えなさい。</p>
<p>（１）「科学的な証拠」が不確実性を含んでいるため、専門家がすぐに正しい答えを出せないと思われる科学技術に関連する問題を一つ挙げ、あなたがその問題を挙げた理由を述べなさい。</p>
<p>（２）（１）であなたが挙げた問題を想定するとき、このような不確実性を含んだ「科学的な証拠」はどのように取り扱うのが適切か。また、その取扱いが国外へも波及することがありうるが、どのような影響が考えられるだろうか。あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>＜２＞「歴史はいったい何の役に立つのか。」このような疑問に対してＥ・ハーバート・ノーマンは「歴史の効用と楽しみ」の中で次のように述べている。</p>
<p><em>たとえしばらく明日のことに心をわずらわすのをやめて、現在にのみ眼を止めてみても、そこにはどんなに聡明な人をも困惑させるに足る問題がある。これらの問題に対して、過去に関する知識を相当に所有していないでは、人はその解決の手がかりを得ることを期待できない。歴史の道は滅多に平坦なことはないし、またおそらく絶対にまっすぐなこともないものである。そしてその発展は突然にも不条理にも現われるものではない。また戦争や革命のような現象は、過去に照らして眺めることなしには、これを説明することはできない。したがって歴史のまことに現実的な価値の一つは、現在に光を投ずるために、過去を考察し、研究することのなかに見出されるべきものである。</em></p>
<p>ノーマンのいう「困惑させるに足る問題」は現在の我が国では何であろうか。例えば、経済問題が考えられる。平成１４年の国内総生産の実質成長率は０．９％程度と見込まれ、また平成１４年平均の完全失業率は５．４％と過去最悪となっている。さらに財・サービス価格の動向をみると、物価が継続的に下落する状態であるデフレが続いている。これに対して頭に浮かぶ歴史上の事例は１９２９年に起こった世界恐慌である。アメリカ合衆国では１９３２年までに国民総生産が１９２９年水準の５６％に減じ、１,３００万人もの失業者を生み出した。また、企業の倒産は続出して銀行の破産は４,５００社を超えた。この恐慌に対しフランクリン・ローズヴェルトはニューディール政策を実施した。この政策が恐慌対策として成功したかどうかは評価が分かれるものであるが、社会革命の多くは定着し大きな意義を持っている。一方、我が国では、外国為替相場の安定と輸出の増進を図るために金の輸出解禁を行ったが、世界恐慌にぶつかり、経済は深刻な打撃を受けた。現在と当時とでは置かれている時代状況が異なるが、参考になると考えられる。そこで次の二問に答えなさい。</p>
<p>（１）現在の我が国が抱えている重要な社会的課題を任意に一つ選び、これに対する設問文で挙げた事例以外の歴史上の参考になると思われる事例を一つ選んで、これらの間の類似点、相違点を考慮しながらあなたがこの二つを選んだ理由を述べなさい。</p>
<p>（２）（１）であなたが挙げた課題を解決するためには、どのようなことが重要か。国や行政はその中でどのように関与することが望ましいか。あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>【2002年】<br />
科学の研究は、本来、自然現象がなぜ起こるのかに関する説明を求めようとする活動から始まったものであり、人間の暮らしに役立つものを作ることを第一の目的としていたわけではない。しかし、２０世紀には、飛躍的に進歩した科学がさまざまな技術を生み出し、人々の生活に画期的な変化をもたらすこととなった。そのため、初めから、ある特定の技術の開発を目的とし、それにかかわる自然現象の解明を行うという研究開発も行われるようになった。このようにして新たに生み出された科学技術は、新しい生活様式や新しい産業を作り出すことにより、国の力の一つの源ともなるため、各国は、経済の発展のために、政策として科学技術を推進してきた。我が国でも、科学技術創造立国を目指して、科学技術基本法が制定され、また、同法に基づいて科学技術基本計画が制定されている。しかし、科学の発展には本質的に予測不可能な部分があり、努力しさえすれば当初めざしていた目標が達成されるという保障が必ずしもあるとは言えないし、反面、目標とは別に、思いもよらなかった分野の研究から新しい可能性が開けることもある。政策として科学技術を推進するに当たっては、このような科学の予測不可能な側面も考慮せねばならないであろう。以上を踏まえて、次の設問に答えよ。</p>
<p>（１）国が経済発展のために、政策として科学技術を推進するに際しては、限られた予算をどのように配分するかという問題がある。この点、一方で、現在重要と考えられている分野に重点的に配分する方法があり、他方で、研究者の自由な発想に基づいた様々な研究に対して、幅広く研究資金を行き渡らせる方法もある。この二つのそれぞれの方法が持つ利点と欠点について論ぜよ。</p>
<p>（２）研究開発の成果の判断は、従来は、専門家どうしによって、想定された目標が達成されたかどうかという点に重点をおいてなされてきた。しかしながら、ある分野に対して巨額の研究費を投入し、重点的に研究開発を行う場合には、仮に巨額の研究費に見合うように研究目標が達せられなかったとしても、研究の成果は目標そのもの以外にも様々な現れ方をするはずである。研究を行ったことの成果は、どのようなところに現れるかを多面的に論ぜよ。また、そのような研究の評価を行うに当たっては、誰が主体となっていかなる基準でどのような仕組みに基づいて行うのがよいか、あなたの考えを述べよ。</p>
<p>【2001年】<br />
＜１＞日本には博物館法（昭和２６年１２月１日法律第２８５号）の対象となるものだけでおよそ１,０００の博物館（美術館、動物園、植物園等を含む。以下同じ。）があり、さらに、同法の対象にはならないが博物館と類似の事業を行っているものまで含めると約５,０００の博物館があるといわれている。博物館は、一般に公開される公共のための施設であるが、もともとは好事家の個人的な収集から始まり、珍しいもの、貴重なものを集めて展示する場であった。欧米では、伝統的に個人の基金や収集物に基づいて設立されているものが多いが、日本では、教育基本法（昭和２２年３月３１日法律第２５号）第７条（社会教育）において、「国及び地方公共団体は、博物館等の施設の設置その他適当な方法によって教育の目的の実現に努めなければならない」と規定され、また、博物館法において国や地方公共団体による博物館への補助、指導等について規定されるなど、欧米に比べると公的な色彩をより強く帯びてきている。博物館のもっとも大きな役目は、資料を保存して展示することであるとされているが、近年はこうした役割にとどまらず、従来の博物館の枠を超えた活動が期待されている。そこで、博物館はこれまでどのような役割を果たしてきており、これからの社会ではどのような機能を担っていくべきかについて、以下の設問に答えよ。</p>
<p>（１）あなたは子どものころから博物館をどのように利用してきたか、あなたにとって博物館とはどんな場所であったかを振り返り、国民生活一般に博物館がどのような役割を果たしてきたと考えるかを述べなさい。</p>
<p>（２）様々なテクノロジーの発達、人々のライフスタイルの変化、地方分権に伴う特色ある地域づくりの動きなどによって、博物館の有する可能性は増大しているといえる。博物館は、これからの社会でどのような機能を果たす場所となるか、あなた自身の構想を述べなさい。</p>
<p>（３）（２）で述べた構想を実現するために、行政はどのように関与すべきか又は関与すべきでないか、具体的に述べなさい。</p>
<p>＜２＞近年、日本の教育の在り方をめぐって様々な識論が起こっている。例えば、平成１２年度『我が国の文教政策』（教育白書）では、次のような問題意識に立って、教育改革の必要性が指摘されている。我が国の教育は、第二次世界大戦後、生まれや家庭の収入、出身階層などにかかわりなく能力、適性、意欲に応じて平等に教育の機会が保障されるべきという教育の機会均等の実現を基本理念として掲げ、教育を重んじる国民性や世界でも１、２を争う国民の所得水準の向上などともあいまって著しい普及を見、奇跡とも呼ばれるほどの我が国の発展の原動力となってきました。その一方で、少子化や核家族化、都市化の進展とともに、これまで子どもたちに対人関係のルールを教え、自己規律や共同の精神を育み、伝統文化を伝えるといった役割を担ってきた家庭や地域社会の「教育力」が著しく低下し、このことが、いじめや不登校、青少年の非行問題の深刻化などの様々な問題が生じる背景となっています。また、これまでの学校教育はどちらかと言えば、知識を一方的に教え込む教育に陥りがちであり、思考力や豊かな人間性をはぐくむ教育や活動がおろそかになっていました。それに加え、教育における機会の平等性を重視する余り、本来多様な子どもたち一人一人の個性や能力に応じた教育を行うという点に十分に配慮されてこなかったことなど、反省すべき点も少なくありません。また、最近では、小中学校における平成１４年度からの新たな学習指導要領の実施に伴う学習内容の大幅な削減に関連し、ゆとり教育と子どもの学力について論議されている。以上の点を参考にしながら、以下の設問に答えよ。</p>
<p>（１）あなたが受けてきた教育を振り返り、あなた自身の体験あるいは周囲で起きた出来事を紹介しながら、日本の教育の問題点について述べなさい。</p>
<p>（２）（１）で指摘した問題点を含め、現在の日本の教育が抱える諸問題の解決のための方策の方向性及び具体的な方法についてあなたの考えを述べなさい。なお、その際予想される反対意見や障害についても言及し、その対応策も併せて述べなさい。</p>
<p>【2000年】<br />
＜１＞自然科学の作業とは、仮説を基に少しずつ何が正しいかを見いだして検証していくものである。一般社会には、科学は「真実」を提供するものだという考えが広まっているかもしれないが、科学は決してすべてのデータを手にしているわけではない。しかし、すべてを知ることはできなくても、結論を出して先に進んでいる。一方、技術は、それまでの科学の成果を利用して人間の役に立つものを作っている。当然、技術は、科学がその時点までに明らかにしていることの範囲で考えられているのであり、技術にも常に未知の部分が存在する。科学技術が原因の一端となって引き起こされる事故や災禍には、これまで明らかになっている部分において、やるべきことを怠ったために起きるものもあるが、未知の部分に起因するものもある。例えば、ある動物の肉を他の動物に食べさせるとプリオンタンバクを通じて感染が起こること、輸血血液によってエイズウィルスが感染すること、プラスチック製品などから内分泌かく乱物質（環境ホルモン）が出ること、ゴミの焼却によってダイオキシン類が発生することなどは、それまでこのようなことがあることは知られていなかったし、問題が指摘されたときにも、どのような因果関係によって何が起こるのか十分に解明されていなかった。しかし、厳密な科学上の解明を待つのでは遅すぎることがあるため、問題が生じたときには、「不完全情報下」であっても、問題にどう対処するかという意思決定を行う必要が生じる。その際、何に価値を置くかという判断基準の相違により、意思決定の内容は異なってくる。そこで次の二問に答えなさい。</p>
<p>（１）自然科学における「真実」とは何を意味しているのか。その意味について、現在の科学の成果を絶対視している人や科学を忌避している人にもわかるように説明しなさい。</p>
<p>（２）上記のような「不完全情報下」においては、技術の利用をめぐり、技術の生産者（科学者、企業等）と技術の使用者（市民、消費者等）で判断の相違が生じると考えられる。この判断の相違について、あなたが将来就きたい実務の場面に即してその具体例を予測し述べた上で、行政はどのような判断基準に立って対処すべきか論じなさい。</p>
<p>＜２＞行政改革・規制緩和やNPO法（特定非営利活動促進法）の成立（１９９８年３月）、情報公開法の成立（１９９９年５月）といった一連の動きを背景としながら、公と私の新たな線引き、官と民との役割分担、国家と市場との関係の見直しなどについての議論が盛んに行われている。例えば、首相の委嘱による「２１世紀日本の構想」懇談会が、２０００年１月に出した最終報告書には次のように書かれている。</p>
<p><em>『２０世紀においては国家（中央政府）が大きな力を持ち、民主政治はそこを舞台にして、それを補強する形で営まれてきた。この趨勢は２０世紀後半になるとともに変化し、国際情勢の変化や情報技術の発達を背景に、国家と社会の相互作用の観点から、国家の役割の見直しが広範に行われるようになった。国家と市場との関係の見直しはその中で最も有名なものであるが、それのみならず、国家と社会的諸主体との関係も大きく変化しつつある。国家による統治から多様な組織の協力・競争による自治への流れは、世紀の転換において最も重要な変化である。それは個人や組織にとって大きな挑戦を意味する。日本においてこの問題は、「公は官の独占物ではない」といった形で議論されてきた。官僚制の独断的体質への批判の高まりのなかで、行政手続法や情報公開法が制定され、その透明性が大きなテーマになるとともに、規制緩和に代表される権限の縮減や地方分権推進に見られる権限の見直しが話題になった。その意味で明治以来の「官治」体制は昔日の存在感を持たなくなった。</em></p>
<p>…（中略）…</p>
<p><em>ところで、「公」とは、公益（ｐｕｂｌｉｃｉｎｔｅｒｅｓｔ）や公共性（ｐｕｂｌｉｃｎｅｓｓ）であり、その実現装置として設計されている「官」だけでなく、個人や団体といった「民」でもその志と準備と能力があれば担うことができる。しかしこれまで日本では、「官」は権力側、「民」は被権力側で棲み分け、「公」は「官」により独占される傾向が続いてきた。「民」にはお上（かみ）意識や「官」への依存心があり、長らく官尊民卑を受け入れてきた。しかし、いまや「官」と「民」とが協力するとともに、切磋琢磨しながら、「公」を支えていくべき時代となった。』</em></p>
<p>そこで次の二問に答えなさい。</p>
<p>（１）わが国では「官」に対する「民」の依存心が強いと言われていますが、これを表す具体的事例を挙げると同時に、なぜ、そのような依存心が生じたのかについてあなたの考えを述べなさい。</p>
<p>（２）今後、政府が果たすべき役割について、あなたの考えを述べると同時に、「官」と「民」が協力・切磋琢磨しながら「公」を支えていく具体的仕組みを、あなたが将来就きたい実務の場面に即して構想しなさい。</p>
<p>【1999年】<br />
＜１＞現代の我々の社会は、非常に多岐にわたる科学技術の成果の上に成り立っており、生活のすみずみにまで科学技術が浸透している。科学の進歩と新しい技術の開発は年々進み、人類全体として科学技術の知識は確実に集積されていく。それとともに自然界の成り立ちに関する新しい理論や視点が提出され、学術用語も増える一方である。科学の分野もこれまでになく細分化され、それぞれの分野の探求が深く進んでいるので、たとえ科学者であっても、自分の専門分野以外の科学技術のすべてに習熟することはとてもできない。ましてや、科学者ではない一般市民が現代科学のすべてに精通することは不可能である。しかしながら、我々の生活の快適さ、安全性・危険性、環境の保全などは、すべてにわたって、これらの科学技術の影響を受けているため、エネルギー問題、資源・ゴミ問題、食品の安全性の問題、医療におけるインフォームド・コンセント、臓器移植、生殖医療など、様々な問題に個人が直面したときには、科学技術についてある程度以上の理解を持たなければ判断ができない。また、専門家に任せておいただけでは、科学技術にかかわる倫理問題も十分に義論されずに終わってしまうかもしれない。さらに、科学技術の研究、開発の大きな資金源は我々の税金である。このような現代社会に住む市民としては、科学や技術に対してどのように対処し、また、学校教育の中で科学がどのように教えられるべきかは、大きな問題である。上記を踏まえて、次の二問に答えなさい。</p>
<p>（１）自分が小・中・高校時代に受けてきた理科教育（科学教育）を振り返り、それが現在の自分にとってどのような意義があるか簡潔に述べよ。また、現代社会において、専門の科学者ではない良識ある市民を養成するという観点から、学校教育で科学を教えることの目的と意義は何かについて論ぜよ。</p>
<p>（２）上記のように現代の科学技術が社会や各人の生活などに与える問題や影響に対し、今日の日本では、それらの問題などを判断するための十分なすべが国民に与えられているか、また、科学技術の倫理的側面について十分な議論がなされているか、について述べよ。さらに、これらの点が十分でないとしたら、これを改善していくためには公務の場でどのような施策をとれると思うか、論ぜよ。</p>
<p>＜２＞昨年１２月に採択５０年を迎えた「世界人権宣言」の前文は、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準として、この世界人権宣言を公布する。」と結ばれている。そして、一昨年７月に政府が発表した「人権教育のための国連１０年」に関する国内行動計画は、人権教育の推進に当たって、「女性、子ども、高齢者、障害者、同和問題、アイヌの人々、外国人、HIV感染者等、刑を終えて出所した人などの人権保障が重要課題だとしている。また、日本国憲法第９７条は、基本的人権の本質について「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。」と明記している。そこで、「この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」（日本国憲法第９９条）公務員を志望する立場から、人権の意義に関する、次の二問に答えなさい。</p>
<p>（１）人権をめぐる各種の問題を素材として、人権とは何か、人権はなぜ大切かをできるだけ分かりやすい言葉を用いて説明しなさい。</p>
<p>（２）自分が公務についたときに直面するであろう具体的な人権問題（上記の「国内行動計画」が列挙した「女性」以下の人々の人権保障。より具体的には、例えば「セクシュアルハラスメント」の訴え、「学級内のいじめ」の訴えなど。）を一つ予想し、それに関し何がどう問題であり、どのような対応策があるかについて啓蒙のための広報誌等に掲載する文書を書きなさい。</p>
<p>【1998年】<br />
＜１＞２０世紀は科学技術の進展によって人類の生活の質が劇的に向上したことから、しばしば「イノベーション（技術革新）の世紀」ともよばれる。しかし、大量生産と大量消費の繁栄の陰で、科学技術の進歩は今世紀初頭の人々が想像もしなかったような新しいタイプの社会問題を引き起こすようになった。今日、環境や資源の保護が叫ばれる背景には、進歩主義に対する強い反省があることはいうまでもない。例えば、昨年の京都会議で広く議論された地球温暖化について考えてみよう。工業化社会の副産物である各種の温室効果ガスによって引き起こされる温暖化は、長期的な視野に立つと、人々の生活基盤にさまざまな悪影響を及ぼすだろうと予測されている。このような不利益を直接被るのは、私たちの世代ではなく、主に次世代以降の人々である。私たちが現在の利便性を追求してエネルギーを消費すればするほど、未来世代の利益を奪うことにつながるのである。世紀の節目を迎えるにあたって、私たちの子孫に大きなつけを残すことなく、新しい科学技術をどのように開発していくべきか、という問題が強く問われている。そこで、次の二問に答えなさい。</p>
<p>（１）科学技術の発達がもたらす未来世代への悪影響について、地球温暖化を含む具体的な事例を挙げて説明しなさい。</p>
<p>（２）新しい科学技術が未来世代の人々の生活に予測不能な悪影響を及ぼしかねないことから、科学技術開発の自由を制限し、科学技術の発達に限界を定めるべきだとする意見がある。このような科学技術批判の論拠を列挙した上で、それに対するあなた自身の考えを述べなさい。</p>
<p>＜２＞平成９年７月に行われたＮＨＫの世論調査で「政治について不満に思っていること」を聞いたところ、第一位に「税」（６５％）が挙がった。同じ調査で「政治に何を期待するか」をたずねたところ「福祉の充実」（５８％）に次ぐ第二位に「不公平税制の改善」（５１％）が挙がった。この数字からも明らかなように、現在多くの国民が「税」のあり方に関して強い関心を抱いている。ところが「税とは何か」、「なぜ税金が必要とされるのか」という基本的な問いに対しては、いわゆる模範解答が確立されているわけではなく、さまざまな理論的探究が続けられているのが現状だといえよう。ちなみに従来提出されてきた租税の「根拠」についての代表的な学説は次の三つである。</p>
<p>１　利益説（国民は、国又は地方公共団体の活動から利益を受けており、その代償として支払うのが税金である。）<br />
２　保険説（国又は地方公共団体は、国民の生命や財産を保護する保険者であり、そのための保険料として税金を納める。）<br />
３　義務説（国又は地方公共団体は共同生活に必要な機関であり、その運営経費を国民が自己の負担において支払うのが税金である。）</p>
<p>そこで、国民から税金を預かりそれを有効に運用する国家公務員を志望する立場から、「税」の意義を考察するために、次の二問に答えなさい。</p>
<p>（１）上記１から３を参考にして、税の必要性をわかりやすく説明しなさい。なお、その際、税にかかわる具体的な事例（税を納めた体験、税によって恩恵を受けた経験等）も必ず織り込みなさい。</p>
<p>（２）全国の税務署では、「この社会、あなたの税が生きている」という標語を掲げて徴税活動を行なっている。この標語に見られるように、税の意義について国民一人一人が実感をもって受け入れることができるようにするためには、どうすればよいと考えるか。その具体策を挙げなさい。</p>
<p>【1997年】<br />
＜１＞現代の社会は、合理的な考え方を基礎とし、科学技術の成果を土台として築き上げられている。私たちの身の回りに存在する生活上の道具から、大規模な科学研究、技術開発にいたるまで、現代の社会に暮らす私たちは、科学的な考え方や技術の影響から離れて暮らすことはできない。科学者でない人びとにとっても、科学に関する基礎的な知識や科学的な思考は、日常生活に必須のはずである。しかし、そもそも科学的な思考法とはどのようなものかについて、一般的にはそれほど理解が行き届いているだろうか。科学的な根拠のない主張をあたかも科学的であるかのような装いで断定的に論じるもの、存在が確認できない超常現象が実際に存在すると主張し、明確な根拠なく現代の科学が誤っているかのように論じるものなど、えせ（似非）科学的、非科学的書物や話題がときに流行することがある。このような現象は、科学というものがどのように一般に伝えられ、受け取られているか、科学教育はどのようにあるべきか、科学と市民生活をつなぐメディアとしての科学ジャーナリズムの役割は何か、といった問題を考えさせるものである。</p>
<p>そこで、</p>
<p>（１）科学的な根拠がないのに科学的であるかのように論じる「えせ科学」的な主張と、真に科学的な主張との違いは何か。「えせ科学」的なものがもてはやされたり、流行する理由に触れつつ論じなさい。</p>
<p>（２）えせ科学的なものや非科学的なものを放置しておくとどのような弊害が起きるか、また、それらを是正、防止するためにはどのような方策が必要であるかについて論じなさい。</p>
<p>＜２＞わが国の高齢化は世界でも例を見ないスピードで進んでいる。６５歳以上の高齢者の国民全体に占める割合は１９９５年には１４．５％であったが、２０２０年頃にはその割合は２５％を超えると予想されており、このような急速な高齢化の進展に伴い、医療・年金などの社会保障給付費の負担も飛躍的に増大せざるをえない状況となっている。ところで、今日においては、たとえば、公共施設等の設計・運用における「バリアフリー」などに見られるように、障害者や高齢者であっても、障害や介護の必要性などのあるなしにかかわらず、普通の生活をしていける社会づくり、いわゆるノーマライゼーションが求められている。ノーマライゼーションは、障害者や高齢者などとその他の人びとがともによりよく暮らしていける社会をめざすものであるが、前述のように、近い将来、高齢者の割合が増加し、多数かつ多様な高齢者を抱えるようになっていくわが国においては、社会のさまざまな分野においてノーマライゼーションの実現が必ずしも十分とはいえない状況にある。</p>
<p>そこで、</p>
<p>（１）現在、わが国においてノーマライゼーションの実現が十分でない理由について、あなたの直接・間接の体験を基に述べなさい。</p>
<p>（２）急速な高齢化が進展する中で、現在の社会の仕組み、制度をどのように変革する必要があるか具体的に論じなさい。</p>
<p>出典：人事院</p>
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		<title>＜裁判所事務官＞論文過去問（1999~2025）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[公務員試験論文道場]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 25 Mar 2023 08:02:29 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[裁判所事務官の論文過去問を公開しています。 なお、下記の記事で裁判所事務官の論文模範解答例を公開しています。 ＜裁判所事務官＞論文模範解答例2026裁判所事務官の論文で出題が予想されるテーマの模範解答例を公開しています。 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span class="marker"><strong>裁判所事務官の論文過去問</strong></span>を公開しています。</p>
<p>なお、下記の記事で<span class="marker"><a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/court-mohankaito/"><strong>裁判所事務官の論文模範解答例</strong></a></span>を公開しています。</p>
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  </div>

<h2><span id="toc1">試験概要</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-2837" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon.jpg" alt="court-kakomon" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<p>【大卒程度区分】<br />
・形式：小論文<br />
・試験時間：60分<br />
・文字数：指定なし</p>
<h2><span id="toc2">大卒程度区分</span></h2>
<p>【2025年】<br />
他者と議論することの意義について述べた上で、よい議論に達するための議論のあり方や方策について、あなたの考えを論じなさい。</p>
<p>【2024年】<br />
我が国では、職場における人手不足の深刻化が懸念されているが、その原因や背景を述べた上で、組織のパフォーマンスを維持、向上させていくために取り得る方策を具体的に論じなさい。</p>
<p>【2023年】<br />
チームワークの重要性について述べた上で、現在の社会を取り巻く状況を踏まえて、職場においてチームワークを高めるために考えられる方策を論じなさい。</p>
<p>【2022年】<br />
あなたが考える「よい説明」について述べた上で、様々な場面に応じた「よい説明」を、具体例を挙げながら論じなさい。</p>
<p>【2021年】<br />
オンラインによるコミュニケーションの普及によって、社会生活や私生活におけるコミュニケーションがどのように変化していくと考えられるか、変化に伴い生じると考えられる問題とともに論じなさい。</p>
<p>【2020年】<br />
１０年後の日本に起こり得るとあなたが想定する現象を、そのように想定する理由とともに述べた上で、当該現象が社会に与える影響とそれに対して取り得る対策について論じなさい。</p>
<p>【2019年】<br />
今の社会であなたが考える良い職場とは何かについて理由とともに論じ、それを実現するためにどのような方策が考えられるか述べなさい。</p>
<p>【2018年】<br />
今の時代に求められるリーダーシップについて検討し、組織においてリーダーシップを発揮する上で必要な能力はどのようなものであるか、あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>【2017年】<br />
近年、日本の伝統的な技術や技能、文化の分野において活躍する外国人が見られるようになってきているが、その背景を考えた上で、日本の伝統的技能等の在り方について論じなさい。</p>
<p>【2016年】<br />
近年、人工知能の開発が目覚しい速度で進んでいるが、人工知能が社会に及ぼす影響と課題について、具体例を挙げながら論じなさい。</p>
<p>【2015年】<br />
いきいきとやりがいを持って働くことができる良好な職場環境を整える上で、あなたが重要と考える要素を検討し、その実現に向けた方策について論じなさい。</p>
<p>【2014年】<br />
いわゆる「ゆとり世代」の若者が社会で活躍していく上で、強みとなることと課題となることについて、あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>【2013年】<br />
現代社会における価値観やライフスタイルの多様化が組織に与える影響を検討し、組織として取り組むべき課題や対応策について論じなさい。</p>
<p>【2012年】<br />
「仕事」ができることと「勉強」ができることの違いについて、あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>【2011年】<br />
経済産業省が平成22年6月に公表した「大学生の『社会人観』の把握と『社会人基礎力』の認知度向上実証に関する調査」によると、企業側は学生について、「主体性」、「粘り強さ」、「コミュニケーション能力」といった「社会人基礎力」に類する内面的な能力要素が不足していると感じているが、学生はそれらの能力要素への意識が低く、「自分は既に身につけている」と考える傾向が見られる。また、学生は自らについて、「語学力」、「業界に関する専門知識」、「簿記」、「PCスキル」等の技術・スキル系の能力要素が不足していると感じているが、企業側は学生にそれらの能力要素が不足しているとは感じていない。このような差異について、あなた自身の考えを論じなさい。</p>
<p>【2010年】<br />
現代社会において人と人とのコミュニケーションの態様がどのように変容しているかを指摘した上で、組織内におけるコミュニケーションの重要性とその在り方について論じなさい。</p>
<p>【2009年】<br />
今まで関心を持たなかった人に興味を持ってもらったり、専門知識のない人に専門的な内容を理解してもらったりするためには、どのような工夫をすればよいか。具体例を挙げて論じなさい。</p>
<p>【2008年】<br />
最近、さまざまな業界で偽装問題が表面化しているが、偽装が起きる背景や対応策について、事例を挙げながら論じなさい。</p>
<p>【2007年】<br />
環境に関する問題について、特に関心を持っているテーマを挙げ、取り組むべき課題や対応策について論じなさい。</p>
<p>【2006年】<br />
子供の安全を守るため、各方面で議論や活動が活発化している。この問題の背景や今後考えなければならないことについて論ぜよ。</p>
<p>【2005年】<br />
近年、地震や台風等による自然災害が頻発し、甚大な被害が生じている。自然災害対策について、国家機関にはどのような役割が求められ、今後どのような機能を果たしうるか、考えを述べよ。なお、解答に当たっては、以下の語句をすべて用いることとし(順不同)、初めて当該語句を使う部分に下線を付すること。</p>
<p>国民、科学技術、財政、地方公共団体、ボランティア、情報メディア</p>
<p>【2004年】<br />
食品の安全を確保することの意義や方策について</p>
<p>【2003年】<br />
携帯電話の普及が社会に与える影響について</p>
<p>【2002年】<br />
ゆとりのある教育について</p>
<p>【2001年】<br />
児童虐待の実態を踏まえ、その防止にあたり社会としてどのように取り組むべきか述べよ。</p>
<p>【2000年】<br />
インターネットの普及が社会に及ぼす影響について述べよ。</p>
<p>【1999年】<br />
自分の考えを表現することの意味について、自分の意見を述べなさい。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>＜国家一般職＞論文過去問（1997~2025）</title>
		<link>https://komuin-ronbun.com/kokkaippan-kakomon/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[公務員試験論文道場]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 24 Mar 2023 23:02:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[国家一般職]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://komuin-ronbun.com/?p=2804</guid>

					<description><![CDATA[国家一般職の論文過去問を公開しています。 国家一般職受験生はぜひ参考にしてください。 なお、下記の記事で国家一般職の論文模範解答例を公開しています。 ＜国家一般職＞論文模範解答例2026国家一般職の論文で出題が予想される [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span class="marker"><strong>国家一般職の論文過去問</strong></span>を公開しています。<br />
国家一般職受験生はぜひ参考にしてください。</p>
<p>なお、下記の記事で<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/kokkaippan-mohankaito/"><span class="marker"><strong>国家一般職の論文模範解答例</strong></span></a>を公開しています。</p>
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</div>

  <div id="toc" class="toc tnt-none toc-center tnt-none border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ul class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">試験概要</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">大卒程度試験</a></li></ul>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">試験概要</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-2816" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon.jpg" alt="kokkaippan-kakomon" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<p>【大卒程度試験】<br />
・形式：一般論文<br />
・試験時間：60分<br />
・文字数：指定なし</p>
<h2><span id="toc2">大卒程度試験</span></h2>
<p>【2025年】<br />
我が国では、世界で類を見ないほどのスピードで高齢化が進んでおり、今後、高齢者の割合がこれまで以上に大きくなっていく社会を前提とした取組が求められている。こうした中、高齢者の運転免許証の自主返納を支援する施策や公共交通機関の縮小・廃止などが進み、地域における高齢者の移動手段の確保が求められている。このような状況に関して、必要に応じて以下の資料①、②を参考にしながら、次の（１）、（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）地域における高齢者の移動手段を確保する意義について、高齢者以外の世代や関係者が享受する利益を踏まえ、あなたの考えを述べなさい。<br />
（２）（１）で述べた意義を踏まえ、地域における高齢者の移動手段を確保するために国として行うべき取組について、その取組を他の主体ではなく国が行う必要性に言及しつつ、あなたの考えを具体的に述べなさい。その際、その取組の効果を測定するための指標（□□の数、率など）を設定し、その指標がどうなる（増加する又は減少するなど）と取組の効果があったといえるかについて、簡潔に言及しなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2024年】<br />
2018（平成30）年6月に成立した働き方改革関連法に基づき、トラックなど自動車の運転業務の時間外労働についても、2024（令和6）年4月から上限規制が適用されることとなった。その結果、2024年度の輸送力（貨物輸送量等）は、2019年度のそれと比較して、14％（トラックドライバー14万人相当）不足すると推計されている。このような状況に関して、以下の資料①、②を参考にしながら、次の（１）、（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）トラックドライバーに時間外労働の上限規制が適用されることによる影響について、その影響を受ける者ごとに整理しながら述べなさい。<br />
（２）（１）の影響を踏まえ、我が国が行うべき取組について、あなたの考えを具体的に述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2023年】<br />
我が国においては、文化財の滅失や散逸等の防止が緊急の課題であるとされ、茶道や食文化などの生活文化も含め、その保護に向けた機運が高まってきている。文化財保護法については、平成30年に、地域における文化財の総合的な保存・活用や、個々の文化財の確実な継承に向けた保存活用制度の見直しなどを内容とする改正が行われ、また、令和3年に、無形文化財及び無形の民俗文化財の登録制度を新設し、幅広く文化財の裾野を広げて保存・活用を図るなどの改正が行われた。このような状況に関して、以下の資料①、②、③を参考にしながら、次の（１）、（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）我が国が文化財の保護を推進する意義について、あなたの考えを述べなさい。<br />
（２）我が国が文化財の保護を推進する際の課題及びそれを解決するために国として行うべき取組について、あなたの考えを具体的に述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2022年】<br />
我が国は、2020年10月に、2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言した。また、2021年４月には、2030年度の新たな目標として、温室効果ガスを2013年度から46％削減することを目指し、さらに50％削減に向けて挑戦を続けるとの新たな方針を示した。なお、世界では、120以上の国と地域が2050年までのカーボンニュートラルの実現を表明している。</p>
<p>※カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること</p>
<p>上記に関して、以下の資料①、②を参考にしながら、次の（１）、（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）カーボンニュートラルに関する取組が我が国にとって必要な理由を簡潔に述べなさい。<br />
（２）カーボンニュートラルを達成するために我が国が行うべき取組について、その課題を踏まえつつ、あなたの考えを具体的に述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2021年】<br />
厚生労働省「国民生活基礎調査」による我が国の「子どもの貧困率」は、2018年時点で13.5%と、子どもの約7人に1人が貧困線”を下回っている。このような状況に関して、以下の資料①、②、③を参考にしながら、次の（１）、（２）の問いに答えなさい。なお、同調査における「子どもの貧困率」とは、17歳以下の子ども全体に占める、貧困線に満たない17歳以下の子どもの割合のことである。</p>
<p>※貧困線とは、等価可処分所得の中央値の半分の値をいい、等価可処分所得とは、下記により算出した所得である。なお、2018年の貧困線は127万円である。</p>
<p>等価可処分所得=(総所得一拠出金(税金や社会保険料))÷√世帯人員数(所得のない子ども等を含む)</p>
<p>（１）我が国の子どもの貧困問題が社会にどのような影響を及ぼすのか、子どもの貧困に関する現状を踏まえながら、あなたの考えを述べなさい。<br />
（２）我が国が子どもの貧困問題に取り組む上でどのようなことが課題となるかについて、あなたの考えを具体的に述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2020年】<br />
我が国では、2040年頃には、いわゆる団塊ジュニア世代が高齢者となり、高齢者人口がピークを迎える一方、現役世代が急激に減少する。そこで、2018年10月に設置された「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」の取りまとめにおいて、「健康寿命延伸プラン」が作成され、2016年時点において男性では72.14年、女性では74.79年となっている健康寿命を、2040年までに男女ともに3年以上延伸し、75年以上にすることが目標として掲げられた。なお、健康寿命とは、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間である。このような状況に関して、以下の図①、②、③を参考にしながら、次の（１）、（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）我が国が健康寿命の延伸に取り組む必要性について、あなたの考えを述べなさい。<br />
（２）健康寿命の延伸を阻害する要因は何か。また、健康寿命を延伸するために国としてどのような取組が必要となるか。あなたの考えを具体的に述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2019年】<br />
我が国は、「日本再興戦略2016」において、キャッシュレス決済の普及による決済の利便性効率性の向上を掲げ、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催等を視野に入れたキャッシュレス化の推進を示している。さらに、2017年6月に閣議決定された「未来投資戦略2017」においては、KPI(KeyPerformanceIndicator：重要な評価指標)として2027年6月までにキャッシュレス決済比率を4割程度とすることが新たな指標として掲げられた。</p>
<p>*キャッシュレス:物理的な現金(紙幣・硬貨)を使用しなくても活動できる状態</p>
<p>このような状況に関して、以下の図①、②を参考にしながら、次の（１）、（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）キャッシュレス化のメリットデメリットを述べた上で、我が国がキャッシュレス化を推進する必要性や意義について、あなたの考えを述べなさい。<br />
（２）（１）に照らして、キャッシュレス化を推進するためにはどのような取組が必要となるか。あなたの考えを具体的に述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2018年】<br />
我が国の生産年齢人口は1990年代をピークに減少を続けており、今後も減少が続くと推計されている。この生産年齢人口の減少に伴う生産力の低下によって、我が国の社会経済に大きな影響を与えることが懸念されている。この状況に関して、以下の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）生産年齢人口の減少による生産力低下に影響されることなく、中長期的に経済成長を実現していくために解決すべきと考える課題を、以下の図①、②を参考にしながら、二つ述べなさい。<br />
（２）（１）で挙げた二つの課題を解決するためには、それぞれどのような取組が必要となるか。あなたの考えを具体的に述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2017年】<br />
我が国において、今後、長期的に人口減少・少子高齢化が見込まれる中、力強い日本経済の復活に向けた成長戦略の柱の一つとして、「観光」が注目を集めており、世界に誇る観光立国の実現に向けて、官民挙げて様々な取組が行われている。2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される予定であり、政府の「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月30日策定)によると、2020年には訪日外国人旅行者数を2015年の約2倍の4,000万人に増やすなどの目標が掲げられているところである。このような状況に関して、以下の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）我が国が観光立国の実現を推進する必要性や意義について、あなたの考えを述べなさい。<br />
（２）（１）に照らして、観光立国の実現を推進するために我が国が行うべき施策について、あなたの考えを具体的に述べなさい。</p>
<p>【2016年】<br />
平成26年(2014年）度に行われた全国の20歳以上の男女を対象とした意識調査によれば、健康のための食生活に関する意識や、健康や栄養に配慮した食生活の実践などの点で、20歳代～30歳代を中心とした若い世代では、40歳以上の世代よりも課題があるとされている。国民が健全な心身を培い、豊かな人間性を育むために食育は極めて重要である。食育は、生きる上の基本であって、知育、徳育、体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに様々な経験を通じて、「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるものとして、その推進が求められている。このような状況に関して、以下の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）20歳代～30歳代を中心とした若い世代の現在の食生活について、具体的にどのような問題点や課題があると考えられるか。あなたの考えを述べなさい。<br />
（２）若い世代が食育に興味や関心を持つようになるための施策について、あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>【2015年】<br />
以下の文章を読んで次の問いに答えなさい。</p>
<p>文化庁「国語に関する世論調査」（平成25年度）によると、言葉や言葉の使い方に対する社会全体の関心が「以前よりも低くなっていると思う」という回答が30代から60代で５割を超えており、言葉や言葉の使い方に関する社会全体の知識や能力が「以前よりも低くなっていると思う」という回答が20代から50代で６割以上となっています。また、「世間ずれ」、「やぶさかでない」といった慣用句等の意味を尋ねたところ、本来とは違う意味とされる選択肢の方が多く選択される状況にあります。さらに「～る」、「～する」形の動詞については、「チンする」（「電子レンジで加熱する」という意味）は９割、「サボる」（「なまける」という意味）は８割台半ばの人が「使う」と回答しています。他方、国連教育科学文化機関（ユネスコ）が2009年に発表した「世界消滅危機言語地図」においては、世界で2,500に上る言語が消滅の危機にあると指摘されており、日本国内ではアイヌ語や沖縄語など８言語・方言がその中に含まれています。</p>
<p>（１）言語の意味の変化、新しい言葉の出現、言葉の消滅が起こる原因及び影響として考えられるものを挙げた上で、それらを踏まえて、言葉の果たす役割について、あなたの考えを具体的に述べなさい。<br />
（２）言葉についての関心を喚起し、理解を深めるための施策について、あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>【2014年】<br />
以下の文章を読んで次の問いに答えなさい。</p>
<p>世界は、グローバル化が急速に進展し、人や物、情報等が国境を越えて行き交う大競争の中にあります。日本が将来にわたって国際社会の中で信頼、尊敬され、存在感を発揮しつつ発展していくためには、多様な人材が、社会の様々な分野で活躍することが求められます。また、少子・高齢化の進展に伴い、生産年齢人口が大幅に減少していく中で、経済成長を持続していくためには、イノベーションの創出を活性化させるとともに、人材の質を飛躍的に高めていく必要があります。そのためには、教育の在り方が決定的に重要であり、若者の能力を最大限に伸ばしていくことが不可欠です。</p>
<p>（１）今日の社会の変化とその背景を述べ、それに対応するため、育成を図るべき能力について、あなたの考えを述べなさい。<br />
（２）（１）で述べたような能力を培うために、初等中等教育においてどのような取組を行うべきかについて、具体例を挙げながら述べなさい。</p>
<p>【2013年】<br />
以下は平成24年度版科学技術白書の抜粋である。これに関し（１）及び（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>東日本大震災は、自然の猛威を前に我々が築いてきた現代文明かいともたやすく破壊され、多くの尊い命が奪われてしまう現実を、さらには、これまで日常生活を豊かにしてくれていた科学技術の限界や、社会・経済システムの脆弱さを我々に突き付けた。<span style="text-decoration: underline;">（ア）今回の震災が科学技術の各分野や科学技術政策に投げかけた課題は深く、重い</span>。しかしながら、「社会の新たな問題はさらなる科学技術の発展によって解決される」と思っている国民の割合が、震災を契機に低下したものの依然として６割を超えていることからも明らかなように国民の科学技術の発展に対する期待は、従来の科学技術の成果が必ずしも国民の期待に応えられなかった面もあるが、一方で、地震に際して、緊急地震速報により東北新幹線が緊急停止し被害拡大を防いだこと、耐震補強技術により甚大な被害を免れ八橋梁等の例もあったことなど、科学技術が被害拡大防止に貢献した面もある。また、戦後から、河川堤防等の治山治水事業の進展やアメダス、気象衛星等の導入などにより、我が国が自然災害に耐え得る強靭さを備えてきたこともまた事実である。今後、政府は、震災が投げかけた様々な課題に真摯に対応していくことを通じて、国民からの信頼の回復に努めるとともに、我が国が震災からの復興・再生を果たし、将来に向けて持続的に発展していくためにその原動力となり得るのが科学技術であるということにも思いを致しながら、<span style="text-decoration: underline;">（イ）社会の要請に応えた科学技術の振興に努めていかなければならない</span>。</p>
<p>（１）下線部(ア)について、東日本大震災が科学技術の各分野や科学技術政策に投げかけた課題は何か。あなたの考えを具体例を交えながら述べなさい。<br />
（２）下線部(イ)について、（１）で述べた課題を解決し、今後、社会の要請に応えた科学技術を振興していくためには、どのような取組が必要となるか。あなたの考えを述べなさい。</p>
<p>【2012年】<br />
近年、我が国では生活保護受給者数（被保護人員）が急増し、平成22年（2010年）度には195万2,063人となった。生活保護世帯（被保護世帯）に支給される生活保護給付費も、平成22年度で約3.3兆円となり、国や地方公共団体の財政にとって大きな負担となっている。このような状況に関して、図①、②を参考にしながら、以下の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）生活保護制度については、憲法が保障する健康で文化的な最低限度の生活を守るためのセーフティーネット(安全網)であり、国民に与えられた当然の権利であるとする意見がある一方、生活保護制度への過度の依存は、かえって個人の自立を妨げ、貧困や経済的格差の固定化につながりかねないという意見もある。この点に関するあなたの考えを簡潔に述べなさい。<br />
（２）近年、生活保護受給者数が急増している要因として考えられるものを挙げた上で、生活保護制度を効果的、効率的なものとするために有効と考えられる行政の施策について述べなさい。なお、雇用・年金など他の社会保障制度との関連や、国や地方公共団体の財政、現行の生活保護制度の問題点等に留意すること。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2011年】<br />
近年、我が国の若者の雇用状況をめぐっては、新規学卒者の就職率の落ち込みが見られるなど就職難が指摘されている。また、世界的に見ても、若者への求人の減少や若年層の失業率の上昇が多数の国で報告されるなど、若者の雇用問題への取組みは、各国に共通する大きな行政課題であると考えられる。このような状況に関して、以下の問いに答えなさい。なお、下の各図を参考にしてもよい。</p>
<p>（１）若者の雇用状況に対し、影響を与えていると考えられる要因をできるだけ幅広く挙げた上で、それぞれがどのような問題を生じさせているのか、簡潔に述べなさい。<br />
（２）上記（１）で挙げた問題のうち、我が国において特に深刻と考えるものを取り上げた上で、それを改善するために有効と考えられる行政の施策と、その施策による波及的な影響など、その施策を導入する際に留意すべき点を述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2010年】<br />
平成１８年６月に、自殺対策の総合的かつ効果的な推進を図るため、「自殺対策基本法」が制定され、平成１８年１０月に施行された。しかしながら、下図にあるように、我が国においては、依然として毎年３万人を超える人が、自ら命を絶っている。このような状況に関して、以下の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）「自らの命を絶つことも個人の自由である」との考え方について、あなたの意見を簡潔に述べなさい。<br />
（２）近年、我が国において自殺者数が３万人を超える高い水準で推移している社会的背景として考えられるものを述べなさい。<br />
（３）自殺を防止するために有効と考える行政の施策について述べなさい。</p>
<p><em>※図は省略</em></p>
<p>【2009年】<br />
我が国においては、今日においても、いったん社会に入って仕事についてしまうと、どうしても仕事中心の生活になってしまいがちである。そのため、仕事を続けながら、家事、育児、介護等を行うことや家族や友人と充実した時間をもつということは現実的には難しい状況にある。一方、時代が急速に変化し、特に少子高齢化の進展に伴う生産力の低下や活力の減退が指摘される環境の下、個人のライフスタイルや意識も大きく変化してきている。このような中、仕事と生活の調和（ワークライフバランス）の実現を目指す動きが社会全体でますます高まっている。以上のことを念頭において以下の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）仕事と生活の調和（ワークライフバランス）の実現が強く求められている我が国の現状について論述しなさい。<br />
（２）仕事と生活の調和（ワークライフバランス）の実現に向けて、企業、働く者及び国が行うべき取組について論述しなさい。</p>
<p>【2008年】<br />
私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、日々「お金」と関係しながら暮らしている。しかし、「お金」について、わが国では、「人生の幸福は、お金では買えない。」、「子どもに対して、早くからお金について教えることは良くない。」、「お金を増やすことばかり考えると、人間は働かなくなる。」などの意見にみられるように、「お金」に関して否定的なイメージで捉えられることが少なくない。他方、「お金」に関することは生活をする上で基本的なスキルであり、人前で「お金」の話をすることを恥ずかしいと考えたり、金儲けの話をタブー視する風潮はおかしいとする意見もある。また、近年、我が国では、ペイオフの解禁、金融商品・サービスの多樣化、ＩＴ化を含めた販売チャンネルの多様化など、金融を取り巻く環境が大きく変化しつつあり、多重債務問題や詐欺犯罪などのようにお金をめぐるトラブルも起きていることから、義務教育などの早い段階においてもお金に関する正しい知識を身に付けさせるため、金融教育の必要性が指摘されている。これに関して、（１）及び（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）上記の意見を参考にしつつ、あなたにとって「お金」とは何であるか、また、その「お金」とのかかわり方について論じなさい。<br />
（２）金融教育のメリットとデメリットを比較した上で、金融教育を実施することの是非について論じなさい。</p>
<p>【2007年】<br />
現在我が国においては、急速に少子化が進行し、２００５（平成１７）年の合計特殊出生率は、１．２５と過去最低の水準を更新した。これは、他の先進諸国と比較しても極めて低い水準にあり、また低下の一途をたどっていることが特徴である。出生率低下の要因は、「未婚化・晩婚化の進行」と「夫婦出生児数の減少」である。未婚率は男女とも依然上昇傾向にある。また、結婚した夫婦からの出生児数も１９９０年代以降減少傾向にあり、１９６０年代生まれ以降の世代では、これまでのように最終的な夫婦出生児数が２人に達しない可能性も考えられる。（「平成１８年版厚生労働白書」より抜粋）これに関して、（１）及び（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）このような「未婚化・晩婚化の進行」、「夫婦出生児数の減少」による出生率の低下が続いていることの社会的背景として考えられるものを二つ挙げて説明しなさい。<br />
（２）（１）で挙げた社会的背景のうちの一つについて、このような状況を改善するためにあなたが有効と考える対策を具体的に説明しなさい。</p>
<p>【2006年】<br />
１９８０年代後半、我が国では、正社員になろうと思えばなれるにもかかわらず、パート・アルバイトなどの多様な働き方を自ら進んで選択する人々がフリーターとして注目を集めた。その当時は、旺盛な企業の雇用需要を背景として、フリーターという言葉には「自由で新しい生き方」という肯定的な意味が与えられていた。しかし、１９９０年代以降の展用情勢の悪化により、近年では、正社員としての就職を希望していながらも、やむを得ずにフリーターとしてパート・アルバイトなどの働き方を選択する人が多い。また、フリーターの人数の推移は、次のグラフのとおりである。これに関して、（１）及び（２）の問いに答えなさい。</p>
<p>※「平成１７年版労働経済白書」より転記。なお、１９８２年から１９９７年までの数値と２００２年から２００４年までの数値とでは、フリーターの定義等が異なっていることから接続しない。</p>
<p>（１）フリーターが増加している要因として考えられるものを二つ挙げて説明しなさい。<br />
（２）フリーターが増加している状況に対して、行政が採るべき施策としてはどのようなものが考えられるか。あなたが考える施策を二つ挙げて具体的に説明しなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2005年】<br />
次の文章を読み、犯罪防止のために繁華街や商店街に防犯カメラを設置することについて、賛成又は反対の立場を明らかにしてあなたの意見を述べなさい（その際、あなたの意見を採用した場合に生じると思われる問題点や対応策についても触れること）。</p>
<p>犯罪の予防や抑止に効果がある、として街頭に監視カメラを設置する動きが全国的に広がっている。東京都は、平成１５年度から商店街が監視カメラを設置する場合には費用の一部を補助することにしており、浅草や上野の繁華街を有する台東区等からの申請が認可され、カメラが設置されている。また、警視庁は、１４年２月に犯罪多発地域の新宿区歌舞伎町１、２丁目の６００メートル四方に５０台の監視カメラを設置した。その犯罪抑止効果としては、１４年３月からの１年間でひったくりや置き引きなどの路上犯罪が前年比で１３％減少した。警視庁は、その後も、渋谷区宇田川町及び豊島区西池袋１丁目にこの「街頭防犯カメラシステム」を導入している。監視カメラは２４時間常時モニターで録画され、警視庁と所轄の警察署に伝送されるのが特徴だ。読売新聞が１５年２月に実施した治安に関する全国世論調査によると、犯罪防止のため繁華街や商店街に防犯カメラを設置することについて８８％が容認しており、監視カメラへの理解が深まっている。しかし、こうした監視カメラの設置について、その被写体となる本人の承諾もなくみだりに容貌や姿態を撮影されるおそれもあることから、「プライバシーの権利」ないしは「肖像権」の侵害を指摘する意見がある。</p>
<p>【2004年】<br />
下の表は、働く目的について日本人約７,０００名から回答があったアンケート調査（平成１４年調査）の結果である。この表からどのような傾向が読みとれるか。読みとれる傾向をいくつか挙げよ。また、そのうち一つの傾向を任意に選び、そのような傾向となる要因として考えられるものを二つ挙げ、その二つの要因について説明せよ。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
<p>【2003年】<br />
近年、我が国で、証券会社が特定の顧客にだけ損失補填をしていたり、銀行が本来は融資審査を通してはいけない案件について自社系ノンバンクに融資させていたり、乳製品会社が品質管理基準を守らなかったり、食肉会社が外国産肉を国内産と偽りＢＳＥ対策である制度を悪用し国から買取り金を詐取したり、テーマパークが期限切れの食材を用いた弁当を販売していたり、といった事実が相次いで明らかになった。また、行政においても、いわゆるカラ出張や官製談合といった事実が明らかになっている。これらの「事件」については、組織内においてそれが法的・倫理的に誤ったものであることが十分認識されていたにもかかわらず、個人的な行為によってではなく、決定権を有する者を含めた組織的な行為によるものであったとの指摘がなされている。このように、組織において、「あってはならない決定」がなされることがあるということに関して、次の（１）及び（２）の両方の問いに答えなさい。</p>
<p>（１）組織において「あってはならない決定」が行われる原因について考察せよ。<br />
（２）組織において「あってはならない決定」が行われることを防止するためには、組織の設計やシステムにどのような仕組みを設ければよいか考察せよ。</p>
<p>【2002年】<br />
次の語をすべて使って、これからの社会と行政のかかわり方についてあなたの考えを述べなさい。なお、これらの語を使う順序は問わないが、それぞれの語を初めて使うときには、その語に下線を引くこと。</p>
<p>・規制緩和<br />
・自己責任<br />
・情報公開<br />
・敗者復活</p>
<p>【2001年】<br />
近年、我が国では、学校卒業後もなお、親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者が増加している。マスコミなどでは、このような未婚者は住居・家事など様々な面で親に寄生（パラサイト）する傾向があると指摘し、「パラサイト・シングル」と呼んでいる。なお、正確な統計はないが、ある学者によれば、国勢調査などから。親と同居している20～34歳の未婚男女の合計は約1,000万人にのぼると推定されている。そこで、次の二つの問いに答えなさい。</p>
<p>（１）いわゆるパラサイト・シングルが増加してきているのは、どのような要因があると考えられるか。社会的、経済的観点から述べなさい。<br />
（２）いわゆるパラサイト・シングルの増加は、これからの我が国の社会、経済にどのような影響をもたらし、また、行政はこれにどのように対応していくべきと考えるか。あなたの意見を述べなさい。</p>
<p>【2000年】<br />
ここ数年間のインターネットの爆発的な普及、電子メールの活用、携帯電話を始めとする携帯情報端末の普及等に見られるように、我が国は「大量生産・大量消費」を至上命題とする経済社会から、「情報の創造・流通」を基礎とする経済社会へ移行途上にあり、この新しい「高度情報通信社会」は、人間の知的生産活動の所産である情報・知識の自由な創造、流通、共有化を実現し、生活・文化、産業・経済、自然・環境を全体として調和し得る新たな社会経済システムであるする見方がある。（「高度情報通信社会推進に向けた基本方針」平成10年11月９日高度情報通信社会推進本部）そして、我々は、このような高度情報通信社会を生きるために、いわゆる「情報リテラシー」（リテラシー：読み書き能力）を身に付ける必要があるといわれる。そこで、次の二つの問いに答えなさい。</p>
<p>（１）我々が「高度情報通信社会を生きるために身に付けておくべき能力と心構え」にどういうものがあるか、それを身に付けることで得られるメリット、それを身に付けないことによるデメリットについて例を挙げながら、述べなさい。<br />
（２）行政機関も高度情報化社会の一員として、あるときは情報の送り手、また、あるときは情報の受け手の役割を果たすことになる。そこで、行政機関が国民との間で情報の送り手あるいは受け手として活動する際に、それぞれ留意すべき点を挙げ、あなたの考えを述べなさい。なお、行政機関には、社会全体の情報通信基盤の整備を行う役割もあるが、ここではその点は考えないものとする。</p>
<p>【1999年】<br />
「人生50年」といわれた時代から現在では「人生80年」といわれる時代となった。一方で、こうした中、長い老後の生活に不安を持っている人も多い。企業退職者に対して行われた調査によると、心配事、不安として、健康問題のほか、「一人暮らしになること」、「孤独になること」、「生きがいがないこと」など精神面の問題を挙げる者が見られた。このような心配、不安に関連して、次の（１）及び（２）について答えなさい。</p>
<p>（１）将来における精神面での心配や不安に対応するため、青年期、壮年期を含めた時期の生き方、考え方など個人として行うべきこと、心がけることとしてどのようなことが考えられるか、あなたの意見をできるだけ具体的に述べなさい。<br />
（２）老年期の人々の上記のような精神的な心配や不安に対応するため、将来に向けて行政あるいは社会システムをどのように改善していけばよいと考えるか、あなたの意見を述べなさい。</p>
<p>【1998年】<br />
「総論賛成、各論反対」という言葉がある。これは、辞書によれば、「ある案などについて、趣旨には賛成するが、個々の具体的事柄には異議を唱えること」「ある企ての趣旨自体に反対はしないが、自分の利害が絡むような具体的問題になると異議を言い立てること」などと説明されている。このような現象は、たとえば、「ごみ処理場の建設には賛成するけれども、自分の家の近くに建てるのは困る」「環境保護のために規制を厳しくすべきだが、自らの生活や活動が不便になったり、制約されたりするのは困る」「行政改革を進めて経費を削減すべきだが、自分の受ける行政サービスの低下には反対する」といった形で現れる。</p>
<p>そこで、上に挙げた３つ事例のうちから１つ選び、具体的にその事例に即して、個別的な利害と全体の利益との調和の観点に留意しながら、解決に向けてどのような方策が考えられるか、あなたの意見を述べなさい。</p>
<p>【1997年】<br />
平成４年と同７年に、総理府が全国の20歳以上の人に「それぞれの分野で男女の地位は平等になっていると思うか」と聞いたところ、以下のような調査結果が得られた。そこで、次の（１）および（２）に答えなさい。</p>
<p>（１）この調査結果からどのようなことが読み取れるか、簡単に述べなさい。<br />
（２）（１）で挙げた点を踏まえ、男女の地位の平等に向けて、行政はどのように対応するのがよいか、あなたの考えを述べなさい。</p>
<p><em>※資料は省略</em></p>
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		<title>＜裁判所事務官＞論文模範解答例2026</title>
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		<dc:creator><![CDATA[公務員試験論文道場]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 04 Apr 2023 08:49:21 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[裁判所]]></category>
		<category><![CDATA[論文対策]]></category>
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					<description><![CDATA[裁判所事務官の論文で出題が予想されるテーマの模範解答例を公開しています。 現在公開しているテーマは下記の通りです。 ①仕事ができることと勉強ができることの違い ②企業と学生の認識の差異 ③組織内コミュニケーション ④興味 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span class="marker"><strong>裁判所事務官の論文で出題が予想されるテーマの模範解答例</strong></span>を公開しています。</p>
<p>現在公開しているテーマは下記の通りです。</p>
<div class="blank-box bb-green"><b>①仕事ができることと勉強ができることの違い<br />
②企業と学生の認識の差異<br />
③組織内コミュニケーション<br />
④興味・関心を持ってもらうための工夫<br />
⑤偽装問題への対応<br />
⑥環境問題（地球温暖化）<br />
⑦子どもの安全<br />
⑧自然災害対策<br />
⑨食品の安全確保について<br />
⑩携帯電話の普及<br />
⑪価値観の多様化</b></div>
<p>論文試験を効率よく対策するためには、論文試験を「暗記科目」と捉えて<span class="marker"><strong><a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/yoso-theme/">予想されるテーマの模範解答</a>を可能な限りたくさん記憶すること</strong></span>が求められます。</p>
<p>裁判所事務官の受験生はぜひ参考にしてください。</p>
<p>ちなみに、下記の記事では<span class="marker"><strong><a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/kokkaippan-mohankaito/">国家一般職の論文模範解答例</a></strong></span>を公開しています。<br />
国家一般職を受けない人でも、多くの模範解答に触れることは論文力向上に繋がるので、ぜひ併せて読んでみてください。</p>
<div class="blogcard-type bct-related">

<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/kokkaippan-mohankaito/" title="＜国家一般職＞論文模範解答例2026" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" width="160" height="90" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-160x90.png" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-160x90.png 160w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-120x68.png 120w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-320x180.png 320w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">＜国家一般職＞論文模範解答例2026</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">国家一般職の論文で出題が予想されるテーマの模範解答例を公開しています。論文試験を効率よく対策するためには、論文試験を「暗記科目」と捉えて予想されるテーマの模範解答を可能な限りたくさん記憶することが求められます。国家一般職の受験生はこの記事をぜひ参考にしてください。</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://komuin-ronbun.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">komuin-ronbun.com</div></div></div></div></a>
</div>


  <div id="toc" class="toc tnt-none toc-center tnt-none border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-8" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-8">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ul class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">①仕事ができることと勉強ができることの違い</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">②企業と学生の認識の差異</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">③組織内コミュニケーション</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">④興味・関心を持ってもらうための工夫</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">⑤偽装問題への対応</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">⑥環境問題（地球温暖化）</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">⑦子どもの安全</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">⑧自然災害対策</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">⑨食品の安全確保について</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">⑩携帯電話の普及</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">⑪価値観の多様化</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">裁判所事務官の過去問</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">【無料公開中！】国家一般職の模範解答例</a></li></ul>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">①仕事ができることと勉強ができることの違い</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3815" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/business-study.jpg" alt="business-study" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/business-study.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/business-study-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/business-study-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【仕事ができることと勉強ができることの違い】模範解答例</strong></p>
<p><strong>一般的に、勉強ができれば仕事もできると思われやすい。しかし実際には、勉強ができるからといって必ずしも仕事もできるとは限らない。したがって、仕事ができることと勉強ができることは異なると言える。</strong></p>
<p><strong>勉強ができれば仕事もできると思われやすい理由として、勉強ができると、努力・記憶力・理解力・持続力・真面目さなどの面において優れている可能性が高いために、同じように仕事に対しても努力や持続力を生かして成果を出せると考えるからであろう。</strong><strong>しかし現実には、勉強ができるからといって必ずしも仕事もできるとは限らない。</strong></p>
<p><strong>その理由の１つ目は、それぞれに求められる能力が違うことが挙げられる。勉強は、与えられた課題を受動的に解決していけば十分に結果が出せるのに対して、仕事では、自ら能動的に課題自体を発見し解決していかなければならない場合が多い。２つ目に、</strong><strong>勉強では一つの客観的正解を求めることができやすいのに対して、仕事にはただ一つの正解がない場合も少なくないという点である。社会情勢の変化が著しい現代社会においては、時に前例を踏襲して同じような方法で取り組むのではなく、チャレンジ精神や臨機応変な対応が求められる場合もある。このような仕事の場面では、周囲の人間と協力して適切と考えられる正解を自ら主体的に探していく必要がある。３つ目に</strong><strong>、勉強は他者との関わりを必要とせず自分一人の力で解決できることも多いのに対して、仕事は、どんな職種であろうと、上司や同僚、取引先など、他者との係わりを大事にしなければ円滑に進められないという点である。</strong><strong>以上のことから、仕事と勉強は、ゴールに向かうための方法がそれぞれ異なるため、継続力や真面目さを同じように持っていても、仕事上では成果を出せないことがある。</strong></p>
<p><strong>しかし、日本の教育現場では、生徒に勉強ができるようになることやそのための能力育成を基本方針とすることが多い。テストの点数や順位によって指導方針が決まり、生徒自身もそれに一喜一憂することが一般的な光景となってしまっている。</strong><strong>にもかかわらず、社会に出たとたん仕事ができるようになることを求められるため、そのギャップに苦しんだり、戸惑ったりしてしまうのだ。高学歴にもかかわらずニートやひきこもりになってしまうケースは、勉強と仕事の成果の出し方の違いによるものから生まれる日本全体としての問題である。</strong></p>
<p><strong>私は、このような学生時代と社会人とのギャップを埋めるために、教育現場での指導方針を変えていく必要があると考える。指示されたことを淡々とこなす能力や、問題をすばやく解く能力よりも、自ら課題を発見したり、他者と能動的に関わったりする姿勢を指導し、評価できる体制を基本としていくべきである。真に社会で生きる力を育成するために、学校に求めることを社会全体が見直していくべきであると考える。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc2">②企業と学生の認識の差異</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3811" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/difference.jpg" alt="difference" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/difference.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/difference-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/difference-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【企業と学生の認識の差異】模範解答例</strong></p>
<p><strong>企業と学生がそれぞれ考える「<a rel="noopener" target="_blank" href="https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/">社会人基礎力</a>」に関する認識の違いは、働くための最優先事項としてそれぞれが何に重きを置いているかの違いから生まれるものだと考える。</strong><strong>企業にとって「主体性」や「粘り強さ」、「コミュニケーション能力」などの内面的な能力要素は働く上での最優先事項であり、これが社会人として最初に必要な基礎能力である。逆に、技術・スキル系の能力要素は働く過程で自然と身に着いていくものであり、むしろOJTやOffJTによって企業側が積極的に習得を支援するものでさえあると考えられているようである。一般に、終身雇用を前提とした日本の企業は、新卒の段階からスキル的な即戦力を求める傾向が強くなく、企業の中で働きながら養われるべきであるとの考え方が根強い。</strong></p>
<p><strong>では、なぜ学生側に企業と同じ認識が生まれないのだろうか。その理由としては、学生が仕事というものの具体的イメージを持たないまま、安易に即戦力が必要とされると考えてしまうということが挙げられる。また、主体性やコミュニケーション能力などのスキルは目に見えず数値化できないため、自分の能力を客観視できない。そのため、それらの自分の能力を過大評価してしまうことも考えられる。</strong></p>
<p><strong>また、学生にとっての人間関係は、互いの年齢や学力がある程度似ており、自分から話しかけたり関係性をつくったりすることが比較的容易である。しかし実際に会社に就職すると、年齢や立場、価値観が全く異なる相手と仕事をともにしなければいけない。その環境で、先輩や上司に質問や相談をしようとしてもなかなかできず、結果としてコミュニケーション能力が高くないと判断されやすいのである。</strong></p>
<p><strong>さらには、学生側の年齢と企業側の年齢のギャップも認識の違いの理由として挙げられよう。例えば、学生にとって「主体性」とは、指示された業務を着実にやり遂げることであり、企業にとっての「主体性」とは、自分からアイデアを上司に提案することかもしれない。時代が変わっていく中、それぞれの常識も変わりつつあることが社会人基礎力への認識に違いを生んでいる。</strong></p>
<p><strong>これらの認識の乖離を是正するため、大学での授業や就活イベントなどにおいて、主体性やコミュニケーションについて細分化したチェックリストをつくり、学生の認識に変化を与えるべきである。例えば、「50代の男性上司に、自分から分からない業務内容を質問できると思うか」、「自分の担当ではない業務でも、困っている同僚がいたら手伝えるか」などの、職場イメージをしやすい項目をつくり学生に提示することで、学生が企業に求められている資質を把握すると同時に、自分の素養を客観的に判断しなおせると考える。あわせて、</strong><strong>企業側もインターンシップや説明会などで、抽象的な言葉だけでなく、具体的な場面をイメージできるような言葉で学生側に説明することが求められよう。</strong></p>
<p><strong>若者の転職が増えている今、できるだけ認識の差を少なくし、お互いの条件や希望をマッチングできるような体制をつくっていく必要があると考える。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc3">③組織内コミュニケーション</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3760" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/communication.png" alt="communication" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/communication.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/communication-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/communication-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【組織内コミュニケーション】模範解答例</strong></p>
<p><strong>現代社会においては、携帯電話やインターネットの発達につれて、人と人とのコミュニケーションの態様が、対面のコミュニケーションから画面越しのコミュニケーションへと徐々に変化している。それにより関係が希薄化し、人々は孤独感や疎外感を感じるようになったといわれることもある。一方で、メールやテレビ電話によるスピーディーな情報伝達によって、現代社会における生活の利便性は大きく向上しているとも言える。実際に組織においても、合理性や利便性の観点からメールやテレビ電話による情報伝達やコミュニケーションが広く利用されている。</strong></p>
<p><strong>しかし、それでもなお、個々人が信頼関係を構築するためには、FACE TO FACEでのコミュニケーションが重要である。組織の目的は様々であり、例えばボランティア団体は広く社会に貢献することが目的であるし、民間企業では利益の追求が目的である。どの組織にも共通していることは、人と人との関わり合いの中で維持されている組織にとって、一番の資源は人であるということである。組織が目的を達成するためには、その組織内の人間同士の協力が必要であり、協力するためにはコミュニケーションが必要不可欠となる。</strong></p>
<p><strong>例えば、全員がその組織内の全ての業務を完璧に理解して実行するよりも、お互いの特徴を知り、得意な分野については指揮を執り、苦手な分野についてはフォローし合うという体制が合理的である。</strong><strong>また、上司や先輩などが、新人に対して仕事を教える際にもコミュニケーションは重要と言える。その際、感情の機微や表情の変化を伝えることができるのは対面でのコミュニケーションであり、画面越しのコミュニケーションでは難しい「空間の共有」が可能になると考える。</strong></p>
<p><strong>このようなコミュニケーションは、情報伝達や仕事を教える際に重要であるのはもちろんのこと、組織内の人間のモチベーションを上げることにも大いに役立つ。いわゆる飲み会や社員旅行など、組織の目的に直接係わらない場で親睦が深まると、組織内の人間のモチベーションが高まると同時に、お互いの信頼関係も深まり、快適な仕事環境の構築にもつながる。現代では業務時間外の飲み会に全く参加しようとしない若者もいるが、ある程度の親睦を深めるためのコミュニケーションは、積極的にとっていくべきであると考える。</strong></p>
<p><strong>また、画面越しのコミュニケーションが増えたことで、業務で関わりがない人と接する機会が減っている。これまでは、給湯室やコピー機の前などで自然と発生していた雑談がなくなり、必要最低限の相手としか話をしないことで、偶発的な楽しみや学びを得ることがなくなっているのである。組織内外を問わず、自由に人と接することができるランチミーティングや、オンライン飲み会、スポーツクラブなどを設定することも必要だと考える。</strong></p>
<p><strong>今後、コミュニケーションのあり方が変わっていく中で、人とのつながりをつくる工夫が必要であると考える。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc4">④興味・関心を持ってもらうための工夫</span></h2>
<p><a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/interest.png"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-7021" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/interest.png" alt="" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/interest.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/interest-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/interest-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></a></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【興味・関心を持ってもらうための工夫】模範解答例①</strong></p>
<p><strong>これまで関心を抱かなかった人に興味を持ってもらうためには、まず「知る機会」を提供することが重要だと考えられる。なぜなら、興味を持ってもらいたい対象に対して関心が持てない理由の一つとして、その対象をよく知らないことが挙げられるからである。しかし、必ずしもすべての人が自発的に「もっと詳しく知りたい」と積極的に行動するわけではない。この点を踏まえると、関心を高めてほしいと願う側からの、積極的な機会提供が必要となるだろう。</strong></p>
<p><strong>このことは、裁判員制度を例にして考えると分かりやすい。司法の仕組みや実際の裁判に関心を持つきっかけは、これまで多くの人にとってあまり身近ではなかったと思われる。制度が作られたことで、たしかに裁判のプロセスなどを知る機会は生まれた。しかし、裁判員制度に関する各種調査結果を見てみると、実際に関心が高まっている理由として、裁判員に選ばれることへの不安という消極的な姿勢が少なからず含まれているという。</strong></p>
<p><strong>そうした状況を変えるためには、制度そのものや裁判のプロセスに対する不安を軽減し、積極的に関心を持ってもらえるような取組が求められる。例えば、司法の意義を広く知ってもらうといった具体的な方法や、模擬裁判を体験できるようなプログラムは有効である。実際に体験する場を用意し、具体的な動きや分かりやすい説明を通して理解を深めてもらうことで、人々の関心を高められるだろう。</strong></p>
<p><strong>さらに、制度への理解を促すためには、裁判員に選ばれることへの不安に応じられる相談窓口の充実も欠かせない。このように外発的な動機付けを通じて関心を持ってもらうことができれば、対象となる人々はそのテーマについて問題意識を持つようになる。例えば裁判員制度をきっかけとして、司法そのものだけでなく社会全体への問題意識を高めることができれば、その興味や関心は継続しやすいと考えられる。</strong></p>
<p><strong>同様に、専門的知識のない人に高度な内容を理解してもらう場面でも、同じことが言えるのではないだろうか。専門知識が難しく感じられる大きな要因は、どの分野であっても用語が難解であることにある。そこで、難解な用語をそのまま使わず、具体的な事例を示したり、噛み砕いた表現に置き換えたりする工夫があれば、理解は格段に進みやすくなるだろう。例えば「経済学」という言葉を聞くと、普段あまり馴染みのない人には疎遠に感じられるかもしれない。しかし、経済は日々の生活に深く浸透しているため、生活にまつわるエピソードを取り上げて説明すれば、より理解が得やすくなる。</strong></p>
<p><strong>さらによく考えてみると、各専門分野の難解な用語は、その領域で用いられる記号に過ぎない面があると言える。実際には、どの専門的知識も他の学問分野と有機的につながっているのだ。数学と経済学は密接に関連し、文学と芸術も強く結びついている。また、社会状況はすべての学問に影響を与えているとも考えられる。こうした、学問の枠を超えたつながりを体系的に理解してもらうことが、専門分野を理解する上でも大きな手がかりになるのではないだろうか。</strong></p>
</div>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【興味や理解への工夫】模範解答例②</strong></p>
<p><strong>何にどれくらいの興味・関心を持っているかは人によって違い、同様に、どのような分野にどの程度の専門知識を有しているかも様々である。税金や選挙などの国民の生活に大きく関わることについては、多くの人の興味・関心を積極的に喚起し、理解を促す必要があると考える。しかし、情報メディアが新聞やテレビしかなかった昔に比べて、今は様々な媒体から情報を得ることができるため、自分が興味を持っていないことに対して関心を持つことは難しく、情報を発信する側の工夫が必要である。</strong></p>
<p><strong>まず、高齢者世代は新聞・テレビから情報を得ることが多い一方で、若年者層はインターネットから情報を入手することが多い。当然、情報を伝える媒体が偏ると幅広い世代への情報の周知徹底を図ることができない。そのため、新聞・テレビによる情報発信以外にも、SNSの活用やラジオなど、できるだけ多様な媒体を使って広範囲に情報を発信すべきである。その上で、その</strong><strong>情報自体に興味を持ってもらうためには、視覚的に分かりやすい資料の作成やイメージキャラクターの公募、芸能人の起用などが有効であると考える。最近では、温泉地のイメージキャラクターを２次元キャラにして若者の関心を引こうと取り組む自治体もあり、関心を呼びたい世代の特徴をつかんだ良い例だと考える。さらに興味・関心を持続してもらうために、情報発信と同時に、相談窓口の設置やHPのリニューアルなども行い、情報の受け手の側の疑問や意見などに即座に対応・フィードバックすることができる体制の構築をするべきであろう。</strong></p>
<p><strong>また、情報を積極的に発信し興味を持ってもらうことができても、難解な専門用語や理論がならんでいては、専門知識を持たない人には理解することができない。専門用語をできるだけ平易な言葉に置き換え、身近な具体例で説明するなどの工夫が必要となるだろう。例えば、</strong><strong>裁判員制度は一般の国民にとってあまり馴染みの無い司法制度であるが、様々な工夫によって興味と理解を促している。具体的には、漫画を利用した説明や再現DVDの配布、HP上でアニメーションを公開するなどして周知徹底を図った。このような取組の結果、裁判員制度導入時の認知度はほぼ１００％、候補者の参加率も８０％を超える高水準となったことを考えれば、裁判所による取組は成功したと言えるだろう。</strong></p>
<p><strong>SNSの発展で飛躍的に情報が拡散する世の中で、情報発信者は伝えたいターゲットに対してどうすれば情報を理解し興味を持ってもらうかを考え、工夫することが大変重要である。今後、少子高齢化が加速していくと、ますますジェネレーションギャップは深まり、情報認知の世代間の偏りが生まれる。すると、子育て支援に対する高齢者の無関心や、選挙や政治からの若年層の遠ざかりが深刻化するかもしれない。行政は日常生活にあふれている様々な広告やCMなどにアンテナを向け、広告戦略を考えていくことが必要である。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc5">⑤偽装問題への対応</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3758" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/false.jpg" alt="false" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/false.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/false-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/false-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【偽装問題への対応】模範解答例</strong></p>
<p><strong>近年、さまざまな業界において偽装問題が表面化しており、国民は企業が持つコンプライアンスに対して大きな不信感を抱いている。とりわけ世間を賑わせた悪質なものとしては、産業廃棄物処理業者による不正転売事件、神戸サカヱ屋の食品偽装問題、熊水のアサリ産地偽装問題、姉歯建築による耐震偽装問題などが挙げられる。このような偽装が起きる背景として、企業の度を越えた利益追求姿勢、モラルやコンプライアンスの低下がある。企業にとって、表示やデータを少し改ざんするだけで経費を削減できたり、ブランドイメージが保たれたりするのは魅力的かもしれない。例えば耐震偽装は、必要な工程や資材を削減しつつ耐震水準を改ざんすることで経費の削減を行うものであった。また産地偽装は、外国産の物を国産と偽ることで消費者にブランド力や安心感を与えていたと言える。</strong></p>
<p><strong>企業にとって利益を上げることは至上命題であることから、企業のモラルやコンプライアンスにのみ偽装の抑止を委ねるような体制は十分でない。</strong><strong>そのため偽装問題の対応策としては、行政を中心として偽装を抑止する体制づくりを強力に進めていく必要がある。</strong></p>
<p><strong>まず、法規の整備と行政の適切な指導をすることが必要である。管理職だけでなく一般の社員までがルールや関連法規を理解できるように、社内コンプライアンス研修の実施を促した上で、不適切な表示には是正勧告を出し、悪質な業者には営業停止処分や企業名の公開などの罰則を科すべきである。同時に、消費者の誤解や錯覚を助長するような悪質な表示、内部告発者の不利益取り扱い禁止については、法令の整備を行うことで対処していくべきであろう。</strong></p>
<p><strong>次に、チェック体制の強化が必要である。対象企業が定められたルールをしっかりと守っているかどうか、消費者保護のみならず、企業同士の公平性の観点からも厳しいチェックを行っていく必要がある。具体的には、食品に関しては国が不定期にDNA検査を行うことで産地偽装を防止したり、チェックしたものについて国が認定マークを発行したりすることがで解消していきたい。</strong></p>
<p><strong>最後に、消費者相談センターや告発相談などの問い合わせ機関の周知が必要である。既に設置はされていてもなかなか一般に周知されているとは言い難く、気軽に相談や質問ができるとは言えない。メディア広告を通してその存在をアピールし、消費者の相談や企業内通者からの告発もしやすくなれば、企業に対する抑止力にもなると考える。</strong></p>
<p><strong>近年発覚した偽装は全体から見れば氷山の一角かもしれない。今後、行政は偽装対策の専門チームの設置や、アメリカのような内部告発者への褒賞金制度を採用することなども含めて、積極的に改革を進めていかなければならない。また、消費者も行政に頼るばかりではなく、行政とともに偽装を許さない体制を作るという気持ちで偽装問題に取り組んでいくべきである。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc6">⑥環境問題（地球温暖化）</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3043" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/environment-issues.jpg" alt="environment-issues" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/environment-issues.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/environment-issues-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/environment-issues-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【環境問題（地球温暖化）】模範解答例</strong></p>
<p><strong>環境問題にはごみ問題や水質汚濁、自然破壊など様々な種類があるが、特に関心を持っているテーマとして、環境問題の中でも最も深刻であると言われる地球温暖化について取り上げる。地球温暖化は、海面上昇や異常気象、それに伴う食料不足など、人類の存亡そのものに関わる重大な問題であることから、日本のみならず世界中の国々にとって最重要課題となっている。国際社会ではパリ協定により、2050年までに温室効果ガスの排出量をなくす目標が掲げられている。</strong></p>
<p><strong>我が国においても、温室効果ガスの削減目標の設定や、事業者に対する温室効果ガス削減の指導が行われている。そのような取組がなされているものの、近年世界中で地球温暖化の影響が顕著に表れていることから、人類の持続的な発展のためには、世界規模でさらなる対策を講じていくべきであると考える。</strong><strong>地球温暖化を抑止するために取り組むべき課題として、一つ目に「環境技術の開発・普及」、二つ目に「様々な主体に対する環境ムーブメントの喚起」の二点が重要であると考える。</strong></p>
<p><strong>まず、環境技術の開発・普及のためには、温室効果ガスの排出量が少ない家電やエコカーなどの開発費用に助成金を出した上で、メディア広告を通して積極的に周知し、それらの利用ハードルを下げることが必要である。電気自動車は近年特に注目されており、充電スタンドが増えるにつれて普及率もさらに高まっていくだろう。</strong><strong>また、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が少ないクリーンエネルギーの普及にも力を入れていくべきである。</strong><strong>2011年の原子力発電所の事故を経験した日本にとって、火力発電は最も重要な発電手段である</strong><strong>一方で、火力発電は温室効果ガスの排出量が多いという問題を抱えている。このような中で、太陽光発電や風力発電、地熱発電などのクリーンエネルギーの技術革新がとりわけ重要である。クリーンエネルギー消費者に補助金を給付することで普及を促進するとともに、事業者に対しても必要に応じて研究・開発費の扶助を行うべきである。</strong></p>
<p><strong>次に、様々な主体に対する環境ムーブメントの喚起に向け、事業者に対して政府が消費エネルギー削減目標を定めたり、クリーンエネルギー採用計画書の提出を求めたりして、一定の強制力をもった取組を行うべきであろう。</strong><strong>同時に、エコポイント制度のように企業に対する支援も推進すべきである。国民に対しては、一人ひとりが当事者であることを意識してもらうため、家庭でのエネルギー消費量をグラフ化できるアプリの提供や、エコドライブの継続距離に応じたポイント給付などの取組を行っていきたい。</strong></p>
<p><strong>地球温暖化対策は経済性や効率性とは相反する側面がある。しかし、日本は国際社会における責任ある立場として、最先端の環境技術によって率先して地球温暖化に取り組むとともに、これから多大なエネルギーを必要とする発展途上国に対して惜しみない技術供与を行っていく必要がある。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc7">⑦子どもの安全</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3495" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/children.jpg" alt="children" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/children.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/children-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/children-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【子どもの安全】模範解答例</strong></p>
<p><strong>近年、子どもを犯罪や事故から守るための取組についての議論が活発化している。誘拐や暴行、性犯罪など、子どもに対する犯罪の件数自体は減少傾向にあるにもかかわらず、このような議論が近年になって活発化しているのはなぜだろうか。</strong></p>
<p><strong>その背景には、共働きの一般化や核家族化によって子どもに目が届きづらくなったことや、地域コミュニティの衰退によって近隣の住人との交流がほとんどなくなり、従来子どもを見守ってくれていた近隣の助けを得ることが難しくなっていることがある。また、子育て支援の不足や貧困などによって子育て世帯の抱えるストレスが増え、外部からは発覚しにくい家庭内での虐待も子どもの命を脅かしている。さらには、スマートフォンや携帯の普及で、親自身も子どもから注意がそれやすく、また子ども自身もインターネットを介した犯罪に巻き込まれやすくなっている。今後、子どもの安全を守るための取組をより一層強化していく必要がある。この</strong><strong>ような背景を踏まえて、子どもの安全を確保するために大切な視点として、一つ目に子どもにとって安全な環境づくり、二つ目に子どもの防犯意識の向上を挙げたい。</strong></p>
<p><strong>一つ目の子どもにとって安全な環境づくりに向けては、子どもを犯罪から守るという視点に立ち、通学路での警察による取り締まり強化や防犯カメラの設置を進めていく。また、地域ぐるみで子どもを見守る仕組みづくりとして、ボランティアが通学路をパトロールして挨拶をすることや、不審者に関する情報を共有できる体制を構築していきたい。さらに、ひとり親世帯や貧困世帯の子育てストレスを緩和できるよう、一時預かり無料保育所や子育て相談カフェなどの開催にも行政が力を入れていくべきであろう。小さな子どもでも携帯を持つことが増えており、SNSやインターネットの利用によって犯罪に関わる危険性も増えているため、それらを介した犯罪に対する注意喚起も強化していくことも必要である。</strong></p>
<p><strong>二つ目の子どもの防犯意識の向上とは、子ども自身が自分で身を守る意識を持たせるということである。安全な環境をつくることができても、犯罪や事故をゼロにすることはできないため、</strong><strong>家庭や学校で子どもへの防犯教育を行っていきたい。例えば、不審者に遭遇した際の対策を事例を交えながら具体的に指導したり、子ども１１０番の場所を登下校の時間を利用して周知したりすることで、判断能力の未熟な子どもであっても緊急時に適切な対応ができるようにしていく。あわせて、子どもにGPS付きの携帯電話や防犯ブザーを持たせ、適切な利用方法を教えることで、</strong><strong>日頃から防犯意識を持ってもらえるよう働きかけていくことも有効であろう。</strong></p>
<p><strong>自分で身を守れない子どもたちの安全を守るのは、保護者の義務であることはもちろん、国や地域全体の責務でもある。地域全体で子どもを守る取組を積極的に推進していくべきである。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc8">⑧自然災害対策</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-2503" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/disaster-countermeasures.jpg" alt="disaster-countermeasures" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/disaster-countermeasures.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/disaster-countermeasures-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/disaster-countermeasures-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【自然災害対策】模範解答例</strong></p>
<p><strong>日本はプレートの上にあるという地形上、多くの地震が発生し、地震大国と呼ばれている。特に阪神・淡路大震災や東日本大震災などの大地震発生時には、多くの犠牲者が出ただけでなく、住居やインフラなどが破壊されたことで都市機能がマヒするなど、長期的にも国民生活に甚大な被害を及ぼした。また、歴史的に台風や火山の噴火なども多く発生し、そのたびに国民は大きな被害を受けている。自然災害に対して国民一人ひとりが日頃から備えておくことが不可欠としても、その規模や重大性などに鑑みて、国家レベルで対策していくことが必要であると考える。</strong><strong>国民の生命と財産を脅かす自然災害対策について、国家機関が担うべき役割及び果たすべき機能について以下の二点から考えられる。</strong></p>
<p><strong>第１に、防災関連技術の振興国家である日本が行うべき災害対策として、防災に関連する科学技術の発展と普及を支援することが考えられる。震災について言えば、次々と最先端の耐震・免震技術が誕生しているにもかかわらず、国民がそれらを利用しづらいという現実がある。国家としては、そういった技術の発展に対して財政的支援を行うと同時に、国民に対しても財政的扶助を行うべきであろう。</strong></p>
<p><strong>また、科学技術の発展に伴って高度情報化社会を達成した現代だからこそ、逆に情報メディアの脆弱性が大きな問題となり得る。例えば、災害時において断線や回線の混乱によって親族と連絡がつかなかったり、政府からの情報が被災者のもとに届かなったりする状況がしばしば発生している。そのため、SNSを活用した情報発信を強化したり、コンビニなどに固定電話を設置して通信方法の多様化を図ったりすることも重要である。また、災害時にフェイクニュースや噂などによって人々が混乱する場合もある。国民が一つのメディア情報だけに依存せずに、様々な情報を取捨選択して正しい行動がとれるように、日頃からネットリテラシーに関する情報を発信していくべきである。</strong></p>
<p><strong>第２に、自然災害時には国家機関だけでなく、地方公共団体やボランティアの活躍が必要不可欠であるため、それらとの連携がスムーズにいくように呼びかけと調整の体制を整える必要がある。地域の事情や地理を熟知している地方公共団体は物資や人員を迅速に届けることができる一方で、国家には地方公共団体の情報を収集、集約した上で金銭的、物質的な支援を講じることが期待される。復興に際してボランティアが果たす役割も大きく、災害時に瞬時に適切な場所に派遣できるよう、日頃から募集と訓練を繰り返す必要がある。</strong></p>
<p><strong>民間のボランティアや災害ボランティア、自衛隊などの個々の働きを最大限有効利用するためには、行政が瞬時に情報を集約・分析し、指示をおろす必要がある。実際にはそれらの情報収集が遅れて、動ける人員がいるにもかかわらず、すぐに配置できなかった事例もある。色々な災害状況を想定して訓練することはもちろん、逼迫した状態においてはある程度の自由な活動権利を与えることも検討していくべきである。</strong></p>
<p><strong>東日本大震災において、「<a rel="noopener" target="_blank" href="https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/saigai/yakudachi/weather/1237503238468816896.html#:~:text=%E6%B4%A5%E6%B3%A2%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E4%B8%89%E9%99%B8,%E3%82%92%E5%AE%88%E3%82%8C%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82">津波てんでんこ</a>」という合言葉によって小さな子どもでも自らの判断で逃げることができたように、災害直後に大切なのは一人ひとりの判断である。行政として、未曽有の災害が起きた場面でも落ち着いて行動できる国民を育てるために、あらゆる災害パターンを伝えていくべきである。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc9">⑨食品の安全確保について</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3324" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/food-safety.jpg" alt="food-safety" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/food-safety.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/food-safety-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/food-safety-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【食品の安全確保について】模範解答例</strong></p>
<p><strong>我が国においては、遺伝子組み換え作物や放射性物質、古くはアメリカ産牛肉による狂牛病、中国産の毒入り餃子の問題などから、「食の安全」が問題となっている。食の安全が脅かされると、国民の誰もが被害者になり得ることに加え、万が一有害物質を摂取した場合に人体に及ぼす影響も大きい。消費者は一般に販売されている食べ物が安全であると信頼しており、まさか有害物質が混入しているとは考えない。そして、万が一有害物質が混入している場合でも、消費者がそれを判断することは極めて難しい。だからこそ、行政が率先して食の安全を確保していく必要がある。行政が食の安全を確保することは、国民の生命を守り、安心と信頼を基盤にした自由な経済活動を促進することにつながる。</strong></p>
<p><strong>食の安全が脅かされる主たる原因としては、食品を提供する業者が自身の利益を追求した結果、安全性を軽視し、コンプライアンスの低下がもたらされていることが挙げられる。とりわけ中国における「段ボール肉マン」や賞味期限改ざん問題などは記憶に新しい。現在、国は農林水産省や内閣府を中心に規制や監視を行っているが、実際には様々な場面で有害物質の混入が見受けられ、過去のユッケ事件のように死に至る重篤なケースもあった。食に関する流通経路が複雑化し、様々な利害関係が存在する中、食の安全をどう確保していくかが課題となる。</strong></p>
<p><strong>私は、食の安全を確保する方策として、第１に行政による監視体制の強化、第２に消費者による監視体制の強化の二点が重要であると考える。</strong></p>
<p><strong>第１の行政による監視体制の強化とは、有害な物質が混入した食品を流通させないような厳しい監視体制を構築していくことである。企業に対する抜き打ちでの衛生検査はもちろんのこと、農作物についてはDNA検査なども行っていくべきであろう。また、故意や</strong><strong>過失を問わず、安全基準に従わない企業に対しては、営業停止や罰金、消費者への企業名の公開なども含めた厳しい措置を講じる必要がある。罰則がより厳しいものになれば、極端な利益偏重に陥っている安全面への配慮に欠けた企業に対しての警鐘となるだろう。</strong></p>
<p><strong>第２の消費者による監視体制の強化とは、消費者自らが食の安全をチェックできるスキルを身に付けることを意味する。具体的には、食品製造過程などをHPを通じて適宜確認することや、消費者団体による定期的な製造工場のチェックなどが考えられる。また、賞味期限の記載を大きく見えやすい位置にしたり、パッケージに示したQRコードを読み取れば詳細な成分表記を確認できるようにしたりという方法もある。消費者は食の安全を軽視している企業については、厳しい目で監視し行政への報告や是正要求を行うべきであろう。</strong></p>
<p><strong>食料自給率の低い日本では、今後も海外から輸入された食品を手にすることが多い。その際、コストだけで食品を選ばず、安全性という指標によって消費者が食品を選べるようなパッケージのあり方や基準の明確化を検討していくべきである。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc10">⑩携帯電話の普及</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3339" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/mobile-phone.jpg" alt="mobile-phone" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/mobile-phone.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/mobile-phone-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/mobile-phone-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【携帯電話の普及】模範解答例</strong></p>
<p><strong>現代社会において、携帯電話は単なるコミュニケーションツールではなく、防犯機能や電子マネー機能、ゲーム機能などが備わった、生活に欠かせない幅広いツールとなっている。携帯電話の普及率は既に１００％を超えており、単純計算で日本人が最低でも一人一台持っているという状況となった。街を歩けば時間、場所、場面、老若男女を問わず携帯電話が利用されており、そのことからも、いかに携帯電話が人々の日常生活に密着しているかが分かる。携帯電話の普及が社会に与える影響について、大きく２つの変化に注目して功罪を考える。</strong></p>
<p><strong>第１の大きな変化は、いつでもどこでも誰とでも連絡が取れるようになったことである。携帯電話が無かった時代は、待ち合わせの際になかなか予定変更を伝えることができず困ったり、相手が自宅にいて都合が良いタイミングを考えて連絡をとったりする必要があった。しかし携帯電話の登場により、電話はもちろん、メールなどでいつでも気軽なコミュニケーションが可能となり、病気や事故などの非常事態の時でも、即座に連絡を取り合うことができるようになった。</strong></p>
<p><strong>一方で、いつでもどこでも誰とでも連絡が取れるということには、様々なデメリットも存在している。連絡を取りたくない相手や取りたくない時にも、携帯電話があれば対応しなければならないし、電車や航空機、病院のような携帯電話の使用が制限されている場所におけるマナーも問題となっている。SNSやメッセージ機能などで誰とでもつながれるということは、若年層にとって安心感とともに生きづらさも感じさせ、必要以上に人間関係を気にしてしまう要因にもなる。携帯電話は使いやすいからこそ、使う側にモラルとマナー、自律心が要求される。</strong></p>
<p><strong>第２の変化として、携帯電話を利用した犯罪が生まれたことである。携帯電話の普及とともに、インターネットとの距離が近くなり、一部のインターネットサイトが犯罪の温床となっていたり、未成年者との出会いの場となったりしている現状がある。これまでは自宅のパソコンからしか接続できなかったインターネットが、どこでも利用できるようになったことで、ブラックバイトや売春、他人への誹謗中傷の口コミなど、様々な犯罪に関わりやすくなる。</strong></p>
<p><strong>インターネットが犯罪の温床になっている現状を打破するために、フィルタリング機能や監視体制の強化をしていく必要があるだろう。特に未成年者に対しては、気軽なSNSの利用によって一生残る傷を負う場合もあることを、学校現場やメディアを通して伝えていくべきである。</strong></p>
<p><strong>今後、携帯電話はますます普及し、社会もそれに伴って変化していくだろう。生活を営む上での利便性がますます向上してゆく一方で、これまでは存在しなかった新たな犯罪やマナーの問題などもさらに顕在化してくる。社会の変化に伴って、迅速に法規のあり方を見直し、使う側のマナーとモラルの向上を図っていく必要がある。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc11">⑪価値観の多様化</span></h2>
<p><a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/diversity.png"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-8284" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/diversity.png" alt="" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/diversity.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/diversity-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/diversity-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></a></p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【価値観の多様化】模範解答例</strong></p>
<p><strong>近年、人々の価値観やライフスタイルは多様化している。情報技術の発達によって多くの情報に容易に触れられるようになり、生活や働き方における選択肢は大きく広がった。出産後も継続して働きたいと考える女性、育児に主体的に関わりたいと望む男性、収入だけでなく仕事の意義や成長の実感を重視する若者の増加は、その表れである。このような変化の中で、組織が従来どおりの画一的な仕組みのままであれば、働く人の帰属意識が薄れ、意欲の低下や離職につながる恐れがある。結果として、組織全体の活力が失われることも懸念される。</strong></p>
<p><strong>第１に、職場内のコミュニケーションを活発にし、安心して働ける環境をつくることである。価値観が多様化した組織では、互いの考え方や事情を理解し合えなければ、不満や孤立感が生じやすい。反対に、意見交換や相談がしやすい雰囲気があれば、働く者は自分が組織の一員として尊重されていると感じやすくなる。日頃から円滑な意思疎通が図られていれば、悩みや負担を1人で抱え込まずに済み、職場への信頼感も高まる。こうした環境は、帰属意識の向上に直結すると考える。</strong></p>
<p><strong>第２に、多様な事情に応じた柔軟な働き方を可能にすることが必要である。仕事と育児や介護の両立が難しい状況では、意欲があっても働き続けることが困難になる。そこで、育児休業や短時間勤務の活用を進めることに加え、テレワークなどを導入し、時間や場所の制約を受けにくい働き方を整えるべきである。組織がこうした選択肢を示すことで、個々の事情に応じて働き続けやすくなり、仕事と生活の調和も図りやすくなる。そうした配慮は、組織への信頼や安心感を高めることにもつながるはずである。</strong></p>
<p><strong>第３に、働く者が自らの役割や貢献を実感できるようにすることも大切である。価値観が多様化した社会では、単に職場に所属しているというだけでは、組織への愛着や意欲は高まりにくい。そこで、各職員がどのような役割を担い、どのように組織へ貢献しているのかを明確にし、その努力や成果を適切に評価する仕組みを整えるべきである。自分の仕事の意義や必要性を実感できれば、働く者は組織の一員としての責任感や誇りを持ちやすくなる。また、公正な評価が行われる職場では、納得感が生まれ、不満や無力感も生じにくい。役割を果たすことへの手応えを持てる環境を整えることが、組織への帰属意識を高めることにつながると考える。</strong></p>
<p><strong>人口減少が進む社会において、意欲ある人材や若年層が離れてしまうことは組織にとって大きな損失である。今後、組織がまとまりを保ちながら発展していくためには、多様な価値観を前提としながら、各人材の帰属意識を高めていくことが重要であると私は考える。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc12">裁判所事務官の過去問</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-2837" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon.jpg" alt="court-kakomon" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<p>確実な合格を勝ち取るためには論文対策が欠かせません。<br />
下記の記事では<span class="marker"><strong><a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/court-kakomon/">裁判所事務官の過去問</a></strong></span>を紹介しているので、過去に出題があったテーマは一通り目を通しておくようにしましょう。</p>
<div class="blogcard-type bct-related">

<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/court-kakomon/" title="＜裁判所事務官＞論文過去問（1999~2025）" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" width="160" height="90" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon-160x90.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon-160x90.jpg 160w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon-120x68.jpg 120w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/court-kakomon-320x180.jpg 320w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">＜裁判所事務官＞論文過去問（1999~2025）</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">裁判所事務官の論文過去問を公開しています。裁判所事務官の受験生はぜひ参考にしてください。</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://komuin-ronbun.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">komuin-ronbun.com</div></div></div></div></a>
</div>
<h2><span id="toc13">【無料公開中！】国家一般職の模範解答例</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3826" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito.png" alt="kokkaippan-mohankaito" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<p>本記事を読んでいる裁判所受験生の中には、国家一般職を併願している人も多いことと思います。<br />
下記の記事では<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/kokkaippan-mohankaito/"><span class="marker"><b>国家一般職の論文模範解答例</b></span></a>を紹介しているので、併願をしている人はぜひ確認しておきましょう。</p>
<div class="blogcard-type bct-related">

<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/kokkaippan-mohankaito/" title="＜国家一般職＞論文模範解答例2026" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" width="160" height="90" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-160x90.png" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-160x90.png 160w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-120x68.png 120w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/kokkaippan-mohankaito-320x180.png 320w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">＜国家一般職＞論文模範解答例2026</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">国家一般職の論文で出題が予想されるテーマの模範解答例を公開しています。論文試験を効率よく対策するためには、論文試験を「暗記科目」と捉えて予想されるテーマの模範解答を可能な限りたくさん記憶することが求められます。国家一般職の受験生はこの記事をぜひ参考にしてください。</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://komuin-ronbun.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">komuin-ronbun.com</div></div></div></div></a>
</div>
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			</item>
		<item>
		<title>＜国家一般職＞論文模範解答例2026</title>
		<link>https://komuin-ronbun.com/kokkaippan-mohankaito/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[公務員試験論文道場]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 25 Apr 2023 11:40:11 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[国家一般職]]></category>
		<category><![CDATA[論文対策]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://komuin-ronbun.com/?p=3821</guid>

					<description><![CDATA[国家一般職の論文で出題が予想されるテーマの模範解答例を公開しています。 現在公開しているテーマは下記の通りです。 ①食育 ②言葉 ③教育のあり方 ④科学技術 ⑤生活保護 ⑥若者の雇用 ⑦自殺対策 ⑧ワークライフバランスの [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span class="marker"><strong>国家一般職の論文で出題が予想されるテーマの模範解答例</strong></span>を公開しています。</p>
<p>現在公開しているテーマは下記の通りです。</p>
<div class="blank-box bb-green"><b>①食育<br />
②言葉<br />
③教育のあり方<br />
④科学技術<br />
⑤生活保護<br />
⑥若者の雇用<br />
⑦自殺対策<br />
⑧ワークライフバランスの実現<br />
⑨金融教育<br />
⑩未婚化・晩婚化の進行<br />
⑪フリーターの増加<br />
⑫防犯カメラ<br />
⑬働く目的<br />
⑭あってはならない決定<br />
⑮社会と行政のかかわり方<br />
⑯パラサイト・シングル<br />
⑰高度情報通信社会と情報リテラシー<br />
⑱精神的な心配や不安<br />
⑲個別的な利害と全体の利益との調和<br />
⑳男女の地位の平等<br />
㉑一極集中の是正</b></div>
<p>なお、論文道場では<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/yoso-theme/"><span class="marker">【<b>論文予想テーマセット</b>】</span></a>を提供しています。</p>
<p>県庁・市役所の出題傾向を分析し、<span class="marker"><strong>予想テーマと模範解答</strong></span>としてまとめたセットとなっています。<br />
自治体別に対応しているため、あなたの<span class="marker"><b>志望先に特化して対策</b></span>することができます。</p>
<div class="blogcard-type bct-detail">

<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/yoso-theme/" title="公務員試験論文予想テーマセット" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" width="320" height="101" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction.jpg 1900w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-300x95.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-1024x323.jpg 1024w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-768x243.jpg 768w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-1536x485.jpg 1536w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">公務員試験論文予想テーマセット</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">自治体ごとの過去問の傾向や方針、全国的な出題傾向等を分析し、その傾向を踏まえた上で予想テーマすべてに模範解答を収録しました。本編中に収録している内容は全て公的な文書や統計データ等に基づいており、最新の情報を反映しています。</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://komuin-ronbun.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">komuin-ronbun.com</div></div></div></div></a>
</div>


  <div id="toc" class="toc tnt-none toc-center tnt-none border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-10" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-10">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ul class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">①食育</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">②言葉</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">③教育のあり方</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">④科学技術</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">⑤生活保護</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">⑥若者の雇用</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">⑦自殺対策</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">⑧ワークライフバランスの実現</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">⑨金融教育</a></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">⑩未婚化・晩婚化の進行</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">⑪フリーターの増加</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">⑫防犯カメラ</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">⑬働く目的</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">⑭あってはならない決定</a></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">⑮社会と行政のかかわり方</a></li><li><a href="#toc16" tabindex="0">⑯パラサイト・シングル</a></li><li><a href="#toc17" tabindex="0">⑰高度情報通信社会と情報リテラシー</a></li><li><a href="#toc18" tabindex="0">⑱精神的な心配や不安</a></li><li><a href="#toc19" tabindex="0">⑲個別的な利害と全体の利益との調和</a></li><li><a href="#toc20" tabindex="0">⑳男女の地位の平等</a></li><li><a href="#toc21" tabindex="0">㉑一極集中の是正</a></li><li><a href="#toc22" tabindex="0">国家一般職の過去問</a></li><li><a href="#toc23" tabindex="0">論文予想テーマセット</a></li></ul>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">①食育</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3324" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/food-safety.jpg" alt="food-safety" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/food-safety.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/food-safety-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/food-safety-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【食育】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）20歳代～30歳代を中心とした若い世代の現在の食生活の問題点や課題には、まず、朝食欠食の割合が高いことが挙げられる。この背景には、前日の夜更かしにより食欲がわかないなど、生活リズム全体が乱れがちであるほか、食への関心の薄さも影響していると考える。朝食をしっかり摂ることは、健康な体づくりのためだけでなく、一日の勉強や仕事に向かうエネルギーや集中力を養うために重要である。そのため、できるだけ生活リズム全体を整えたうえ、朝食を毎日摂るようにすることが大切であると考える。</strong></p>
<p><strong>次に、栄養バランスが偏った食生活を送っている人の割合が多いということも、若者の現在の食生活でみられる課題であると考える。この背景には、特に若い女性の間でのやせ志向の流行がある。例えば、炭水化物やタンパク質を極端に減らすような、誤った知識に基づくダイエットを行う若者も多い。加えて、食の西洋化もあり、食事を菓子パンだけで済ませてしまうといったことも多いと言われている。生涯にわたって健全な心身をつくるためには、栄養バランスに配慮した、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を摂ることが望ましいと考える。</strong></p>
<p><strong>このように私は、若い世代の現在の食生活には、朝食欠食とともに、栄養バランスの偏った食事を摂る人の割合が多いという課題があると考える。そして、これらの課題の背景には、食への誤った知識や関心の薄さも関わっていると考える。</strong></p>
<p><strong>（２）設問（1）で述べた若い世代にみられる現在の食生活の課題をふまえ、若い世代が食育に興味や関心を持つようになるための施策として、SNSなどを活用した食育に関する効果的な情報発信が有効であると考える。SNSの活用により、食育の情報発信だけではなく、食に関する若者同士の情報交換の場とすることもできる。</strong></p>
<p><strong>また、食育をテーマにしたスマートフォンアプリを作成し、そこから定期的に情報発信し、啓発につなげることも有効である。情報発信の際には、美容面に関することや、仕事や勉強での集中力向上に関することなど、バランスの良い食事を摂ることから得られる具体的なメリットを取り上げるといった工夫も必要である。</strong></p>
<p><strong>さらに、地域、飲食店や企業と連携した若者向けの食育イベントを実施していきたい。同世代との交流への意欲が高い若者も少なくないと考えられるため、若者同士の交流の機会も兼ねることで、食育イベントへの参加意欲を持ってもらいやすい環境づくりを行う。</strong></p>
<p><strong>若い世代への食育は、この層がこれから親になる世代でもあり、食に関する知識を次世代に伝えつなげていくという意味においても非常に重要な課題である。上に挙げたような、SNSやスマートフォンアプリケーションの活用や、食育イベントの開催といった施策を通して、食に関する知識と食を選択する力を育てていくことが大切である。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc2">②言葉</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-4098" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/words.png" alt="words" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/words.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/words-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/words-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【言葉】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）新しい言葉の出現や言葉の消滅などの言葉の変化が起こる原因としては、都市化、国際化、情報化、少子高齢化などの社会変化を挙げることができよう。すなわち、このような社会変化に伴う価値観や暮らしぶりの多様化によって、日常で必要とされる言葉が変わることに原因がある。例えば、核家族や一人暮らしが増えている現代においては、電子レンジで温めるだけで簡単に完成できるレトルト食品が日常的に活用され、そのために、「チンする」という言葉が一般化する。また、スマートフォンで気軽に文章を送れるようになり、「笑」などの短い言葉が日常的に使われるようになった。</strong></p>
<p><strong>このような状況がさらに加速すると、インターネットを使う人と使わない人、テレビを見る人と見ない人などの生活様式が違う人同士のコミュニケーションを困難にする恐れがある。また、これからグローバル化が進む中で、辞書に載っている一般的に正しい日本語が使われなければ、外国人の観光客や働き手に混乱を与え、日本人とのコミュニケーションに悪影響を与えるとも考えられる。</strong></p>
<p><strong>以上を踏まえると、言葉の果たす役割とは、社会生活の基本であるコミュニケーションを成立させるという意味において、社会を維持し、発展させる基盤となると言える。それだけでなく、言葉の社会生活は人間と人間との関係によって成立する。このような人間関係は、コミュニケーションの手段として用いられる「言葉」</strong><strong>を通じて成立しているのである。</strong></p>
<p><strong>（２）言葉についての関心を喚起し、理解を深めるためには、言葉に関わる国語教育の問題を学校教育の課題だけに限定するのではなく、家庭教育や社会教育なども通じて社会全体の課題として捉えていかなければならない。</strong><strong>具体的には、社会全体で言葉への信頼を教えていくことが重要である。言葉への信頼とは、言葉を通じてコミュニケーションすることで、情報だけでなく感情を伝え、人間としての尊厳を獲得できるということである。</strong></p>
<p><strong>そのため、まず家庭や地域においてコミュニケーションを増やす努力が大切である。家庭内のコミュニケーションの確保については、若い親が子どもの言葉の発達に関心がない、あるいは関心があったとしても、忙しい日々の中でうまくできないという問題があるかもしれない。このような問題に対して、特に若い親を助けていく取組を考えていく必要がある。例えば、地域社会において高齢者と幼児が一緒に行う音読会のような催しを積極的に実施していくことが有効である。</strong></p>
<p><strong>また、地方公共団体などが支援して地域の人たちが「読み聞かせ」をするといった活動を強化していくことも大切であろう。さらに、学校教育においては特に人間関係形成の能力としての「話す」「聞く」「話し合う」の力を確実に育成することが求められる。ディベートやプレゼンテーション、会議などを授業に盛り込み、このような能力を育成することでコミュニケーションが活発化していけば、言葉への信頼の醸成にもつながるはずである。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc3">③教育のあり方</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-4096" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/education.png" alt="education" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/education.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/education-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/education-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【教育のあり方】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）今日の社会は、情報通信や交通手段などの飛躍的な技術革新を背景として、政治、経済、社会等あらゆる分野でヒト、モノ、カネ、情報が国境を越えて高速移動し、金融や物流の市場のみならず人口、環境、エネルギー、公衆衛生などの様々な課題への対応に至るまで、全地球的規模で捉えることが不可欠となっている。このようなグローバル化が昨今ますます加速していることを指して「グローバル時代」と言われることもある。</strong></p>
<p><strong>一方、我が国においては、少子・高齢化の進展に伴う社会全体の活力低下の危険性が指摘されており、このような状況におけるグローバル化の進展は、日本の国際的な存在感の低下を引き起こすものとも懸念される。このようなグローバル時代において教育に求められるのは、グローバル化に対応できる人材の育成である。</strong></p>
<p><strong>すなわち、グローバル化に対応するために育成を図るべき能力とは、グローバル時代をきりひらく能力である。具体的には、まずは英語力とコミュニケーション能力が挙げられる。これらの能力は、グローバル化する社会の動きの中で、他者とコミュニケーションをとりながらイノベーションを創り出すための前提となる能力である。</strong></p>
<p><strong>（２）初等中等教育段階において、国際的な語学力とコミュニケーション能力の育成のために、学校の国際化、英語力向上を目指す授業づくり、異学年交流という３つの取組を進めていくべきである。</strong></p>
<p><strong>まず、初等中等教育段階での学校の国際化が重要である。現在の初等中等教育では、日本人以外との関わりはほとんどなく、英語の授業も日本人同士で学び合うことが多い。そのため、外国人教師を増やすことはもちろん、外国の学校と連携してオンラインで授業をつなぎ、プレゼン対決や自己紹介などを取り入れていくことが有効である。また、英語以外への関心を高めるために、近隣諸国やヨーロッパ圏などの本を教室の書棚に増やしていき、日常的に外国文化に触れる機会を設けていくとよいだろう。</strong></p>
<p><strong>次に、英語力の向上である。日本人はアウトプットを苦手とする人が多く、英語での会話を恥ずかしがる傾向がある。声を出して英語でのアウトプットに慣れていく必要があるため、授業内で英語でのプレゼンや討論、日常的な会話を増やし、文法などができなくても声を出して伝えようとすることの大切さを伝えていきたい。</strong></p>
<p><strong>最後に、異学年交流に取り組みたい。日本では、学校行事を除いたほとんどの時間を同じ年齢のクラスメイトと過ごすことが多い。コミュニケーション能力の育成のためには、様々な年齢の人と関わることが緊張や刺激を生み、どのように伝えれば良いのか考えるきっかけになるはずである。毎週一度以上、異なる学年で討論やプレゼンをする機会を設けたり、一緒に英語の授業を受けたりする時間をつくることで、コミュニケーション能力の育成に取り組みたい。</strong></p>
<p><strong>以上の取組により、グローバル社会において誰とでも対等にコミュニケーションをとり、新たなアイデアを協働で生み出すことができる人材を育成できると考える。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc4">④科学技術</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-4040" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/Science-technology.png" alt="Science-technology" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/Science-technology.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/Science-technology-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/Science-technology-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【科学技術】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）東日本大震災が科学技術の各分野や科学技術政策に投げかけた課題としては、リスクに対する備えが不十分であったことが挙げられる。</strong><strong>リスクに対する備えは、科学技術の持つリスクや不確実性などについての評価を前提とするものである。</strong><strong>しかし、政府や専門家などの関係者はこのような情報を国民に対して提供するにあたって、メディアを使ったPRが少なく、十分に配慮し対応してこなかったと言える。</strong></p>
<p><strong>そのため、多くの国民が災害や事故の想定を正確に行って事前の対策を立てておくことをせず、予測を超える災害規模に対応しきれなかったと考える。すなわち、今回の大震災においても、三陸沖の巨大地震の発生を想定できず、諸対策の前提となる地震・津波による被害想定も実際と大きくかけ離れていたために、甚大な被害を生じさせてしまったとされている。</strong></p>
<p><strong>災害時や非常時に起こりうる状況を、いかに正確に予測し把握するかだけでなく、国民に広く伝え、国民一人ひとりが主体的に事前対策するような働きかけ方法を考えていく必要がある。</strong></p>
<p><strong>（２）今回の東日本大震災震災においては、これまでの科学技術政策の進め方ではリスクや現実の課題への対応が十分になされなかったことが明らかになり、科学者や専門家などに対する国民の信頼も低下している。</strong><strong>しかし一方で、科学技術に対する国民の期待は、震災後に低下したものの今もなお依然として強いことも事実である。今後、東日本大震災が科学技術の各分野や科学技術政策に投げかけた課題を解決し、社会の要請に応えた科学技術を振興していくためには、これまでの科学技術政策を見直しながら、科学技術と社会の信頼関係を再構築するような取組を進めていく必要がある。</strong></p>
<p><strong>そのためには、リスクコミュニケーションへの取組の強化が重要である。これは、リスクや不確実性に関する正確な情報を、行政や国民、科学技術者が共有するだけでなく､相互理解を深めて合意形成を図る過程を充実させていくということである。災害時には、高齢者や子どもなどの社会的弱者とされる立場や、インフラを守るべき行政の立場などがある一方で、それぞれが自分自身の命を守ることも最優先事項である。それぞれの立場から起こりうるリスクの内容や大きさについて事前に十分なコミュニケーションをとっておくことで、災害発生時の行動の指針を決めることができる。</strong></p>
<p><strong>科学技術は、将来への夢と希望を育み、災害をはじめとする様々な社会の危機や脆弱性を乗り越えるためのものである。さらには強くたくましい社会の持続的な繁栄に資するものでなければならない。このような観点から、今後リスクコミュニケーションへの取組の強化を進めていくことで、科学技術と社会の信頼関係を再構築していかなければならない。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc5">⑤生活保護</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-4038" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/public-assistance.png" alt="public-assistance" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/public-assistance.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/public-assistance-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/public-assistance-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【生活保護】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）たしかに、生活保護は最低限度の生活を保障するためにむしろ制度への過度な依存をまねき、個人の自立を妨げてしまう場合もある。しかし、生活保護制度の理念から、真に生活に困窮している人に対しては国家が支援を行わなければならない。そのため、生活保護制度の存在自体は必要であるという前提に立った上で、あくまで支給条件や運用方法、その他の社会保障制度との関連から、生活保護制度のあり方について再検討し、受給者の社会復帰や所得向上につながる仕組みを作っていく必要がある。</strong></p>
<p><strong>（２）生活保護受給者数が急増している要因として、不景気と高齢化の二点を挙げることができる。</strong></p>
<p><strong>図１を見てみると、被保護人員と被保護世帯数は第一次石油危機の頃から徐々に増加し、昭和６１年から始まる平成景気の時期には大幅に減少、そして平成景気が終わるころから再び増加し、近年急激に増加していることが分かる。このことから、生活保護受給者数は概ね景気動向に従って変動していると言える。</strong></p>
<p><strong>図２を見ると、平成２１年度における高齢者の被保護世帯数は、昭和５９年、平成７年の２倍を超える５６万人となっている。日本は世界でも類を見ないスピードで高齢化が進んでおり、それに伴う核家族化の進行や地域コミュニティの衰退によって、高齢者が公的扶助に頼らざるを得ない状況が発生していると考えられる。</strong></p>
<p><strong>このような二つの要因と生活保護制度の現状を踏まえると、生活保護制度を効果的かつ効率的なものとするための行政の施策として、以下のような取組が挙げられる。</strong></p>
<p><strong>第１に、生活保護制度を適正に運用するための仕組みを構築することが必要である。生活保護は、不正受給の発生や暴力団による貧困ビジネスの温床などの問題が見られる一方で、生活保護が受給できずに餓死するような人が発生する状況もある。そのため、真に生活に困窮している人のみが生活保護が受けられるように、生活保護受給要件のチェック回数や定期的な訪問の回数を増やすなどの対策が求められる。また、年金・低所得者世帯との逆転現象が発生するなど、生活保護の受給額についても疑問が呈されている。このような現象は労働者に対して不公平感をもたらし、労働意欲を減少させるだけでなく、新たに生活保護世帯を増やすことにもつながりかねない。このような観点から、一般に労働意欲を阻害しないと言われる負の所得税の導入や、金銭ではなく物資提供メインの生活保護のシステムを検討していく必要がある。</strong></p>
<p><strong>第２に、自立支援体制をさらに充実させていくことが重要である。国や地方公共団体の財政状態が厳しい昨今にあっては、早い段階での公的支援からの脱却を促す必要がある。生活保護の受給が長期になればなるほど現状の改善に対する意欲が減っていくため、受給開始半年間での雇用支援を積極的に促すことが求められる。そのために、行政側から受給者の家に出向き、ハローワークや就職説明会への動向や、一日のスケジュールを提出してもらうなどの取組を行っていく。今後、高齢化がさらに加速するとますます受給者は増えるため、放課後児童クラブの見守り要員や保育園送迎バスの添乗員などの子育て支援に関わる業務について、高齢者枠を増加させることも検討していきたい。</strong></p>
<p><strong>生活保護については住民それぞれの個別的な背景を行政が把握し、それぞれに適切な支援ができるように、福祉ケースワーカーの増員が急務であると考える。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc6">⑥若者の雇用</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-4035" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/employment.png" alt="employment" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/employment.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/employment-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/employment-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【若者の雇用】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）図１、２、３を見てみると、「新規学卒就職率」、「新規高校卒業者の求人倍率」、「主要先進国の若年層の失業率」のいずれについても2008年頃から悪化している。これはリーマンショックによる世界同時不況が起こった時期と符合する。世界経済の状況が若者の雇用状況に対して影響を与えていると、若者は先行きの見えない経済情勢から、安定を求めて過度に大企業を志向するようになる。しかし一方で、中小企業は人不足に陥っている現状にあり、雇用のミスマッチが生じていると考えられる。</strong></p>
<p><strong>また、図２からは、新規高校卒業者の求人数は1992年には180万人近くあったのに対して、2010年にはおおよそ６分の１の30万人程度になっている。そのため、若者の雇用状況に影響を与えていると考えられる要因としては大学進学率の上昇も挙げることができる。大学進学率は戦後上昇を続け、専門学校ができた1976年以降はいったん低下したものの、1992年を境に再び上昇し、2009年には50.2%となっている。以前はアドバンテージだった「大卒」という肩書きを誰でも持つようになり、大卒を応募条件にする企業の採用倍率が上がることにより、内定をもらえない若者が増えたと考えられる。</strong></p>
<p><strong>また、世界的にもフリーターやフリーランスという働き方が増え、転職や離職に対する抵抗が少なくなっていることも要因として挙げられる。ただ、不安定な働き方は病気や災害時に安定した生活基盤を保障できないため、非常時に一気に打撃を受ける場合も少なくない。</strong></p>
<p><strong>（２）（1）で挙げた問題のうち、私が特に深刻と考えるものは雇用のミスマッチである。若者が大企業ばかりに目を向けてしまっている一方で、中小企業は人不足に悩んでいるという現状がある。若者が中小企業を志望しない最も大きな要因は、中小企業の福利厚生の未整備がある。中小企業は大企業に比べて経営基盤が大きくないため、産休や育休制度に対応する人材が確保できない場合や、勤務時間が多くなりやすい状況がある。現代の若者はプライベートの時間確保を大事にする傾向にあるため、福利厚生が充実した大企業を志向しやすくなっていると考える。加えて</strong><strong>、そもそも若者が中小企業を認知していないことも考えられる。しかし、知名度は低くとも魅力的な中小企業は多くあり、その中には独自の技術や流通経路を持ち、ニッチな分野において高いシェアを誇る製品を作っている企業も存在する。</strong></p>
<p><strong>このような状況を改善するために、若者に対して中小企業の魅力を発信し、両者をつなぐ場を創出することが重要である。行政は、中小企業限定の就職セミナーを開催したり、中小企業ならではの魅力である「人とのつながりの濃さ」を発信したりする必要がある。人材不足の企業への就業体験や就職説明会の開催を定期的に行うことで、就活生へのアピール場所を増やすことができる。同時に、中小企業に対しても福利厚生の充実を推進するよう、国内外の様々な企業のデータを示しつつ意識改革を訴えていくことが重要である。そして、</strong><strong>これらの取組を行う際には、新卒の学生への支援に過度に傾倒することのないよう留意し、既卒の求職者への取組も併せて行っていくべきである。</strong></p>
<p><strong>以上のような施策によって中小企業にも人材が集まれば、非正規雇用やニートが減少し、若者の貧困が少しずつ改善されるだけでなく、地方経済も活性化するだろう。我が国における重要な問題に対しても多くの副次的効果をもたらすものであるため、優先度の高い政策課題である。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc7">⑦自殺対策</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-4017" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/suicide-prevention.jpg" alt="suicide-prevention" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/suicide-prevention.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/suicide-prevention-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/suicide-prevention-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【自殺対策】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）「自ら命を絶つことも個人の自由である」という考え方は、一見すると個人の自由を尊重しているように見える。しかしこのような考え方は、自殺の実態が見えていない安易な意見であると言える。</strong><strong>自殺は衝動や視野狭窄によって正常な判断を下すことができない状態でなされる場合が圧倒的に多く、適切に対処すれば回避されうるものである。「自ら命を絶つことも個人の自由である」という考え方は、自殺に陥りかねない人を救う努力を放棄する危険な考え方であると私は考える。</strong></p>
<p><strong>（２）我が国における自殺数は年間２</strong><strong>万人を上回っており、先進国の中で最悪の水準である。自殺は、日本人にとって鬱を始めとする精神病と合わせて大きな社会問題となっている。例えば、資料からは平成10年以降、14年連続で自殺者数が３万人を超えているという状況が続いていることが分かる。平成10年は、山一證券を始めとする大手金融機関が相次いで倒産した年で、相当数の失業者が発生したと推察できる。</strong></p>
<p><strong>職を失うことは、経済的な負担もさることながら社会における孤立や喪失感をも引き起こす。平成10年の自殺急増の背景には、このような心理的要因も作用していると考えられる。このように「我が国において自殺者数が２万人を超える高い水準で推移している社会的背景」としては、バブルの崩壊から長く続く不況とそれに伴う閉塞感による心理的ストレスの増加を挙げることができる。</strong></p>
<p><strong>（３）自殺の主な動機としては、健康状況や経済状況の悪化、勤務問題などが挙げられる。そのため、自殺を防止するための行政の施策については、次の３つの観点から取り組んでいく必要がある。</strong></p>
<p><strong>まず健康状態については、その中で最も大きな割合を占める精神病の対策を行っていくべきである。現代日本人にとって、うつ病を始めとする精神疾患は今や国民病とも言える状態となっており、自ら命を絶ってしまう人の多くはうつ病などにかかっている場合が多い。そのため、精神治療の発展への支援に加え、学校や地域におけるカウンセリングも積極的に推進していかなければならない。</strong></p>
<p><strong>次に、経済状況を動機とする自殺については特に失業対策が必要である。そのため、雇用対策や失業手当を始めとする労働者への支援が重要である。一方で日本では、終身雇用や新卒採用が基本となっており、既卒の求職者への門扉は極めて狭い。</strong><strong>加えて、ドイツやスウェーデンのような当面の生活が保障される程の失業手当も支給されないことから、一度失業した場合の生活の再建が難しい。行政は、単に失業保険を増額するだけでなく、失業者と企業をつなぐ役割を担っていくことも必要である。</strong></p>
<p><strong>日本は、サービス残業の横行や休暇取得の難しさなどの点から、他の先進国と比べて労働条件の改善の必要性を指摘されている。残業や休日出勤などによって私生活が削られていくと、精神的に余裕がなくなり精神疾患にかかりやすいだけでなく、悪辣な労働条件の下では少子化からの脱却もできない。行政は、悪質な企業に積極的に罰金を科したり、アメリカで導入されているような内部告発制度を導入するなど、あらためて働き方を見直す必要がある。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc8">⑧ワークライフバランスの実現</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-2972" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/work-life-balance.jpg" alt="work-life-balance" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/work-life-balance.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/work-life-balance-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/work-life-balance-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【ワークライフバランスの実現】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）我が国では、他の先進国と比較して労働時間が長く休暇の取得も難しいことに加え、サービス残業という悪弊が根強く残っているという状況にある。戦後、復興と経済的豊かさの達成のために、国家としてもこのような働き方を強力に推し進めてきた面もある。</strong></p>
<p><strong>しかし、時間の経過とともに経済的豊かさが達成され、脱物質主義的な価値観が台頭し始めたことで、長い労働時間も見直されるようになった。いまや働くことに人生の大半を費やす時代は終わったと言われることもある。</strong></p>
<p><strong>このような背景から、近年、「ワークライフバランス」という言葉が注目されている。ワークライフバランスを推進することによって、労働者が趣味や家族との時間などのプライベートを充実させることができ、精神的豊かさを得ることができる。また、労働時間の短縮から夫婦の時間が生まれ、夫婦揃って子育てに取り組むことができれば、少子化対策としての効果も期待できるであろう。現代日本にとって、ワークライフバランスの達成は最重要課題の一つと言える。</strong></p>
<p><strong>（２）ワークライフバランスを実現させるために、国家や企業、働く者のそれぞれの立場から取組が重要である。</strong></p>
<p><strong>まず国家が行うべき取組としては、ワークライフバランスの普及・促進を企業に対して推進することである。現在、国のPR活動の効果もあり、ワークライフバランスという概念自体は広く普及している。しかし、企業にとって労働時間の短縮が競争力の低下につながる場合、ワークライフバランスの推進には消極的にならざるを得ない。</strong><strong>しかし、労働者不足の日本において時短勤務やテレワークなどの先進的な働き方に積極的な企業は、他の企業よりも労働者の求心力があり、結果的には優秀な人材を獲得し生産能力を上げることができる。海外の例やデータを示しつつ企業にとってのメリットを発信し、ワークライフバランスの推進を企業に促していく必要がある。</strong></p>
<p><strong>次に、企業が行うべき取組としては、従業員が私生活を充実させることのできる働き方を提案・推進するとともに、従業員の労働生産性を向上させる施策を導入していくことが挙げられる。例えば、育休期間の延長や時差出勤の推奨、テレワーク機材の整備などにより、従業員がそれぞれの生活形態に合わせて働き方を選択できるようにすることができる。</strong><strong>また、従業員それぞれの労働時間をグラフにして見える化することにより、効率の良い業務遂行を意識させることができる。ただし、単純に「働きすぎないようにしよう」と呼びかけるだけでは、業務の質が下がったり、自宅で持ち帰って作業する状態を作り出したりしてしまうため、業務レベルや内容を上司がチェックし、柔軟に業務を振り分け、労働時間だけにとらわれないことも必要である。</strong></p>
<p><strong>最後に、ワークライフバランスを実現させるためには従業員自身が取り組んでいくべきこともある。従業員は、せっかく労働時間が短くなってもプライベートの時間を充実させなければ、ワークライフバランスが整っているとは言えない。家族と旅行に出かけたり、新たな趣味を持ったりするなど、仕事以外の時間の楽しみ方を積極的に模索していくべきである。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc9">⑨金融教育</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-4014" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/financial-education.jpg" alt="financial-education" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/financial-education.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/financial-education-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/financial-education-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【金融教育】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）現代の日本社会では、お金がサ―ビスや物の対価として大きな価値を持っており、生活をする上で欠かせないものである。私自身がお金に対して強い執着があるわけではなくても、家庭を守り、生活を充実させるためには、最低限のお金は必要である。</strong></p>
<p><strong>お金とのかかわり方については、日本では、お金の話を大っぴらにすることはタブー視されている面がある。しかし、お金がこれほどまでに生活に密着しているだけでなく、お金の用途や手に入れ方、詐欺犯罪などが複雑化している現代において、お金に関する話題の過度なタブー視は避け、お互いに必要な情報を共有するべきであると考える。</strong></p>
<p><strong>（２）我が国においては、伝統的にお金に対する話題がタブー視されており、金融教育についても立ち遅れている現状がある。しかし近年では、投資詐欺や過払い請求などお金に対するトラブルが発生している一方で、先物取引や金融商品が発達するなど、お金を取り巻く環境は急激に変化している。このような状況を鑑みて、我が国でも金融教育が必要であるとの意見もある。</strong></p>
<p><strong>金融教育を行うことのメリットとして、第一に、国民一人ひとりがお金の重要性を理解し、詐欺や投資トラブルに遭いづらくなるという点が挙げられる。お金に関するトラブルに遭う人は金融への知識や情報をあまり持っていないことが多い。金融教育を実施することに加え、よく分からないものには手を出さないという当たり前の教育を行っていくことで、投資を募るような詐欺やねずみ講、リスクの極めて高い金融商品などによるトラブルを防ぐことができると考える。</strong></p>
<p><strong>第二に、家庭の安定という点が挙げられる。子どもの頃から正しい金融教育を行っていくことで、親からの金銭的支援に感謝の気持ちを持つとともに貯蓄や家計管理、年金や保険制度の重要性を理解することができ、現在と将来の家庭を安定させる力にもつながると考える。</strong></p>
<p><strong>一方で、金融教育を行うことのデメリットとして、第一に、教育現場への負担の増加が挙げられる。金融教育という日本においてはまだあまり馴染みの無い試みを行うことは、現行のカリキュラムの圧迫につながるものである。さらに、現場の教員はサービス残業を余儀なくされているような現状において、教員に対する負担が一層増加することにもつながりかねない。そのため金融教育の導入に際しては、現場の負担軽減のためにも文部科学省が主導してカリキュラムの改正や教材の提供、外部講師の斡旋などを行っていくべきであろう。</strong></p>
<p><strong>第二に、金融教育で学んだ詐欺の手法などを子どもが真似てしまう危険性もある。振り込め詐欺やオレオレ詐欺などは規範意識に乏しい中高生でも比較的真似しやすいと言える。そのため、金融教育の実施にあたっては、正しい倫理観や法的知識を教育することも必要になる。</strong></p>
<p><strong>上記のように考えると、金融教育に際して発生するデメリットは様々な試みにより軽減、防止できるものである。むしろ、金融教育によるメリットは大きく、国民一人ひとりが充実した生活を送っていくという観点から金融教育は導入すべきであると考える。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc10">⑩未婚化・晩婚化の進行</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3900" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/late-marriage.jpg" alt="late-marriage" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/late-marriage.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/late-marriage-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/late-marriage-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【未婚化・晩婚化の進行】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）我が国において、合計特殊出生率の人口置換水準は概ね2.08とされるのに対し、2005年の合計特殊出生率は1.25と過去最低の水準を記録している。現在も、他の先進諸国と比べても低い水準となっている。このように、我が国において出生率が低下し続けている社会的背景として、価値観の変化・多様化と子どもを産み育てる基盤の不整備があると考えられる。</strong></p>
<p><strong>今日においては、時代の流れとともに価値観が変化・多様化したことで、女性の高学歴化とともに社会進出も一般化した。「結婚して子育てをする女性」という女性像が絶対的な生き方ではなくなり、結婚に関する選択が社会通念よりも個人に任されるようになっているのである。</strong></p>
<p><strong>子どもを産み育てる基盤としては経済的基盤と社会的基盤がある。日本は、90年代のバブル崩壊から長期にわたって景気停滞に陥っており、社会全体に閉塞感が漂っている。とりわけ若者世代の失業率が高く、フリーターやニート、非正規雇用の割合も高いという点において、子どもを産み育てる経済的基盤が確立されていないと言える。また、託児施設の不足による待機児童の増加や育児休暇の取得のしづらさなどから、働くことと子育ての両立が難しいという現状がある。このような点から、子どもを産み育てる社会的基盤が十分に整備されていないと言える。</strong></p>
<p><strong>（２）現在の出生率低下を抑制するためには、まずは子どもを産み育てる基盤の不整備を改善していかなければならない。我が国において、フリーターの数は、この数年はおおむね横ばいで推移しており、2013年には182万人となっていることからも、経済状況が極めて厳しい若者が多い。子どもを産み育てるためには経済的安定が不可欠である。</strong></p>
<p><strong>そのため、若者の就労支援を行っていくことで、子育て世代の経済的基盤を整備していかなければならない。行政として若者の就職を支援するために、正社員枠の拡大を企業に推進し、採用情報をSNSによって若者に情報提供を行う。また、資格取得のための教材貸出を積極的に行い、職業スキルの育成を行っていく必要がある。</strong></p>
<p><strong>また、待機児童の減少や働き方の改善に取り組む必要がある。核家族化が進み子どもの見守り手が減っている現在、働く親が気軽に託児を頼める施設が十分あれば子どもを育てることへのハードルが低くなる。託児施設の増設や保育士の増員はもちろんのこと、託児施設のスペースの確保が困難な地域においては規制緩和を行っていくことも含めて、待機児童の問題に取り組むことは不可欠である。保育士の低賃金が問題視されているため、行政としても子育て手当として保育士に対する待遇を見直し、イメージアップを図ることも有効である。</strong></p>
<p><strong>さらに、日本は他の先進諸国と比較して労働時間が長く、休暇も取りづらいと指摘される。過度の労働は夫婦の時間を忙殺し、余裕を持って子どもを産み育てることも難しくなってしまう。さらに、育児休暇の取得が難しいことから育児後の女性の社会復帰も難しい。</strong><strong>そのため行政として、育児を行う保護者の時短勤務や育児休暇取得への奨励を推進していかなければならない。また、育児休暇明けの社員に対して、休暇前と同じ待遇をする規則を導入することも必要である。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc11">⑪フリーターの増加</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3899" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/part-time-worker.jpg" alt="part-time-worker" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/part-time-worker.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/part-time-worker-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/part-time-worker-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【フリーターの増加】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）近年我が国では、15～34歳の学生、主婦を除く若年者のうち、正社員としての職を得ずパートやアルバイトとして働く「フリーター」が増加している。2020年代以降もその数はさらに増加していくことが予想される。フリーターが増加している要因として、景気低迷による企業の採用抑制と若者の意識の変化の二点が挙げられる。</strong></p>
<p><strong>まず景気低迷による企業の採用抑制とは、先行きの見えない経済情勢から企業が新規採用を抑制するとともに、賃金抑制を図り、非正規雇用の割合を増やしているという状況がある。その結果として、若者世代のフリーターが増加したと考えられる。</strong></p>
<p><strong>次に、若者の意識の変化とは、バブル崩壊以前は、正社員として働けば一生安泰であるというある種の神話が存在していたが、バブルが崩壊し、大企業の倒産に加え正社員が大量解雇されるのを目の当たりにして、若者たちの意識が変化したと考えられる。すなわち、正社員になって働くことが唯一の安心ではないと考え、フリーターとして自由に働くことに価値を見出し始めたのである。</strong></p>
<p><strong>（２）フリーターの増加は、少子化の進行や経済格差の二分化、それらに伴う社会不安の増大などをもたらす危険性がある。フリーターを続ければ続けるほど正社員になりづらく、低賃金での労働から抜け出せなくなるという問題点も指摘される。このようなフリーターの増加とそれに伴う社会問題に対応するために行政が採るべき施策として、就労支援とキャリア教育の実践という二点を挙げることができる。</strong></p>
<p><strong>まず、フリーターの中には、実際はやむを得ずフリーターに甘んじている人が多い。しかし、生産人口の減少により中小企業は慢性的な人材不足である。そのため行政は、正社員として働くことを希望する人と中小企業をつなぐ役割を果たしていくべきである。例えば、ジョブカフェなどによって積極的に情報提供を行ったり、資格取得のための学校を紹介したりする活動が必要である。フリーターを適切に正社員として雇用することが可能となれば、中小企業の慢性的な人材不足の解消にもつながり、社会全体にとって大きなメリットとなるだろう。</strong></p>
<p><strong>次に、キャリア教育について説明する。子どもたちには、将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現することが求められている。このような視点に立って、企業と連携した就業体験の数を増やす取組や、様々な職種の社会人を講師として招き、働く様子を聞くなどの取組が有効的である。さらには、「大学進学と高卒就職のそれぞれのメリット」、「正社員と非正規雇用の違い」などの教科書にない内容について考える時間を、教科と連携して作ることを促していきたい。一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促すような教育が必要である。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc12">⑫防犯カメラ</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3894" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/surveillance-camera.jpg" alt="surveillance-camera" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/surveillance-camera.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/surveillance-camera-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/surveillance-camera-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【防犯カメラ】模範解答例</strong></p>
<p><strong>近年、防犯カメラ設置の動きは全国的に広まっており、ひったくりや置き引きなどの犯罪抑止について一定の効果を上げている。国としては、設置に際して商店街に補助金を交付するなど、防犯カメラの設置を推進していくべきであるとの立場をと</strong><strong>っている。</strong><strong>一方で、防犯カメラの設置に関しては、プライバシーや肖像権の観点から問題があるとする批判もあり、慎重な運用が求められている。</strong></p>
<p><strong>このような批判を考慮しても、私は防犯カメラの設置に賛成である。</strong><strong>防犯カメラを設置するメリットとしては、「犯罪の抑止」と「証拠としての利用」という２点が挙げられる。日本は、諸外国と比較して犯罪率が低いとは言われているものの、毎年一定の件数の犯罪が発生しており、その中には未解決のものも多くある。防犯カメラは、人員設置と比較してコスト面で優れている上に、客観的に映像を記録することができ、犯罪の抑止と解決だけではなく冤罪の防止にも大きく寄与するであろう。</strong><strong>また、ひき逃げや事故の瞬間を子細に捉えることもできるため、交通事故の検証にも有用である。このように考えると、防犯カメラの設置は国民にとって極めて大きいメリットがあると考えられる。</strong></p>
<p><strong>他方で、問題点としてプライバシーや肖像権の問題が挙げられる。国家が個人情報を広く収集し、国民を統制しようという思想はともすれば危険であり、それに対する拒否感や恐怖感を持つ人がいることは当然である。監視されること自体に息苦しさを覚えてしまう人もいるであろう。</strong></p>
<p><strong>しかしながら、このような問題点については防犯カメラを設置する場所を公共の場所に限定し、一定時間が経過すると自動的に映像データが削除されるなどの配慮によって対応することが可能である。さらに、事件解決目的以外での防犯カメラ映像の閲覧制限や、閲覧権者の明確化を行うとともに、国民に対して防犯カメラ映像の取り扱い方を開示していくことで信頼を得ることができるだろう。</strong><strong>現在、すでにお店や道路などの生活の至るところで防犯カメラは設置されているが、ほとんどの人はその存在を意識せずに生活している。そのため、監視されていることへの拒否感よりも、犯罪の抑制というメリットの方が大きいのではないかと考える。</strong></p>
<p><strong>全国世論調査によれば、約9割の国民が防犯カメラの設置を容認しているという。しかし、防犯カメラの設置に対する反対意見にも耳を傾け、全ての国民へ理解を求めていくことは不可欠である。強行的に防犯カメラを設置するのではなく、有識者も交えて人権やプライバシーなどに充分配慮した方法を模索しながら、国民が納得して設置を許容できるように対応していく必要がある。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc13">⑬働く目的</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3893" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/work.jpg" alt="work" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/work.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/work-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/work-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【働く目的】模範解答例</strong></p>
<p><strong>アンケート調査の結果から読み取ることのできる傾向として、第１に、働く目的が「社会の一員としての務めを果たすため」という回答の割合は、全ての世代において男性が女性より高いことが挙げられる。このことは、我が国においては、未だに男性が社会で働き、女性が家庭を守るという価値観が存在していることを示していると言える。</strong></p>
<p><strong>第２に、「お金を得るため」と回答した割合は、男女ともに30～39歳をピークにして年齢が上がるにつれ減少しているということが挙げられる。これは、子育て世代である30～39歳では多額の金銭的な出費を必要とするのに対して、40歳以上になると徐々に賃金も上昇し、子どもも自立するため金銭的余裕が出てくるということを示していると言える。</strong></p>
<p><strong>第３に、「自分の才能や能力を発揮するため」と回答した割合は、男女ともに年齢が上がるにつれ減少傾向にあるということが挙げられる。これは、年を重ねるにつれ、自分の才能や能力を発揮する目的よりも生活の安定を目指すようになり、挑戦的な行動は控えるようになることを示していると言える。</strong></p>
<p><strong>第４に、「生きがいを見つけるため」と回答した割合は、殆どの世代について女性が男性より多いことが挙げられる。これは、女性の社会進出が進む中で、女性が生きがいややりがいを求める場所を家庭から社会に変化させているということを示していると言える。</strong></p>
<p><strong>最後に、「生きがいを見つけるため」と回答した人の割合は30～39歳が最も低く、その後年齢が上がるほど高くなっていくという傾向を読み取ることができる。これは、年齢が上がるにつれて、「働く目的」として「生きがい」が重要になっているということを示していると言える。</strong></p>
<p><strong>以上の傾向のうち、「生きがいを見つけるため」という回答について、年齢による割合の差異に注目し、その要因を検討する。</strong></p>
<p><strong>要因の一つ目として考えられるのは、30～39歳の世代はいわゆる子育て世代であり、仕事よりも子育てに生きがいややりがいを感じているということが考えられる。平成１６年の平均出産年齢は28.9歳であり、子どもが小さく手のかかる時期がこの30～39歳に符合する。女性のみならず男性にとっても子育ては大きな生きがいとなるもので、この時期の仕事は、子育て費用のためになされるとも言えるだろう。家やマンションの購入や、ファミリカーの購入などの大きな出費も必要になる時期なので、この世代の働く目的が「お金を得るため」に傾倒していることも費用の捻出のためと考えることができる。</strong></p>
<p><strong>要因の二つ目として、経済的に安定した高齢者は、生きがいや自己啓発の一環として働きたいと思っていることが推察される。仕事を退職して社会とのつながりが減ると、孤立しているような感覚に陥りやすい。そのため、お金のためではなく、社会とのつながりや生きがいを求めて働きたいと考える割合が高齢になるほど上昇すると考えられる。仕事として長期間にわたって積み重ねた地位と職業スキルが「生きがいを見つけるため」に役立つのであれば、高齢者も社会の一員としての充実感を持つことにつながるであろう。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc14">⑭あってはならない決定</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3758" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/false.jpg" alt="false" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/false.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/false-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/false-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【あってはならない決定】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）問題文において挙げられている「あってはならない決定」については、個人的な横領のような「個人的な行為」とは異なり、「決定権を有する者を含めた組織的な行為」であることであることに注目しなければならない。つまり、組織が持つ自浄作用が働いていないばかりか、組織を挙げて「あってはならない決定」を行っていると言える。民間企業も行政組織も、国民やお客様からの評価や信頼を最も重要視しているはずである。それにもかかわらず「あってはならない決定」が行われてしまう原因としては、組織独自のルールや常識による判断能力の麻痺と責任追及の回避という２つの組織体質を挙げることができる。</strong></p>
<p><strong>企業や行政組織は外部に対して閉鎖的である場合が多く、効率性や経済性の観点から組織内部で独自に確立されたルールや常識が広く適用されていることが多い。このようなルールや常識は、法律や規則に反していない限りは市場原理の一部として問題とされるものではない。</strong><strong>しかし、実際には、それらのルールが組織の構成員に対して法律や規則に勝る拘束力を持ちうることも多くある。このような組織独自のルールや常識によって組織の判断能力が麻痺してしまう場合に「あってはならない決定」がなされると言うことができる。</strong></p>
<p><strong>また、初めは個人単位の不正に過ぎなかったものが組織全体の「あってはならない決定」に発展する可能性がある。食品会社の賞味期限改ざんのように、個人もしくは組織のごく一部の不正についても、社会的に明るみに出れば組織単位で法的・社会的責任を取らなければならない場合が通常である。そのため、責任追及を怖れた上司や決定権者が、企業や自身の利益のために不正を隠ぺい・加担するのである。このような場合にも「あってはならない決定」が行われてしまうと言える。</strong></p>
<p><strong>（２）「あってはならない決定」の結果として、国民の税金が不正に使用されたり健康被害が発生したりすることは、国民の利益を害することにつながる。組織において「あってはならない決定」を防止するためにも「組織の設計やシステム」に以下のような仕組みを設ける必要がある。</strong></p>
<p><strong>第１に、成員へのコンプライアンス教育の徹底が挙げられる。産地偽装問題などの「あってはならない決定」は、ひとえに成員の倫理観やコンプライアンスの欠如がその原因となるので、各々が正しい規範意識を持ち、コンプライアンスに取り組んでいれば防ぐことができるはずである。</strong></p>
<p><strong>第２に、内部告発の推奨が挙げられる。我が国では内部告発者の保護に関する法的整備が不十分であり、内部告発者への嫌がらせや閑職に追いやられるという事例が後を絶たない。そのため、組織の成員が不正を発見しても内部告発を行いづらく、組織内部のチェック機能が働いていない状況がある。これを改善するために、内部告発制度の先進国であるアメリカを参考に、内部告発者の地位を保全することや、内部告発によって脱税などが発覚した場合には告発者に報奨金を与えるなど、各種制度を整えていく必要がある。</strong></p>
<p><strong>第３に、内部に調査委員会の発足を義務付けることが挙げられる。様々な役職や立場のメンバーを集め、不定期に経営状態や業務内容などをチェックする体制をつくることで、不正を起こしにくい環境をつくることができる。また、調査委員会のメンバーの変更も短くすることで、常に新しい視点で内部を調査することができるだろう。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc15">⑮社会と行政のかかわり方</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3878" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/deregulation.jpg" alt="deregulation" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/deregulation.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/deregulation-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/deregulation-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【社会と行政のかかわり方】模範解答例</strong></p>
<p><strong>我が国においては、従来より縦割り行政による官僚主義が経済の成長を妨げているという批判があり、規制緩和や公営企業の民営化が求められてきた。戦後は規制の一環として護送船団方式を採用しながらも、1996年から始まった金融ビックバンに見られるように、現在は規制緩和の流れに大きく傾倒し始めている。特に近年では、時代の変遷とともに経済のグローバル化が進行していることから、国際競争力という観点からもますます規制緩和が重要となっている。このような状況を踏まえた上で、行政が社会に対してどのような形の規制を行っていくかを含めて、これからの社会と行政のかかわり方について考えていかなければならない。</strong></p>
<p><strong>コンビニでの薬剤販売規制などに代表されるように、我が国における規制は、行政が上から国民を保護するという「パターナリズム」の観点からなされているものも多くある。パターナリズムは、対象が未熟で判断能力に欠けていることを前提とするものである。しかし、これからはより国民の判断を信頼して、自己責任の下に各々の選択に任せることで規制緩和を進めていくことも必要である。その際には、国民に対して、企業やサービスの選択の根拠となるデータについて積極的な情報公開を行っていかなければならない。情報公開によって適切な判断材料を国民に提供することは、自己責任の原則の前提となるものである。規制緩和を行うことによって、安全管理の杜撰な企業が出てくるという批判もみられる。</strong></p>
<p><strong>しかし、規制緩和にあたって情報公開を行っていけば、消費者に対して選択の機会と判断材料を保障するだけではなく、企業の規律強化の効果をももたらすことにもつながるはずである。例えば、タクシーやトラック業界の規制緩和について、価格やサービスなどの面で消費者が利益を享受している。その一方で、運転手の質の低下や労働時間の増加によって事故が増加しているというデータもある。このような事故率やサービス内容などの消費者にとって重要な情報について、行政が積極的に公開していけば企業の規律強化にもつながると考える。また、規制緩和によって企業の倒産やリストラが進むことも考えられる。派遣事業の規制撤廃についても、派遣切りと呼ばれるリストラが存在するために、総じて労働者の地位が不安定になりやすい。このような観点から、規制緩和は弱者を生みやすいと言える。</strong></p>
<p><strong>そこで、行政としては規制緩和によって一時的に生活に困窮してしまった人に対する支援を行っていかなければならない。そのためにも、規制緩和を進めていくにあたっては、セーフティネットたる敗者復活制度の導入について検討していかなければならない。失業者に対する金銭的扶助のみならず、社会において必要なスキルの習得を支援するなどの施策を講じていくことが必要である。</strong></p>
<p><strong>グローバル化が進展し、ますます競争が激化するこれからの社会において、我が国の民間企業が生き残っていくために、行政は可能な限り事前規制を撤廃していかなければならない。事前規制の撤廃と事後監視を原則としながら、いかに国民の利益を守っていくかを考えていきたい。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc16">⑯パラサイト・シングル</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3862" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/parasite-single.jpg" alt="parasite-single" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/parasite-single.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/parasite-single-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/parasite-single-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【パラサイト・シングル】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）パラサイト・シングルの増加の要因について社会的観点から考えてみると、まず親子関係の変化に注目することができる。平成以前の親子関係は、現在よりも親子の距離感や子どもの自立が求められる傾向にあり、子が学校を卒業して働き始める際には実家を出て独立することが一般的だった。</strong></p>
<p><strong>しかし、現在「友達親子」という言葉が生まれたように、親子の距離感が近くなり、友達のような関係を築く傾向にある。その結果として、親子間の依存性が高まり、子が就職してからも親と同居し続けることに抵抗が少なくなっていると考えられる。そもそも親も、子どものことを心配して一緒に暮らしたいと考えるようになっている。これは「モンスターペアレント」に代表されるように、学校の指導に介入しようとする保護者が増えている時代背景とも一致する動きである。</strong></p>
<p><strong>社会的観点からもう一つ要因を挙げると、結婚率の低下である。価値観の多様化、女性の社会進出、若年者層の貧困化を背景に、男女ともに初婚年齢は高まっている。結婚して家庭を持つことを親からの独立のきっかけにしていたかつての日本から変わり、独身で余裕のある生活を選ぶ人、あるいは選ばざるを得ない人々が増えていると考える。</strong></p>
<p><strong>また、経済的観点から考えてみると、若年者層の貧困化に注目することができる。近年日本では、25〜34歳の男性就業者の非正規雇用の割合が増加しており、それに伴って若年者層の貧困化が深刻になってきている。不景気のため給与の上昇も見込めず、転職へのハードルも下がっている若年者層は、かつてのバブル期のような余裕のある経済状況にない。一人で暮らすには時間的にも経済的にも負担が大きいため、親との同居を選択せざるを得ない状況にあると考えることができる。</strong></p>
<p><strong>（２）パラサイト・シングルの増加が社会にもたらしている影響として、まずは少子化を挙げることができる。現在の日本の合計特殊出生率は1.3程度となっており、他の先進諸国と比べても低い水準となっている。パラサイト・シングルの増加によって、晩婚化や未婚化が進んでいけば、当然、少子化も進行してしまうことになるであろう。また、</strong><strong>経済にもたらしている影響としては、景気の悪化である。晩婚化で親との同居期間が長くなり世帯数増加の鈍化が起きれば、住宅のような耐久消費財の消費が増えることはない。そうすると、不景気が長期化して、日本経済全体は徐々に衰退に向かってしまうことになるであろう。</strong></p>
<p><strong>このような状況において、行政は若年者の雇用状況を改善しながら、とりわけ女性が働きやすい環境を整備していかなければならない。そのためには、まず男女雇用機会均等法における女性に対する差別禁止規定の徹底を図っていく必要があり。すなわち、採用・配置・昇進・教育訓練などにおける女性に対する差別の禁止である。</strong></p>
<p>また<strong>、男性も女性も労働者として職業生活と家庭生活・地域生活の両立を図ることができるような施策を推進していかなければならない。例えば、多様なライフスタイルに対応した子育て支援対策の充実や、育児・介護などを行う労働者雇用の継続を図るための環境整備などは極めて重要である。</strong></p>
<p><strong>さらに、パラサイト・シングルの増加はひきこもりの増加と比例する。親からいつまでも自立できず依存している状態は、労働人口の不足や経済の不活性化、そして将来的には社会福祉費の増加につながっていくはずである。この改善に向けて、行政はひきこもり支援に力を入れていくべきである。例えば、カウンセリングや就職支援などが挙げられるが、中には障害を持っているために生きづらさを感じている人もいるため、適切な福祉施設の斡旋も行っていく必要がある。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc17">⑰高度情報通信社会と情報リテラシー</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3861" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/information-literacy.jpg" alt="information-literacy" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/information-literacy.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/information-literacy-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/information-literacy-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【高度情報通信社会と情報リテラシー】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）我が国の高度情報化は、産業分野だけではなく社会全般にわたり急速な進展を見せている。このような高度情報通信社会を生きるためには「情報リテラシー」を身に付ける必要がある。情報リテラシーとは、情報を使いこなす能力を言う。すなわち、情報通信機器やネットワークなどを通じて多様で大量の情報が伝達される中で、正確な情報や必要な情報を主体的に選択・把握できる情報判断能力や、情報に対する批判的理解力のことである。</strong></p>
<p><strong>情報リテラシーを身に付けていれば、自らの必要とする情報に辿りつくことが容易となるので、高度情報通信社会を主体的に生きていくことが可能となる。一方で、情報リテラシーを身に付けていないと、情報通信機器やネットワークなどを通じて自らの必要とする情報を得ることが困難となる。このような情報能力の格差は、就業の機会や収入などにおける経済格差をも引き起こすものとなるであろう。</strong></p>
<p><strong>高度情報通信社会においては、誰もが情報の送り手と受け手の両方の役割を持つようになる。そのため、高度情報通信社会で適正な活動を行うための心構えとして、情報モラルを身に付ける必要がある。情報モラルとは、情報機器や通信ネットワークなどを通じて情報を扱う上で求められる道徳のことである。具体的には、発信する情報に責任を持つ、他者の権利や尊厳を尊重する、自らや周囲の人間の個人情報やプライバシーをみだりに公開したり教えたりしない、ネットでしかつながりのない相手を簡単に信用しないといった内容を含むものとなる。</strong></p>
<p><strong>情報モラルを身に付けていれば、自らや周囲の人間を危険に晒すなどの無用なトラブルに巻き込まれることを防ぐことができるだろう。一方で、情報モラルを身に付けていないと、他者の権利を侵害したり、他者に迷惑をかけたり、他者を不快にさせたりすることで、無用なトラブルさえも引き起こすことになってしまう。</strong></p>
<p><strong>（２）このような高度情報化社会の一員として、行政機関は、国民からの信頼を高めながら行政への住民参加を促すように努めていかなければならない。</strong></p>
<p><strong>そのためにも、まず情報の送り手として、行政に関する国民の理解を得ることができるように情報提供を進めていく必要がある。特に国民が自ら知りたいと考える情報を選択できるように、インターネットなどの媒体を活用した情報公開制度の整備充実は重要である。また、情報発信の際には、プライバシーの侵害を引き起こさないように最大限の注意を払わなければならない。個人情報の適正な取り扱いをするために個人情報保護制度の周知徹底を図ることは不可欠である。</strong></p>
<p><strong>一方で、パブリックコメント制度などを通じて、個人や事業者、NGOが自らの意見を直接行政に発信することが可能となっている。行政機関は情報の受け手として、このような国民の意見や要望を広く聞く場を設け、施策に反映させるように努めなければならない。さらに、国民との信頼関係を醸成していくには、国民の意見を受けてどのように行政が対応したのかという経過や結果について、広報やインターネットを通じて国民に伝えていくことも重要である。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc18">⑱精神的な心配や不安</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3847" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/mental-health.jpg" alt="mental-health" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/mental-health.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/mental-health-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/mental-health-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【精神的な心配や不安】模範解答例</strong></p>
<p><strong>（１）現在、我が国の平均寿命は世界最長を誇るまでになっている。しかし老年期は、肉体的な変化とともに環境変化も多い時期になる。定年退職によってこれまでの日々の生活が一変したり、老年期において、子どもが独立したり、結婚したり、両親や配偶者との死別を経験したりすることは、自分自身の知的能力や肉体的能力の衰えも重なって、大きな喪失感をもたらすことになる。</strong></p>
<p><strong>そのため、このような長い老後の生活に対して、多くの人が心配や不安を持っているという。その中では精神面での心配や不安も挙げられていると指摘されている。このような「将来における精神面での心配や不安に対応するため、青年期、壮年期を含めた時期の生き方、考え方など個人として行うべきこと、心がけること」としては、以下のようなことが考えられる。</strong></p>
<p><strong>まず、規則正しい生活、食事への配慮、軽い運動の習慣が大切である。規則正しい生活は、老年期だけではなく青年期や壮年期も含めて重要である。少しでも疲れたり働きすぎだと感じたら十分な休養や睡眠をとらなければならない。また、食生活は毎日のこととなるため、食生活に気を配ることは、大きな病気の発症を予防したり、病気の治療をしたりする際にも役立つはずである。さらに、軽い運動の習慣も、からだの病気を予防したり治療するのにとても大切である。老年期における生活そのものを充実させるためにも役立つだろう。</strong></p>
<p><strong>次に、からだやこころの不調に早く気づくことも大切である。老年期において、いつもと違う状態になるなどの自覚症状があれば、何らかのからだの病気が発生しているかもしれないと疑うことが必要である。また、こころの病気については、特にうつ病と認知症について注意しなければならない。</strong></p>
<p><strong>このように、老年期の充実は、心身の健康を前提とするものである。その上で、青年期や壮年期から仕事以外の趣味や生きがいなどを持つことができれば、さらに充実した余生を過ごすことが可能にあると考えられる。</strong></p>
<p><strong>（２）現在、地域的なつながりが希薄化する一方で、今後、地域活動に参加したい人やNPO活動に関心がある人の割合は上昇しており、共通の価値観や関心事におけるつながりを求める高齢者は増加する傾向にある。老年期の人々の精神的な心配や不安に対応するためには、老年期の人々の社会参加と生きがいづくりを促進できるように、地域に対する支援を強化することが求められる。</strong></p>
<p><strong>具体的には、高齢者の生きがいと健康づくり推進のために、地域を基盤とする高齢者の自主的な活動組織である老人クラブや、都道府県及び市町村が行う地域の高齢者の社会活動を支援していく必要がある。</strong><strong>また、長年、企業人・職業人として活躍してきた男性たちの持つ豊富な経験を、子育てを核とした新たな地域づくりに活かすことができれば、新たな生きがいにもつながるであろう。そのためにも、例えば「子育て・まちづくり支援プロデューサー」プロジェクトなどを積極的に推進していくことは有効である。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc19">⑲個別的な利害と全体の利益との調和</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3841" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/balance.jpg" alt="balance" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/balance.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/balance-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/balance-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【個別的な利害と全体の利益との調和】模範解答例</strong><br />
<strong>※「ごみ処理場の建設」の場合</strong></p>
<p><strong>まず、ごみ処理場の建設における「総論賛成、各論反対」の事例を具体化する。例えば、A市が急激な人口増加に直面したとき、住民が担う公共サービス負担は当然増大するであろう。その中でも、ごみの処理問題は特に重要である。A市にごみ処理場がなく、それまでは隣の市の処理施設を利用していた場合、ごみの急増によって隣の市の住民に金銭的、物理的な負担を強いることになる。もちろん、A市にとってもわざわざ隣の市にごみ処理を任せるより、自分たちでごみ処理を行う方が利便性も経済性もよい。そうして、A市は市内におけるごみ処理場の建設を決定せざるを得なくなる。市内のごみ処理場の建設は市民からの要望も強く、ほとんどの市民が処理場建設に賛成することになるであろう。これがいわゆる「総論賛成」の状態である。しかし、実際にごみ処理場のあり方を検討する段階になると、具体的な建設場所が決まらず一向に進まなくなってしまう。なぜなら、ごみ処理場は衛生面や臭いなどの懸念点から自分の家の近くに建設してほしくないというのが一般的な意見であり、建設場所として妥当な場所がなかなか決まらないからだ。これが、「自分の利害が絡むような具体的問題になると異議を言い立てる」という「各論反対」の状態である。このように、「個別的な利害」と「全体の利益」が対立する事例の解決に向けては、計画段階における住民とのコミュニケーションによって、行政と住民との信頼関係を構築していくことがとても重要である。</strong></p>
<p><strong>まず、ごみ処理場の建設の委員会は、専門家委員だけではなく、建設候補地の周辺住民の代表によって構成されなければならない。そして建設地の検討に際しては、専門家委員と市民委員によって環境や健康リスクを考慮した評価軸が検討され、専門的な評価だけでなく、住民の懸念や関心についても十分に配慮する必要がある。このような審議過程の議事録などについてはすべて市民に公開され、建設地の最終決定は周辺住民の代表である市民委員の意見を最大限に尊重したものとならなければならない。</strong></p>
<p><strong>しかし、自分たちの代表となる市民委員による最終的な結論であっても、周辺住民全員の賛成を得ることは困難である。そのためにも、環境アセスメントのような制度によって、より一層環境に配慮している事業計画をつくることが求められる。ごみ処理場のような大規模な開発事業においては、施設の建設や稼働が環境に与える影響について、事前に調査・予測・評価し、さらにその結果を公表して周辺住民や行政からの意見を取り入れることで、大切な環境を守っていかなければならない。</strong></p>
<p><strong>行政が事業を計画する時、全体の利益となる事業でも、個別的には害だと捉えられてしまう可能性が常に存在する。行政としては、個別的にも害とならないように計画するとともに、説明や相談対応などを丁寧に行って住民の不安を取り除いていく必要がある。住民同士でも負担感の差が生まれてしまうと不公平感が強くなり、全体の利益とは言えない。ある程度の助成金も検討しつつ、個別の利益と全体の利益のバランスをとっていくことが求められる。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc20">⑳男女の地位の平等</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-3824" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/gender-equality.jpg" alt="gender-equality" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/gender-equality.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/gender-equality-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/gender-equality-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【男女の地位の平等】模範解答例</strong></p>
<p><strong><span style="background-color: rgba(0, 0, 0, 0);">（１）まず、平成４年と平成７年の時系列で、調査結果にみられる４つの分野をそれぞれ分析してみると、４つの全ての分野において共通点が見られる。すなわち、「男性のほうが非常に優遇されている」と「どちらかといえば男性のほうが優遇されている」という回答の割合がやや減少する一方で、「平等」という回答の割合はやや増加している。このことから、「男女の地位は平等になっている」という意識は徐々に浸透しつつあると言えるだろう。</span></strong></p>
<p><strong>次に、４つの分野別に比較すると、「男性のほうが非常に優遇されている」と「どちらかといえば男性のほうが優遇されている」という回答の割合は、「法律や制度」において最も低くなっている一方で、「社会通念・慣習・しきたりなど」では最も多くなっている。このことから、「法律や制度」の面で実現されているほど、その他の3つの分野においては、「男女の地位」の平等の実現は進んでいるとは言い難い。</strong></p>
<p><strong>最後に、「法律や制度」のうえでの調査結果に注目してみると、「男性のほうが非常に優遇されている」と「どちらかといえば男性のほうが優遇されている」という回答の割合の合計は、「平等」、「どちらかといえば女性のほうが優遇されている」、「女性のほうが非常に優遇されている」という３つの回答の割合の合計を上回っていることが分かる。このことから、総じて、男性のほうが女性よりも優遇されていると認識されていると言えるだろう。</strong></p>
<p><strong>（２）以上のように調査結果を読み取ってみると、これからは、「社会通念・慣習・しきたりなど」における「男女の地位の平等」の前提として、行政は、とりわけ「職場」と「家庭生活」における「男女の地位の平等」の実現を進めていくように対応していく必要がある。</strong></p>
<p><strong>第１に、「職場」における男女の地位の平等の実現のためには、男女間賃金格差の解消が重要な課題となる。労働基準法4条は男女同一賃金原則を定めるが、これは賃金についての差別的取扱いにとどまるもので、採用・配置・昇進・教育訓練などの差別に由来する賃金の違いを禁止するものではない。そのため、平成9年の男女雇用機会均等法の改正によって、採用・配置・昇進・教育訓練などにおいても、男女差をつけることは全面的に禁止されているのである。女性も男性と同様に昇進することができなければ、男女間賃金格差の解消は困難であることから、行政は、とりわけ昇進における男女差別の禁止の徹底を図っていかなければならない。</strong></p>
<p><strong>第２に、「家庭生活」における男女の地位の平等の実現が必要である。我が国は、とりわけ男性の家庭参画が少ない状況にあることが指摘されている。家庭生活における男女の地位の平等の実現のためには、男性が家庭生活における役割を円滑に果たすようにならなければならない。そのために行政は、男性も女性も労働者として職業生活と家庭生活・地域生活の両立を図ることができるような施策を推進していく必要がある。例えば、多様なライフスタイルに対応した子育て支援対策の充実や、育児・介護などを行う労働者雇用の継続を図るための環境整備などは極めて重要である。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc21">㉑一極集中の是正</span></h2>
<p><a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/overconcentration.png"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-8288" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/overconcentration.png" alt="" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/overconcentration.png 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/overconcentration-300x157.png 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/04/overconcentration-768x402.png 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></a></p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="blank-box bb-tab bb-pickup bb-red">
<p><strong>【一極集中の是正】模範解答例</strong></p>
<p><strong>我が国では、これまで東京圏への人口や機能の集中によって、高い利便性や効率性が実現されてきた。しかし現在は、その集中が過度な水準に達し、地方の衰退や災害時の脆弱性といった深刻な問題を生んでいる。地方では人口減少が進み、地域社会や産業の担い手不足が深刻化する一方、東京圏には人材、資本、行政機能が集まり続けている。この状態が続けば、国土の均衡な発展は一層難しくなる。また、首都直下地震のような大規模災害が発生した場合、政治、行政、経済の中枢機能が同時に大きな打撃を受ける恐れもある。こうした状況を踏まえると、一極集中への対応は、地域活性化のためだけでなく、国家全体の持続性と安全性を確保するうえでも不可欠である。</strong></p>
<p><strong>第１に、個人が地方へ移り住みやすい環境を整えることである。東京圏で働く人の中には、故郷に戻りたいと考える人や、地方で新たな暮らしを始めたいと考える人も少なくない。しかし、実際には仕事、住居、生活環境に関する不安が移住の妨げになっている。そこで、国や自治体、企業が連携し、移住希望者向けの相談会や情報提供の機会を充実させるべきである。あわせて、転居費用への助成、再就職支援、起業や就農への支援を行えば、移住への心理的・経済的負担を軽減できる。さらに、移住後の生活相談や地域への定着支援まで行うことで、継続的な人口の分散が可能となる。</strong></p>
<p><strong>第２に、企業活動の地方移転を進めることである。地方に雇用の場がなければ、人の流れを変えることは難しい。そのため、東京圏に本社や主要拠点を置く企業が地方へ機能の一部を移す場合には、移転費用への補助や税制上の優遇措置を講じるべきである。また、近年はテレワークの普及により、企業の所在地と居住地を必ずしも一致させる必要がなくなってきた。地方に住みながら都市部の企業の業務に従事できる仕組みが広がれば、地方における人口維持や消費の拡大にもつながる。さらに、地方の大学や自治体と連携し、人材確保やサテライトオフィスの整備を進めれば、企業にとっても地方展開の魅力が高まるだろう。</strong></p>
<p><strong>第３に、政府機関の地方移転を着実に進めることである。現状では、中央省庁をはじめ多くの政府機能が東京に集中しているが、通信技術の発達した今日では、会議や連絡調整を遠隔で行うことも十分可能である。したがって、すべての機関を東京に置く必要はなく、政策分野の特性に応じて地方へ分散配置していくことが望ましい。その際には、既に機能が集積している大都市圏ではなく、人口減少が著しい地域を優先することで、地方創生への波及効果も高められる。政府機関の移転は、雇用創出や関連産業の活性化につながるだけでなく、一極集中の是正に向けた象徴的な取組としても大きな意義を持つ。</strong></p>
<p><strong>東京への一極集中はもはや放置できる段階ではない。国家レベルでの取組を一体的に進めることで、各種社会機能の地方への分散を目指すべきである。</strong></p>
</div>
<h2><span id="toc22">国家一般職の過去問</span></h2>
<p><a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-2816" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon.jpg" alt="kokkaippan-kakomon" width="1280" height="670" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon.jpg 1280w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon-300x157.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1280px) 100vw, 1280px" /></a></p>
<p>確実な合格を勝ち取るためには論文対策が欠かせません。<br />
下記の記事では<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/kokkaippan-kakomon/"><span class="marker"><strong>国家一般職の過去問</strong></span></a>を紹介しているので、過去に出題があったテーマは一通り目を通しておくようにしましょう。</p>
<div class="blogcard-type bct-related">

<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/kokkaippan-kakomon/" title="＜国家一般職＞論文過去問（1997~2025）" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" width="160" height="90" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon-160x90.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon-160x90.jpg 160w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon-120x68.jpg 120w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/03/kokkaippan-kakomon-320x180.jpg 320w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">＜国家一般職＞論文過去問（1997~2025）</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">国家一般職の論文過去問を公開しています。国家一般職受験生はぜひ参考にしてください。</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://komuin-ronbun.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">komuin-ronbun.com</div></div></div></div></a>
</div>
<h2><span id="toc23">論文予想テーマセット</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-98" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction.jpg" alt="komuin-ronbun-past-trend-prediction" width="1900" height="600" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction.jpg 1900w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-300x95.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-1024x323.jpg 1024w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-768x243.jpg 768w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-1536x485.jpg 1536w" sizes="(max-width: 1900px) 100vw, 1900px" /></p>
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<a target="_blank" href="https://komuin-ronbun.com/yoso-theme/" title="公務員試験論文予想テーマセット" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" width="320" height="101" src="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction.jpg 1900w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-300x95.jpg 300w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-1024x323.jpg 1024w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-768x243.jpg 768w, https://komuin-ronbun.com/wp-content/uploads/2023/01/komuin-ronbun-past-trend-prediction-1536x485.jpg 1536w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">公務員試験論文予想テーマセット</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">自治体ごとの過去問の傾向や方針、全国的な出題傾向等を分析し、その傾向を踏まえた上で予想テーマすべてに模範解答を収録しました。本編中に収録している内容は全て公的な文書や統計データ等に基づいており、最新の情報を反映しています。</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://komuin-ronbun.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">komuin-ronbun.com</div></div></div></div></a>
</div>
<p>この論文予想テーマセットは、各自治体の過去テーマを分析し、予想されるテーマに対する模範解答をまとめたセットです。<br />
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